ほたる

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4/24/2025, 3:39:58 PM

拝啓、あなた。桜が散り少しずつ暖かくなってきましたが、いかがお過ごしですか?あなたは人並み以上に花粉症だったので、あまり嬉しくない季節かもしれませんね。私はさほど花粉に悩まされてはいないので、電車の乗り換えで冬の冷たい風に晒される日々が終わり安心しています。けれども気がつけば空気が湿り気を帯びて、梅雨がやってくるのも、そしてまた過ぎ去るのもあっという間なのだと毎年同じ事を思い、そしてその度に少し寂しくなります。

あなたと出会って、そしてこうして手紙を送る関係になれたことを、私は嬉しく思っています。これはあなたを安心させるための言葉ではなく、本心からです。初めて会った時のあなたは、掴みどころがなくて冷たい印象でした。それはこうなった今もある意味変わりません。あなたの冷たさは本当の優しさからくるものなのだと知りました。私のように偽りの温もりを差し出さずとも充分に人を惹きつける魅力は、私がどんなに手を伸ばしても手に入れることはできないでしょう。そしてそんなところを私も好きになりました。もっと他にも、愛おしい部分はあるのだけれど。何度考えても、一番に浮かぶのはそれなのです。

あなたが私のどんなところを好いてくれたのか、それは今でもわかりません。あなたがどんなに言葉にして伝えてくれても、正直何ひとつピンときませんでした。それはあなたの感性が独特であるという魅力の一つからなのか、私が人からの好意に異常に鈍感だからなのか。どちらもかもしれませんね。だけれどあなたが私を、何故だか特別愛してくれていたということは伝わっていました。伝わっていないような態度しか取れなかったこと、心の底から申し訳ないと思っています。嘘ではないのです、もしこれが嘘だというのなら、世の中に正しい事なんて何ひとつ無いと言い切ってもいいくらいです。

あなたは今も、何かに苦しめられながら生きているのでしょうね。それは、悲しいけれどきっと揺るぎない事実なのだと容易に想像がつきます。私はあの頃、あなたが少しでも世の中の温かいものだけを享受して生きていてほしいと心から願っていました。そしてその温もりに自分がなれたらいいと思っていた。けれどもその願いはあなたにとってただ呪いになっていたのかもしれないと、今でも思います。愛情なんていうものは、歪んだ呪いだから。呪いに歪みも何も無いって?本当にそうですね。これは流石に私の嗜好が出過ぎました。

今だって、あなたが少しでも笑っていることを祈っているのです。本当は隣に居たかった、それを一番近くで見守りたかったけれど、叶わない夢となりました。夢だなんて大袈裟な、とあなたは私を呆れて笑うかもしれませんね。けれども、私の夢なんてそれだけだった。あなたの隣で笑う事、あとは…そうですね。強いて言えば、猫を飼う事とかかな。

あなたの隣には今誰かが居るのでしょうか。そうであってほしいと思う自分と、そうでなければいいのにと思う自分がいます。結局あなたの幸せだけを願っていたなんて嘘で、私は私の幸せを願っていたのかもしれません。でも、世の中なんて、人生なんてそんなものだと思うのです。こんな事ばかり考えているから、私の夢は叶わなかったのですね。

今年の梅雨も、雨が沢山降るのでしょう。あなたは傘を持たない人だから、風邪を引かないか心配です。だけどきっと、雫が滴ったあなたの短い髪や長いまつ毛はきっと綺麗で、それすら絵になるのだと思います。隣に私が居たら、そっと傘を差し出すのに。

私はこの先の人生でもずっと全ての季節や景色に架空のあなたを描いて生きていくのでしょう。それしかもう、私の人生に色をつける方法が見出せません。私は、あなたを愛していた。巡り逢えたことに、後悔なんてしていません。あなたを救ってくれる神様が現れますように。私の人生を彩ってくれたこと、感謝します。さようなら。

4/20/2025, 2:02:47 PM

君がいないと話すこともない。
君がいたなら話したいなと思うことすら、痛みとなる。
願わくば今、この瞬間もきみが
少しの涙も流していませんように。
世界に浮遊する多少の温もりを享受できていますように。
私が星明かりに願うことなんて
たったそれくらいだ。

4/18/2025, 1:38:48 PM

始まるということは終わりがあるという事。それは物語に例えると非常に分かりやすいものだ。
私はそう長いこと文字列を綴れないので、寿命は短い。最近はあまり調子が良くないので、何も考えられず、ただベットで横になりながらスマートフォンを操作するのでやっとだ。

人は、最後のページがあることを何故か理解できない。いや、出来ないというよりしないというというほうが正しいか。



ここまでしか辿り着いていないが、書く気力がないので終わりにする。人もこんな風に簡単に命を断つことができたらどけだけ良いだろうか。

またあしたがやってくる、さようなら、せめて今日からだけでも、逃げさせてくれ。

4/15/2025, 2:27:08 PM

初めて自分として文字を綴ろうと思います。
私は春とか恋とか、明るい印象のある言葉は苦手です。だから今回のテーマで書きたいものが浮かばないです。

私はこのアプリで文章を綴ることで救われています。捻くれた感性で生きていた私は、自分の思考が嫌いと言いつつそれを深く愛しています。そしてそれに執着しています。自分を孤独だと思い込み、不幸だと思い込み、それを理解してほしいと思っている。けれどもそんな自分が醜くて仕方がないのです。ただ、こうして文字に起こしている時だけはこの邪魔臭い感性が宝のように思えます。

このアプリを初めて半月ほどですが、初春だったこともあり春に関連するテーマが多かったです。私はずっと「桜が嫌いだ」とか、「春は寂しい」だとかいう内容をひたすら書き連ねていました。

そんな文字列に♡がつくたびに、この頭の中を少しでも肯定してもらえたような気分になります。ここは自語りをする場所ではないかもしれませんが、どうしてもこうして記したかったのです。

今日も私は特別悲しいこともなく、特別楽しいこともなく、精神病院に行き帰りに行きつけのカフェで読書をして帰りました。そんな日々を許容してもらえているような気がするのです

ここまで読んでいただき、ありがとうございます。
私にとって、あなたにとって、春とか恋とかいう言葉に煌めきを見出せる日がいつか来ることを願って。

4/15/2025, 7:53:36 AM

死んでしまいたい、と思っていた。


世の中に溢れる全ての事象が私の不幸を指差してくるような感覚に襲われることが、昔からある。
忙しなく道ゆく人々が、風に吹かれる草花が、転がる石ころが、私に幸せだと押し付ける。その度に私は、真っ当に幸せでないといけないという思考で頭がいっぱいになり、胸が張り裂けそうになる。どうしようもない苦しみから自分で自分を殴りつける日も、無理やり人前で笑うことさえ上手くできなかったことを悔やむ日も、感情の生まれる場所なんて最初からなかったみたいに何も感じられない日も、私はきっと幸せなのだ、と。そう思うために今夜も大量の薬を流し込む。水は嫌いだ。苦しい時に口内に充満する味を思わせる。ノンカフェインならいいだろうと、ルイボスティーを大きめのコップに一杯注いで部屋へ向かう。昔はあんなに薬を飲むことが苦手だったのに、いつしか慣れてしまい如何に胃を水分まみれにせずにいられるかの効率を考えられるようにすらなった。そんな時私は、私を不幸だと思う。

私は自分が不幸であることが、私の個性であると思っている。
睡眠導入剤を使っても碌に眠れないことや、馴れ合う同僚の輪に入れないこと、誰かが泣いている時に自分の悲しみだと錯覚してしまうこと、全てが私を構築する個性なのだ。これまで自分を愛してくれた人たちは、全員私の"そういうところ"に魅力を感じ、惹かれていたのだと確信している。それは私の不幸依存を助長させて、いつしかこんな怪物になってしまった。ああ、なんて可哀想なのだろう。

だけれど私は、決して自分が不幸ではないことを知っている。私は不幸を装った、不幸という毛布で体を温めるただの普通の人間だ。私にとってその毛布は史上の温もりであり、しかしひとたび我にかえればそれは氷のように冷たい。だれかこの感情に病名をつけてほしい。ずっと昔から、私はそうやって生きている。




あなたがいった。
「一緒に幸せになりたいと思っている」
そんなことを言われたのは初めてだった。不幸ではない私に価値がある?そんなわけがないと、ずっと疑って、疑って、疑った。
私から全ての悲しみが消え去ってもあなたは私が好きなのか、と聞いたことがある。我ながら、おかしな質問だと思う。あなたは呆れたように笑って、勿論、と答えた。

私はこの不幸な妄想から抜け出すことができるのだろうか。そんな未来は正直鮮明には見えないし、もがいているうちにあなたがいなくなって、もっと深いところまで落ちていく方がしっくりくる。
だけど、もしかしたら、そんな未来もあるかもしれないと、僅かな希望を信じてみてもいいかもしれない、あなたがいうのなら。

今だって私は死んでしまいたいけれど、それではあなたとの約束は叶わないから。いつかの二人が、何の境目もなく心から笑える未来を夢見て。私は今日も、不幸ではない。

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