トト

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3/18/2024, 2:14:21 AM

子供の頃は、滅多に泣かなかった気がする。

父に殴られた時も(50年くらい前の親は普通に子を殴ったのだ)、

母に叱られた時も、

野良犬に噛まれた時も(昔は、うろうろしていたのだ)、自転車で転んだ時も、迷子になったのは2度あるが泣いてない。

でも、大人になってからは泣くようになった。

失恋した時、泣いた経験が2回あるし、

最近、鳥山明が亡くなったが、手塚治虫の時は大泣きした。

藤山寛美の時も泣いた。

古今亭志ん朝の時も泣けた。

いやいや、

人の死ではなく、映画や、芝居や、読書で泣いたのは数が知れぬ。

特に映画館は泣きやすくなる傾向が感じられる。映画館は泣くための装置みたいなもんだ。

40過ぎてからは涙腺が緩んだものか、いよいよ泣ける、安いドラマでも泣ける、

スポーツ観戦でも泣ける、

マンガ、アニメでももちろん泣けるのである。

あと一息で60代だ、涙が枯れるのはまだ早い。

「泣かないよ」は子供か、若者のセリフなのかも知れない?

泣くことは、たくさんあるさ。

3/17/2024, 1:54:36 AM

私は子供のころ、とても怖がりだった。前にも同じ事を書いたが、

「ゲゲゲの鬼太郎」や「妖怪人間ベム」の放送が始まるとテレビのある茶の間から出て行った。逃げたのだ。

しかし、その後何十年も生きてみて、自分は鈍く、霊感なるものが全く備わっていないと思い至り、

それからは「鬼太郎」も稲川淳二の怪談も平気になってしまった。

というか、水木しげるの大ファンであり、作品は貸本屋時代のものからほとんど読んでいる。荒俣宏、京極夏彦、諸星大二郎、遠野物語とか大好きだ。

大好きだと言うくらいだから、霊体というか、妖怪、精霊というか知らないが、そのようなものを否定している訳では、ぜんぜんないのだ。

日本人なのだから、八百万の神は居ると思っているし、米1粒に7人の神様が宿るというのも信じている。

日本人はキリスト教やイスラム教を信仰する人たちと比べて無宗教だというが、

やはり、そんなことは無い。阿満利麿(あまとしまろ)の説を待たなくとも、日本人ほど宗教的な民族もない。大震災の時も、暴徒化したり、奪い合ったようなニュースはほとんどなく、世界中から驚嘆の目を向けられた。

私にしても、神社仏閣で神仏を貶めるような行為はしないし、

普段でも彼らを馬鹿にするような発言なんてしない。

神仏の前では普通に手を合わせるし、礼もする。

たとえ外国であっても、それは同じで、キリスト教でもイスラム教でもないが、一応手を合わせる。

とすれば、やっぱり怖がりなままなのかも知れないが、

そのような怖がりな自分を変えようとは全く思わない。

それで、いいのだ。

3/16/2024, 1:51:32 AM

志村喬「生きる」、
阪東妻三郎「血煙高田馬場の
」、
大河内傳次郎「丹下左膳」、
三船敏郎「七人の侍」、
原節子「わが青春に悔い無し」、
東野英治郎「秋刀魚の味」、
成田三樹夫「探偵物語」、
市川雷蔵「大菩薩峠」、
岸田今日子「砂の女」、
石原裕次郎「嵐を呼ぶ男」、
勝新太郎「悪名」、
萩原健一「傷だらけの天使」、
松田優作「蘇る金狼」、
原田芳雄「ツィゴイネルワイゼン」、
左幸子「飢餓海峡」、
大滝秀治「特捜最前線」、
菅原文太「仁義なき戦い」、
高倉健「幸福の黄色いハンカチ」、
三國連太郎「釣りバカ日誌」、
田中邦衛「北の国から」、
渥美清「男はつらいよ」…

まだまだ、まだまだ、

星が溢れる。

3/15/2024, 2:35:12 AM

安らかな瞳

ちょっと思い浮かばない「安らかな瞳」。

3年前に亡くなった母の写真が、机の上に置いてあるのだが、その瞳は安らかである。私が撮影した。

つまり、実の息子を見ていた訳だが。

けれど、考えてみると遺影になった人の瞳は、大抵は安らかに見えるような気がする。

母に限らず、父も、ジィちゃんも婆ちゃんもそのように見える。

それは、親しい死者に対して、どうか安らかでいて欲しいと、こちらが願っているから、そう見えてしまうのだろうか?


他に、「安らかな瞳」で思い浮かんだのは、

広隆寺の半跏思惟像だった。

国宝第1号、仏像に興味がない人でも
イメージできそうな有名な美しい仏像である。

細身の身体で、頭と身体はやや前かがみになっており、

美しく、たおやかな指が、ちょっとだけ頭を支えているようにも見える。

どのようにして、衆生を救うべきか、深く思考しているとも云われる。

釈迦入滅後、56億7000万年後に現れる弥勒菩薩なのだとされるが、

そのような事は、どうでも良いくらいシンプルで美しい。日本の美の究極の1つであろう。

瞳はあんまり、見えないけれど。



3/13/2024, 2:02:26 PM

最悪の隣り合わせもあるね。

会津若松から第3セクターを使って、3時間くらい、のんびり読書しながら上野に帰ろうとしたら、

たまたま乗り込んで来たサラリーマン2人が、私の隣と斜め前に座った。

つまり、4人がけのボックス席に、私とサラリーマン2人の3人が同じ席で、

この2人が元気に商談を始めたからたまらない。

この2人が、ずっと隣にいたのである!!

逃げ場を失った私は、読書に集中も出来ず、散々な目に遭った。あんなに不愉快だった経験も珍しい。…

も一つ最悪の隣り合わせは、昔見た「となりのトトロ」の同時上映が「火垂るの墓」だったこと。

誰が、なんの悪意でこんなカップリングにしたのか??

責任者出て来い!!

この2つ、共に名作だが、

こればかりは、別々の方が良くね?

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