私は子供のころ、とても怖がりだった。前にも同じ事を書いたが、
「ゲゲゲの鬼太郎」や「妖怪人間ベム」の放送が始まるとテレビのある茶の間から出て行った。逃げたのだ。
しかし、その後何十年も生きてみて、自分は鈍く、霊感なるものが全く備わっていないと思い至り、
それからは「鬼太郎」も稲川淳二の怪談も平気になってしまった。
というか、水木しげるの大ファンであり、作品は貸本屋時代のものからほとんど読んでいる。荒俣宏、京極夏彦、諸星大二郎、遠野物語とか大好きだ。
大好きだと言うくらいだから、霊体というか、妖怪、精霊というか知らないが、そのようなものを否定している訳では、ぜんぜんないのだ。
日本人なのだから、八百万の神は居ると思っているし、米1粒に7人の神様が宿るというのも信じている。
日本人はキリスト教やイスラム教を信仰する人たちと比べて無宗教だというが、
やはり、そんなことは無い。阿満利麿(あまとしまろ)の説を待たなくとも、日本人ほど宗教的な民族もない。大震災の時も、暴徒化したり、奪い合ったようなニュースはほとんどなく、世界中から驚嘆の目を向けられた。
私にしても、神社仏閣で神仏を貶めるような行為はしないし、
普段でも彼らを馬鹿にするような発言なんてしない。
神仏の前では普通に手を合わせるし、礼もする。
たとえ外国であっても、それは同じで、キリスト教でもイスラム教でもないが、一応手を合わせる。
とすれば、やっぱり怖がりなままなのかも知れないが、
そのような怖がりな自分を変えようとは全く思わない。
それで、いいのだ。
3/17/2024, 1:54:36 AM