子供の頃は、滅多に泣かなかった気がする。
父に殴られた時も(50年くらい前の親は普通に子を殴ったのだ)、
母に叱られた時も、
野良犬に噛まれた時も(昔は、うろうろしていたのだ)、自転車で転んだ時も、迷子になったのは2度あるが泣いてない。
でも、大人になってからは泣くようになった。
失恋した時、泣いた経験が2回あるし、
最近、鳥山明が亡くなったが、手塚治虫の時は大泣きした。
藤山寛美の時も泣いた。
古今亭志ん朝の時も泣けた。
いやいや、
人の死ではなく、映画や、芝居や、読書で泣いたのは数が知れぬ。
特に映画館は泣きやすくなる傾向が感じられる。映画館は泣くための装置みたいなもんだ。
40過ぎてからは涙腺が緩んだものか、いよいよ泣ける、安いドラマでも泣ける、
スポーツ観戦でも泣ける、
マンガ、アニメでももちろん泣けるのである。
あと一息で60代だ、涙が枯れるのはまだ早い。
「泣かないよ」は子供か、若者のセリフなのかも知れない?
泣くことは、たくさんあるさ。
3/18/2024, 2:14:21 AM