白夜

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5/6/2025, 12:38:20 PM

『キミが好きだ』
彼の作った曲にその歌詞があった
その言葉は私への言葉だと思っていた……
でも、違った彼が想いを寄せるのは私ではなく、誰かだと気づいたのは彼のある手紙だった
私と彼が出会ったのは、中学生の時だった1年生の時はクラスが違って接点もなく、2年生になって初めて彼を見た時私は彼に一目惚れをしてしまったでも、これは一方通行の片思いと分かっていただって彼の周りには沢山の友達がいてその中に当時の彼女がいたからだよく二人で廊下を歩いてるのを見かけたりもしたし、思ったら駄目だけど(別れてほしかった)そんなこんなで何も進展しないまま中学3年になったり奇跡的に彼とまたクラスが同じになったある日の事、噂で彼女と別れたと聞いた時私はすぐに彼のもとに向かったすると彼は少し苦笑いをしながら友達と話してるのを見て彼が我慢をしてるんだと思った
私は抱きしめてあげたかった、話を聞いてあげたかった、でも彼とは何の接点もなければ挨拶をするぐらいしか喋ったことがなかった
それでもどうにかして彼を元気づけたかった
そうして色々考えてるうちに放課後になった教室で私は帰る用意をしているとたまたま忘れ物をした彼が教室に入ってきた
『おぉ~今帰り?』と彼から話が振られ私は思わず『えっ!』と声を上げてしまった
彼は『急にごめん笑帰る準備してたから』
『いや、こっちこそなんかごめん笑、うん〇〇くんも今帰り?』と思わず聞いてしまった
すると彼が『うん、忘れ物してさそうだ!〇〇って家駅の近くだったよなぁ?もし良かったら一緒に帰らねぇ』と誘ってくれたのだ
彼からそんな言葉が出ると思わなかった私は少しの沈黙の後に『うん!』と返事を返した
初めて彼と帰れて嬉しかったのを今でも覚えているそして帰りながら世間話をしたら彼が中1の時からギターがしてるとか作詞作曲をしているとか彼のことを色々聞いているうちに、将来の話になり
『〇〇って高校どうするんだ』と聞かれ『うーん、まだ決まってないけどとりあえず私でも入れそうな所にしようかなぁって〇〇くんは?』と聞き返すと彼は『俺は音楽で食べていけるように音乃学園(おんだいがくえん)にしようかと思ってる、あそこって強豪校じゃん』『あぁ~そうだったね、私もそこにしようかなぁなんちゃって笑』と私が茶化すと彼は『いいじゃんでも〇〇楽器なんか弾けるのか?』と問われ『うん小3の時からピアノとかやってるよそれに私の家音楽家系だから笑』と言うと『えぇ!知らなかったじゃぁいいじゃん音乃学園にしろよ』と言われた私は『まぁ考えとくよ』と言い返して彼とは別れた
そしてそれから1年が経ち私は彼の言われた音乃学園に入学した
彼も合格し合否結果は二人で見に行く中になっていた、そして私は片思いのまま高校を卒業して彼とはメールでやり取りをしたり
月1会う程度の付き合いになり、彼がデビューと同時に曲もリリースをすることになったと聞いた時私は泣きながら祝福をしたそんなある日の事、中学時代の友人から電話がかかってきた出ると友人は少し戸惑いながら私に『あのね一昨日に〇〇ちゃんが…』と名前を聞いた途端私の頭の中が真っ白になったなぜかって?
その名前が彼の中学時代の元カノだったからだ
『ねぇ、聞いてる?』『え!何ごめんもう1回言って』『〇〇ちゃんが一昨日車の事故で亡くなったってだからお葬式が明後日あるらしい友人葬だから私達も参加出来るんだって』私は涙も出なかったただ立ち尽くすしか出来なかった
(そうだ彼にも言わないと)
『ごめんまた後でかけ直す』
「プルルル、プルルル」
『もしもし』彼の声は少し暗かったそらそうだ中学時代と言っても元カノが亡くなったのだから『ごめんね急に、大丈夫?』と聴くと彼は『大丈夫って言ったら嘘になるけど大丈夫、こんな楽しい事があった後にこんな仕打ちありかよ』そう彼は言った私は掛ける言葉が出てこなかった
そして彼女の葬式当日は雨が降った、まるで彼女が泣いているかのように雨は段々と強くなっていった
葬式の後、私が帰り際彼に手紙を渡された…
『これ1年後の今日彼女の墓参りの時に置いといてくれないか』といった彼はゲッソリとしていた、それでも彼はその日から多忙な日々を送っていた彼から『俺今回恋愛系の曲リリースする予定なんだけど〇〇に聞いてほしい』と頼まれたのでCDを貰い家で聞いてみると私の心を見透かされたかのような言葉の数々がたくさんあり最後は『キミが好きだ』で終わっていたなんでか分からなかったけど渡しに行ってくれているような気持ちになった
彼に『あの曲良かったよ、多分共感してもらえると思う曲だった』と彼に言うと『おぉ~良かった笑』そして電話を切った
ふと私はあの手紙を思い出した、どうして彼女のお墓にこれを置いてきて行ったんだろう
悪いとは思ったが中身を見るとそこには

〇〇
あの時なんで君が僕と別れたいって行ったのか今でも分からない、僕は今でもこれからもキミを忘れることはないと想う
近いうちに君のために作った曲を出すつもりだったけど間に合わなかったそれでも良いキミが空から聞いてくれさえくれれば……
キミの気持ちを聞きたかった
キミの所へ行くのはまだ先になるかもしれないだから、待っていてくれなんて言わないでも僕がキミを想っている事だけは忘れないでほしい
じゃぁバイバイ

と書かれていた
私はバカだ彼を今まで寄り添ってきたつもりでいたでも彼の本当の気持ちまでは分からなかった、彼が今でも彼女の事を想っているなんて……

9/1/2024, 1:34:07 PM

私はあなたが好きでした
あなたを忘れることなんて出来ない、それほど私はあなたに夢中だった
きっとこれを運命と呼ぶのかな
あなたとのメールのやり取り
あなたと同じ匂いの服
あなたとの思いでが詰まったこの家
全て私の宝物けして、忘れることの出来ない思いで

「私を置いていかないでー」と私の声がホールにこだました
私の愛する人が自殺をした
彼から私宛の手紙にこう書いてあった

○○へ
先にあの世に行くことを許して欲しい
君を置いて先に行くのは少し寂しいけど、もう僕は生きるのに疲れてしまった
でも、君のせいじゃないだから自分を攻めないで欲しい
僕は君を愛している、僕に未練があるからってまだこっちの世界に来るなよ!
またな
                   ○○より

私はこの世界を憎んだ…
彼をこんな目に遭わせたこの世界を
私は許さない、彼がどうしてこんな目に遭わないといけなかったのか私には知る由もないそれでも、彼ともっと一緒に居たかった
思いでの詰まったこの家からも引っ越さないといけない彼の私物も全て私の目の前から無くなっていく
1つだけ残ったのは彼のLINEのメールのやり取りだけ…
でも、今の私には開けることなんて出来ない
彼の打った文字が私の心に1文字ずつ刺さっていく
私の心はズタボロだ…
でも、もしいつか彼との思い出がこもったあのメールを開けることが出来たなら……
私は立ち直れたってことなのかなぁ――

8/31/2024, 1:14:04 PM

不完全な僕と完璧な君
ゴミくずと宝
この差はもがきようのない、大きな差だ
もし僕が自殺をしても誰かに殺されても、この世界のゴミを助けようとする人なんて居ないましてや、ゴミくずなんかを……
皆どうせ、助けようとするのは宝ばかりだ
そんなこの世界の宝の君を僕は妬ましかった
君が少しミスをしても、皆笑ってなぜか場は和んでしまう――
僕がミスをすると皆僕をせめて、罰だと言って仕事を増やす……どうして、こんな世界が生まれてしまったのか僕なんかには分からない
この世界に生まれた、僕は生まれた時からゴミだったのかもしれない
僕を産んでくれたお母さんに失礼かもしれないけど『何で僕なんかを産んだの!』ってお母さんに言いたかった…でも……そんなことをお母さんに言えなかった聞けない
僕にはお母さんが居ない、僕を産んですぐ急変して死んだと後になって聞いただからもう会うこともしゃべることも聞くことも出来ない
誰でもいい
お願いだ…僕がこの世界に必要だって言って欲しい
でもこの心の叫びは誰にも届かない、響かない
それでも、これを読んでいる人たちの心に胸に響いてくれたら嬉しいな―――
この世界には僕よりもっと、もっと酷いことをされている人が居るかもしれない、あなたもそうかもしれない僕には分からないでも今苦しんでる人たちが生きていける場所を皆が先人をきって、リードしてあげて欲しい
こんなゴミくずの僕が言っても無駄かもしれないけど
この先10年、50年その先ずーっと
明るい未来が作られることを僕は願っている

8/31/2024, 2:32:42 AM

君との出会いは、ガーベラだった
君のつけているその香水に僕は、恋に落ちてしまったんだ
僕が君に何度話しかけても君は、見向きもしなかった…分かっていた君が僕なんかを好きになることなんて無いことは……
それでも僕は、君に話し続けた
あの日も君に話しかけた、すると君は笑った
僕は驚いた…けど、君の笑った顔を見てまた恋に落ちた
(やっぱり僕には、この子のしか居ない)と思った、あの日以来君から僕に話しかけてくれるようになった
そして僕が君に恋をした日から2年の年月がたった頃僕は君に告白をした
君からの返事は、「はい!」と目から涙を流したながらそう答えてくれた、思わず君を強く抱きしめた
その次の日から、君は香水を変えたそれはジャスミンの香りだった
なぜ香水を変えたのかは、分からないが君がつける香水は全て君を引き立てるための傍役に過ぎない
ある日突然君が「ねぇ、海に行かない?」と言ってきた「夕陽に浴びる海が見たくなっちゃった」と言った君は少し寂しそうだった
僕はまた笑った君の顔を見たかった、だから海に行くことにした
「ねえ!見てみて、海がオレンジに輝いてる」と笑顔で僕を見た「そうだね、また夕陽に染まる海見に行こ」と微笑みかけると君は「うん、約束」と微笑み返してくれた―――のに、あの日以降君が僕に微笑んでくれることも、笑顔を見せてくれることも減り、そして君は体調を崩すようになり日に日に衰弱していった
君の看病をし続けて、1ヶ月が過ぎた頃君を起こしに君の部屋に行くと冷たくなった君を見つけた
僕はまだ間に合うと思った、救急車を呼び病院に着いて先生が「残念ですが…息を引き取っています、多分ですが家で寝ている時にはもう……」と言われた
(僕には、君しかいなかったのにどうして―)
立ち直ることが出来ないまま君のお葬式が開かれ、お葬式が終わると僕はあの家に帰り君の部屋に向かった、そして君の机の上に何かのっているのを見つけた、それは君からの最初で最後の手紙だった
手紙にはこう書いてあった



私の運命の人へ
ごめんね…○○くんとずっと居たかった…けど…もう無理そう
私ね、本当は○○くんが話してくれる前から○○くんの事知ってたんだ、それでね○○くんがガーベラの香水をつけてるの知った日から私もガーベラの香水をつけるようになったの、そしたら○○くんが話してくれるようになって、あの日の事○○くんは『運命の出会いだった』って言ってたけど、本当は私が仕組んだ出会いだったの、ほんとの事言わなくてごめんね
これは私の勘だけど、1つだけ疑問に思ってることがあると思うんだけど、どうして香水をジャスミンに変えたのかっていうとジャスミンの花言葉が【あなたと一緒】だったからなの
でもね本当はもう1つ香水買ってて、それを使う前に私の――癌が転移が見つかったの、私小さい時に癌があったんだけど、手術をして取り除くことが出来たんだけど転移してることが最近分かったのそれで最後の日ぐらいはあの家で過ごしたかった
だから一緒に居れなくてごめん、一緒に夕陽の海見れなくてごめんね
最後に1つだけ、私からのプレゼント、私の引き出しの上から2番目に2つプレゼント入れてるから私と○○くんを出会わせてくれたあの香りとこれから築いていく為の香り
受け取って欲しいの、その香りの意味が分かるようになるまで
と書いてあった、君の言っていた引き出しを開けると、そこにはあのガーベラとローズの香水が入っていた
僕は君がつけるはずだったローズの香水つけている
前はそのローズの意味が分からなかった…でも今は分かる君がローズに込められたその言葉が…




あなたは分かりますか、そのローズに込められた言葉を――

8/29/2024, 11:52:05 PM

皆さんは一生の友達はいますか?
これを読んでいるあなたに質問です
あなたの思う友達とは何ですか?※親友でも構いません
『回答』




私は一生ほどける事の無い絆で結ばれた自分だけの一生の味方だと思います。
まぁそう思うのは人それぞれだと思います、そしてここからは私事にはなりますが私の昔の事について話したいと思います。
私がまだ幼稚園に通っていた頃、その頃の私はたくさんの友達に恵まれていました、小学校に入学してからは半分の子と疎遠になってしまい学校が終わって、遊ぶようになってからは新しく友達になった子達と遊んだり、楽しくない訳じゃないけど…まだ小さかった私には寂しかったし残酷すぎる別れだった…
高学年になっていくに連れて、懐かしく思うくらいで寂しさはなくなっていき、中学に上がってからは、その子達の記憶が薄れていきました。
皆からしたら、ひどい話ですよねぇ
でもある女の子が私に「○○ちゃんだよねぇ?」と聞いてきました、私は少し驚いてしまいましたが、「うん、そうだけど 何で分かったの?」と聞いてみると「私ね、○○って言うの覚えてない?」と言われ、(どこかで聞いたことあるようなぁ…)と思っていると「あっー!幼稚園で○○ちゃんって子居たけどあの○○ちゃん⁉」とふと思い出して、私が思い出したのを見たその子は「うん!」と喜んで言いました。
私と○○ちゃんは幼稚園の頃に○○ちゃんの家で遊んだり、一緒にお風呂に入ったりした私の記憶の中では一番なこのいい友達でした。
それがきっかけで、私達は学校の休みの日に良く遊ぶようになりました。さらには、高校も同じところを受験し、今では登校するにも休み時間でもずっと二人で過ごしています。私がある事情で学校に通えなくなっても毎日メールをくれたり、学校に行けた日は誰よりも真っ先に私の元へ駆けつけてくれたり自分で言うのもあれですが…愛されているんだなぁと会うたびに思います。
○○ちゃんとまた出会うことができて良かった、そして私の友達……いや私の味方でいてくれてありがとう感謝してもしきれないぐらいの恩を私にしてくれました。多分これは、切っても切れることの無い固い絆で結ばれているんだと今の私は思います。
○○ちゃんに私は一生をかけて恩返しをしていきたいと思います。


絆を作るのに言葉はいらない
ただ……
相手を一度裏切ってしまえば、作り上げてきた絆をそう簡単に元に戻すことは出来ない

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