柚葉 シクフォニヲタク

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7/14/2024, 2:12:41 PM

私達はいつだって、手を取りあった。

お金が無いときも、
追い出された時も、
変な人に声をかけられた時も。

でも、
そんな甘えた日常は、
嘘の様に変わった。

7月13日。

明須香が、突然亡くなった。

『どうして私じゃなかったの?』

私が代わりに死んでれば…

多分、明須香1人で生きていられたよね…

私じゃ独りどうしようもできないの…

明須香、

あなたは私の双子の妹。

私、産まれる分数が違うだけなのに、
年上ぶって格好つけてたよね…

私が泣いた時、明須香は私の事抱き締めて撫でてくれたよね…

『年上なのに、申し訳ないなぁ…』

『……』

明須香、お姉ちゃん、泣いてるよ…

何時もみたいに、抱きしめてよ…

優しく撫でてよ…

嘘でもいいから…

幻でもいいから…

『お姉ちゃんが逢いたがってるよぉ…』

私達、いつでも手取りあったじゃん…

手を取り合って、解決したじゃん…

明須香、笑ってよ…

お姉ちゃんを元気づけてよ…

明須香───

7/12/2024, 12:00:35 PM

これまでずっと

癒された。

これまでずっと

にやけてた。

これまでずっと

可愛がった。

そんな日が、急に終わった。

ねえ。

「すーちゃん」

また、元気に走る顔、見せて欲しいなぁ…

私、すーが居なくなったら、どうしたらいい?

『すーちゃんへ。』

未来のすーに、手紙を書いた。

私、菜津だよ。
すーちゃん。
もうすーちゃんじゃないと思うけど、
また会ったら…

『すーちゃん』

って、呼んであげる!!
またね、絶対会お!


『……』

いつの間にか泣いていた。

この手紙が届くとしたら、
きっと

「誰?」

って言われるだろうなぁ…w

ハムスターのすーちゃん。

これまでずっと───

愛していました。

7/10/2024, 10:13:02 AM

また、来てくれるよね───。


目が覚めると、いつものベッドにいた。

何故かベッドはびしょ濡れで、涙のあとがあった。

『…悪夢?』

なんの夢を見たのか思い出せない…

『まぁ、いっか。』

大した事じゃないと思って、考えずにいた。

───でも、どこか引っかかった。

『………』

変な名前が頭に浮かんだ。

『陽…菜?』

陽菜…ひな…ヒナ…日菜…

『日菜!?』

ようやく夢の正体がわかった。

どうして今まで気が付かなかった?

どうして親友を忘れていた?

『…馬鹿。』

…日菜の馬鹿。

私なんて、どうでもよかったじゃん…

『あ…』

意識が飛びそうになりながら歩いていると、
日菜が亡くなった事故現場が在った。

『……』

まだ微かに血の跡が残っている気がする…

…墓参り、行ったよ。

『日菜。』

『たまには、顔、合わせてよね…』

あの日、夏祭り行ったよね…
あの日、間違えて辛い弁当買ったよね…
あの日、

あの日…

泣いたよね。

『日菜ってさぁ。』

「なに?」

『私の事、庇いたかった?』

「あったりまえじゃん!ウチら親友だし!」

『ッ…そっか。』

なに、1人で妄想してんだろ。

「あのさ、」

『…?』

「ウチの顔、見て!」

え?

『ッ!?日菜?』

「えっへへ…」

「ごめんね、」

『なんでッ…』

『なんで、』

『私…』

『日菜に…あいだがっだ…』

「うん、そうだね。ウチも!」

『…また、会える?』

「ずっといる!」

『…大好き。』

「愛してる。」

『あーちょ、私の台詞〜!』

またこうやって、現実で笑い合いたかったな…

…ん?

現実?

「…またね。」

『ッえ?』


目が覚めた。

それすら夢だった。

会いたかったんだね…

『日菜───』

7/9/2024, 12:02:15 PM

あなたの当たり前のこと。

私の当たり前って、なに?

指示通り動かされること?
ただ寝て起きて食べて出勤して、
労働して押し付けられて残業して…

そんな日々が、「当たり前」?

私が当たり前を創っちゃえば、

自由にみんなが暮らせるの?

仕事も無理やりじゃなくなるの?

「なにぼーっとしてんだよ。」

叱る上司。

「あなたの為にやってるの。わかる?」

呆れる母親。

「お前はここに必要ない!出ていけ!」

怒鳴る父親。

「私の当たり前、何処に行ったの?」

当たり前を失くす私。


結局世の中金なんでしょ?

結局当たり前は変わらないんでしょ?

私が動物だったら、可愛がられてたのかなw

───そんな走馬灯が浮かばった。

私は、当たり前を探すため、創るため、

変えるため。

来世に旅立った。

心配は要らないし、

お金も要らない。

私が欲しいのは───



自由。

7/6/2024, 3:49:26 AM

「綺麗だね〜」

1年前の話。
私は、光空と輝く星空を見た。
光空は、あんな星空のように輝いていた。

『そう…だね』

「あ、そうだ!また1年後、ここで会お!」

『うん、いいよ』

光空の嘘つき。

『私がいくら待ったって…』

『会いになんて…来てくれないッ』

光空、私はここからずっと夜はここに来るよ。

『また…会おうって…言った…のにッ』

次の日の夜。私はまた、星空の下にいた。

『光空みたいだ。』

空が輝いている。
いつもより、綺麗に見えたんだ。

「───爽空。」

『ッ?光空…?』

「爽空。」

『光空なの?』

「私はずっとここにいるよ。」

『光空…』

「爽空からじゃ見えないけど…」

「絶対に、毎日いるから。」

「じゃあね!」

『待って…!』

『最期に…言わせて』

「いいよ。」

『…大好き。』

『ずっと好き!』

『私も、毎日来るよ!』

「うん。約束。」

指切りげんまんなんて、幼少期ぶりだな。

「じゃあ、また会お。」

『うんっ!』

───────────────────────

『ん…?』

夢だった。

『夢…かぁ。』

光空に会いたいなぁ。

「爽空。大好き。また会お。」

その言葉が、頭の中に何度も繰り返される。

『光空…ッ大好き!また会おうね!』

光空は、星空の下にずっといる。
そう思えた気がした。

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