私達はいつだって、手を取りあった。
お金が無いときも、
追い出された時も、
変な人に声をかけられた時も。
でも、
そんな甘えた日常は、
嘘の様に変わった。
7月13日。
明須香が、突然亡くなった。
『どうして私じゃなかったの?』
私が代わりに死んでれば…
多分、明須香1人で生きていられたよね…
私じゃ独りどうしようもできないの…
明須香、
あなたは私の双子の妹。
私、産まれる分数が違うだけなのに、
年上ぶって格好つけてたよね…
私が泣いた時、明須香は私の事抱き締めて撫でてくれたよね…
『年上なのに、申し訳ないなぁ…』
『……』
明須香、お姉ちゃん、泣いてるよ…
何時もみたいに、抱きしめてよ…
優しく撫でてよ…
嘘でもいいから…
幻でもいいから…
『お姉ちゃんが逢いたがってるよぉ…』
私達、いつでも手取りあったじゃん…
手を取り合って、解決したじゃん…
明須香、笑ってよ…
お姉ちゃんを元気づけてよ…
明須香───
7/14/2024, 2:12:41 PM