「綺麗だね〜」
1年前の話。
私は、光空と輝く星空を見た。
光空は、あんな星空のように輝いていた。
『そう…だね』
「あ、そうだ!また1年後、ここで会お!」
『うん、いいよ』
光空の嘘つき。
『私がいくら待ったって…』
『会いになんて…来てくれないッ』
光空、私はここからずっと夜はここに来るよ。
『また…会おうって…言った…のにッ』
次の日の夜。私はまた、星空の下にいた。
『光空みたいだ。』
空が輝いている。
いつもより、綺麗に見えたんだ。
「───爽空。」
『ッ?光空…?』
「爽空。」
『光空なの?』
「私はずっとここにいるよ。」
『光空…』
「爽空からじゃ見えないけど…」
「絶対に、毎日いるから。」
「じゃあね!」
『待って…!』
『最期に…言わせて』
「いいよ。」
『…大好き。』
『ずっと好き!』
『私も、毎日来るよ!』
「うん。約束。」
指切りげんまんなんて、幼少期ぶりだな。
「じゃあ、また会お。」
『うんっ!』
───────────────────────
『ん…?』
夢だった。
『夢…かぁ。』
光空に会いたいなぁ。
「爽空。大好き。また会お。」
その言葉が、頭の中に何度も繰り返される。
『光空…ッ大好き!また会おうね!』
光空は、星空の下にずっといる。
そう思えた気がした。
7/6/2024, 3:49:26 AM