mimimi

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3/13/2024, 1:11:18 AM

『もっと知りたい』




朝なかなか起きられない
家では甘えんぼ
照れ屋
仕事はテキパキ
瞳の色が薄い
お酒に弱い
細マッチョ
襟足が色っぽい
声が色っぽい

まだまだある。
語り出したらキリがない。

でも、知らないコトもまだある。

「だからーー、僕、、、」

今日のお酒は楽しい。

「、、、おい、雪村、それ、どうにかしろ」

3/12/2024, 10:09:22 AM

『平穏な日常』



「映画行きませんか?」

休みの朝、少し遅くに起きた。

泊まりに来ていた夏目が、先に起きて朝食を準備してくれている。
目玉焼きやらが乗ったらプレートを俺の目の前に置きながら、今日の外出先の提案をしてきた。

「映画?
何か見たいのがあるのか?」

「この間、同窓会に行った時、映画の話が出て、面白かったって話聞いたので」

スマホの画面を見せてくる。
最近、よく宣伝のCMが流れているヤツだ。
でも、、、

「コレ、恋愛モノだろ?」

「だからですよ」

イスに座った夏目が、肘をついた手に顎を乗せて、口元に弧を描いて、こっちを見る。

「ね? 悠人さん。
行こうよ、デート」

肘をついてない方の手をこっちに伸ばしてくる。
親指で口元に触れた。

押しつぶすように唇をなぞる。

触れられたところが熱い。

「悠人さん、赤くなってかわいい」

「う、うるさい!!」

それしか返せない俺に、夏目は、、、司は、
大声で笑った。

3/6/2024, 1:48:53 PM

『絆』



今日は高校の同窓会だ。

明日は土曜日で休みだから、本当は雪村さんの家にお泊まりしたかった、、、。
スマホ画面の、会社でこっそり撮った雪村さんの写真を見ると、その思いはますます強くなる。

「夏目ー。
お前、ますますイケメンになったよなぁーー」

「それな!わかる! スーツ着こなしててさー。
女子がチラチラ見てんじゃん」

同窓会が始まって2時間もたてば、酔っぱらいが量産される。
僕もまぁまぁ酔っぱらってるか。

あー、雪村さん、、、。

「僕、美人の恋人いるから、、、」

別にコレくらい言ってもいいよな。
雪村さんは美人だ。
こう言うと、本人は嫌がるけど。

「うわーー。イケメンにはもれなく美人がついてくるのかよ、、、」

「うらやましすぎるーー」

面倒くさい酔っぱらいが増える。

雪村さんの声聞きたいな。

次の瞬間。
僕のスマホが着信を告げた。

【雪村 悠人】

ユキムラ ハルト。

雪村さん!!

以心伝心かよ。
ニヤけちゃうじゃん、、、

「なんだよー。イケメンって、ニヤけてもイケメンかよー」

酔っぱらいのうるさい声は無視だ。

3/5/2024, 12:03:56 AM

『大好きな君に』




今思えば、朝起きた時から予兆はあったんだ。



3月、春とはいえ、今日はビックリするくらい寒い。
街行く人達もコートを着込み、マスクの人も結構いる。
俺も例外なく、コートを着ている。

そして、こんな寒い日に限って、外回りが急遽入る。

「ただいま戻りました、、、」

なんとか正午前に帰社することができて、ホッとした。
午後からは会議だから。

「雪村、大丈夫か?」

同期、、、の桜井が声を掛けてきた。

「お前、顔、赤いぞ?
熱あるんじゃないか?」

「そんなコトは、、、」

言いながら、自分の席に座ろうとして、よろけたらしい、、、。

「雪村さん!?」

隣の席の女子社員、、、高崎さんの驚いた声がこもって聞こえた。
視界が暗くなって、さらに何か聞こえて、支えられたのがわかった。

あぁ、華奢な高崎さんに寄りかかってしまったのかな?
あとで、謝っておかなきゃ、、、
あれ?なんかフワッとする、、、
あれ?この香り、、、
あれ?俺、どうしたんだっけ、、、?

ハッと、目を開けた。

「あ、雪村さん、気づきました?」

至近距離に夏目の顔がある。

え?

「このまま医務室に運びますね。
雪村さん、朝からなんか顔色悪そうって思ってたんですけど、まさか熱あるとは思ってなくて、気づかなくてすみません、、、僕、、、」

俺は、夏目に所謂『お姫様抱っこ』をされていた。

降ろせ、、、とかなんとかいろいろ言いたいはずなのに、一気に怠さやらなんやらが襲ってきて、口を開くのも無理だ。

「、、、」

諦めて、夏目の肩に頭を乗せた。

伝わってくる夏目の体温とほんのり香る香水に全てを委ねて、目を閉じた。



3/2/2024, 10:04:14 PM

『たった1つの希望』



「そのネクタイよくつけてるよな」

あの人の同期さんが声をかけてきた。

今日のネクタイは、1番のお気に入り。
1番のお気に入りなので、使用する確率はかなり多め。
というのも、あの人からの誕生日プレゼントだから。

「プレゼントです」

「あーそういうこと、、、」

プレゼントと言っただけで、全てを悟ったかのような言い方をしてきた。

「なんですか?」

「アイツからのプレゼントだろ?」

「そうですけど、、、」

「だからだよ。
ネクタイを贈る意味って知らねーの?」

あまり気にしたコトなかった。

「あなたに首ったけ。夢中ってコトだろ」

「はぁ、、、」

マジか、、、
あの人、普段会社とか外ではなんてコトないって顔してるのに、わかってるケド、ちゃんと僕のコト好きなんだ、、、
あーヤベ
顔がニヤける、、、

口元を手で覆い隠す。

「でもなー、アイツ、人たらしだから老若男女誰でもひっかけるからなー。心配だよなー」

同期さんの目が笑っている。

「大丈夫です。僕にはコレがありますから」

僕はネクタイを締め直して、胸を張った。

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