エルマ

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11/15/2024, 10:05:36 AM

人が蒼い球に住む前
事象、具象だけで満たされてた

名無しの金平、有象無象や
金平糖はとても美味くて美味や

人は何にでも名付け、分類したがる
金平蔵と紺碧子付き合ってるで
二人とも成績優秀、美顔んだ

名無しの紺碧子、顔なし顔梨
梨はとても美味しくて美味や

人は仲間を欲しくなる
愛、友情、絆は全部甘酸っぱい

人は紅の地で踊るおどる
今日は踊らせてくんませえ

金平糖と梨だけじゃ甘すぎる
もうちょい塩っぱいの下せえ

へいお待ち、ラーメン一杯
へいわだ平和だ今日も地球は



『食いもん』

11/14/2024, 12:39:14 PM

芽吹きそうな種がモグラみたいに奥深く潜ってね、
心に小さな穴が開いたの。
あの穴はあまりにも愛らしく埋めたくなかったの、
歪んでとても醜かったのに。
あたしはね、芽吹きそうな種がすごく憎かったの、
土竜は眼が見えなくて…。

あの日、植えた種を探したよ。故郷で
"魚みたいな瑠璃職人に居場所はありませんよ"。
魚さんはただ佇んでたよ
あたしはね、深く気持ちいい朝を迎えたよ。
なにか足りないの、わかんない。

『しつい』

11/13/2024, 11:24:27 AM

偽りに濡れた仮面を蒼白い光源は照らす

お互いの本質を見失ったまま

一粒の愛を求め、絶え間なく働く蟻たち

本当の愛が欲しいのに
美しい花ほど摘まれる
高く高く咲き誇りたい
その願いは欲に濡れる

笑顔の仮面を被ったら外に出よう
真夏の太陽がおまえに語る
笑顔の仮面が壊れたら涙を流そう
年の瀬の潤んだ瞳が沈む
涙が枯れたら愛を唄おう

偽りに満ちた横顔を煌々と照らすのは貴い蒼い空

永久に蒼ざめた白樺の樹

おまえの寝顔みたいだな
安らかな夢にいるおまえ
もう会うことはない灯火

わたしは今日も偽りの仮面を被る

変わらない日々の移り変わりは、
地中深くにある本質が芽を出す
其の日の到来を信じて……






『哀愁劇』

11/12/2024, 12:01:28 PM

得物を丹念に研ぎ、獲物を円やかに裂く感触
あの官能的な快楽は忘れられない
何年も蒸留した美酒を味わう舌みたく身体の芯を貫く
生命の奪い合いは何物にも優らない
世界そのものが遊戯場みたいだ

獲物を丹念に調べ、得物で艶やかに啄む感覚
あの魅惑的な旨みは忘れられない
何年も怨みを抱えた仇敵に相応の報いを与えた瞬間だ

あの刻から醜く、より洗練された得物
九つの得物は不可解な悲劇を求め
鈍く反射光を放っている

遊戯場ではルールなどない
獲物が逃げる足音
哀れな獲物が残響へと変わる涙
円やかに切り裂かれ変わり果てた肉塊
神経を貫くオキシトシンだけが
すべてを物語っている
『夜鷹』

11/11/2024, 11:09:10 AM

頭上には天の河が煌めく
暗く黒い漆黒が惑う天空
欠けた月光は闇に苦しむ
影を受け入れた天の河は
おまえの灯りに癒される

心の灯火
心の傷跡
心の血流
心の叫び

遥か彼方の天の河は静謐の到来を待ち望む
静けさと変わらない日々が平穏をもたらす
心は波打ちおまえの存在を確かめているか
わたしはおまえの内に問いたい
存在の儚さを、嬉しさを、憂いを、根深さを
じかんが積み重なり得てきたものは散りゆく
内に在るものは永久と云っている

魂の灯火
魂の傷跡
魂の血流
魂の叫び

名一杯太陽の斜光を浴びたおまえは

影を伸ばすだろう

案ずることはない

内に全てあるから
『藍燦唄』

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