〜脳裏〜
幼なじみが亡くなった
小さい頃から遊んでいた幼なじみが小6の時亡くなった
交通事故で飛び出した飼い犬を追いかけて道路に出てそのまま…
飼い犬は無事で幼なじみは頭を強く打ち体の数カ所を骨折脳震盪で亡くなったという
呼吸が出来なくなるまで泣きわめいた
ゼェゼェとなる喉を抑えて泣きわめく
優しかった人が車に跳ねられてぽっくりと逝ってしまったと思うと怖くなった
助けて……と心の中で繰り返し繰り返し叫ぶが声が出ないから1人わんわんと泣くしか出来なかった
お葬式が始まる
あれ…私の席ってどこだっけ…
そんなことを思いながら適当な席に座ろうとする
すっと体が引き寄せられる場所に向かう
気づくとみんなが私の方を向いて手を合わせている
両手の拳を強く握っているお父さんやハンカチを目に当てているお母さん
そして幼なじみ
何かがおかしい
視点が反転しているようなそんな気分に陥った
なんで…私がここに…
ふっとあの事故が脳裏をよぎる
あ……亡くなったのは私…なのか
そんなことを思いながらすんっと鼻をすする
寂しいな……
【一言】
最近は投稿をサボってました((殴
と言うよりもお題が難しくて出来なかったんです((殴
すいません、ただサボってただけです
久々投稿なので楽しんでみていただけるとありがたいですがこんな内容楽しめませんね!?
久々投稿が亡くなったから始まるのはタチが悪い!!(自分で書いたくせに)
Clock
〜一筋の光〜
コードが垂れる研究室の廊下を走り回る
逃げろ逃げろと頭の中で思考をフル回転させる
どんなに痛くてもどんなに疲れても出口を探せと体が訴えている
今まで受けた投薬実験・催眠実験・接合実験など何十とある実験全てを受けたからだはボロボロになっていた
痛みに耐えながら腕を抱え走る
システムエラーによりサイレンがなる
頭に響くようなその音は何度も何度も何度も僕の耳を劈く
迷路のように入り組んだ道を人と接触しないように確認して抜けていく
何度も何度も見回ってここは人通りが少ないという場所を見つけてきた
出口に近い道
見覚えのある、研究室に入ってくる前に見た道
ポタポタと垂れる赤黒い血を横目に道を照らす一筋の光を追う
やっと…やっと…!!
バンっと扉を開き……
僕は絶望した
まだ、扉は序盤でその先にいくつもの扉や道が入り組んでいる
そして先に進めば進むほどに症状の重い実験体が隔離されている
全身麻痺になっている子、精神を病んで部屋の隅に逃げている子、人とは思えないような見た目に泣き叫んでいる子、血を吐いて倒れている子
地獄だ…ここは地獄そのものでもう二度と逃げることは出来ないんだろう
きっとあの日見た光は希望への扉ではなく
この後待つ地獄のような実験への扉だったんだろう
『哀愁をそそる』
重い瞼を開き寝床から起き上がる
ギシと軋むベットから起き上がって軽く伸びる
ズキっと横腹が痛む
今日も悪夢を見て寝つきが悪く目の下にクマができている
体が重だるく足も上がらない
2mm程度の段差でもつまづいてコケる有様だ
ダメだ今日は頭が働かない……
リビングへ向かう途中に隣の部屋から漂う匂いがツンと俺の鼻をさす
その臭いに鼻をつまみながらコップをとり水をくむ
胃の中がぐるぐると回る感覚
腹を満たすのは匂いだけ
何かを入れると強烈な吐き気が襲ってくる
そのせいでここ数日何も食べていない
おはよう…
リビングのソファで座っている彼女に声をかける
彼女は昔から肌が白く体温が人よりも低い
生まれつきらしくよく風邪をひいていた
今日は…うん、体温に変化は無いね…良かった俺はホッとして彼女の横に座り手を握る
今日も外は騒がしいね…
ウィンウィンと耳を劈くような音がなる
いつもいつもこの音が耳に入って鬱陶しい
俺の家は鍵を厳重にかけて窓に板を叩きつけている
飲水は地下水を浄水したもので地下室もある
いい家だろ…羨ましいだろ
そんな悲しい欲に浸りながらまた目を閉じる
冷たくなった彼女の手を握り直す
親をバラバラにし兄弟を○し彼女を家に閉じ込めた
こんなに幸福なことは他にないだろう
そのはずなのに…
それなのに俺は
一言
今日はとある殺人鬼君の物語です
一家○人を犯した少年の孤独を描いてみました、なかなか難しい
いつものような〜○○〜ではなくて『○○』のような思い出し系のループ作品です
ループ作品難しいですね、哀愁をそそるって言うお題から難しかったので今日は手抜きです
下手でして、面白くなかったらすいません(´;ω;`)
それでは、また見ていただけると恐縮です
〜眠りにつく前に〜
幼い頃から水の中で生活をしていた
よく通るのは自分と似たような子や白い何かを来た人
なんかの板をもって手を動かしている人
自分をずっと見ている人
でもその人達を触ることもその人達と何かを交わすことも出来ない
ただ暖かい水の中でその人たちの行動を見ているだけだった
ふと目を開ける
いつもは浮遊感のある水の中なのに今日は違った
地に足が着いているし服もきている
いつもは肌に水を感じるのに今日は変だ
それにいつもは壁越しにしか見れない人に手が届く
あれ、なんだろうこの鎖は
手を動かすとジャラジャラとなる鎖
背中は妙に重く首を動かすと視界がグラグラと揺れる
上を見上げると大きな球体のようなものからなんだか太い縄のようなものが出ていて壁につながっている
周りには同じような子達が沢山いて
自分はその中央に座っていた
他の子達動いてない、な
背中に刺さったものがチクチクと体を蝕んでいく
あ、れ、眠く、なって
核の中心
国を保つために我々は核を実験体で生成している
あの子は中心となる成功体
他の子は核に繋ぐ前に意識を手放した子たち
人間に勝手に作り出され勝手に実験体にされた哀れな子供たち
これで我々の国は少しの間安泰でいられるだろう
カクっと自分は意識を手放し聞こえるところまでの
聞き取れるまでの人の言葉を耳に入れて……
眠りにつく前自分は自分たちが生まれた理由を知った
さようなら……暖かいと思っていた人
さようなら…暖かい水…
〜永遠に〜
永遠に一緒だよ…
廃墟の中2人で手を繋ぎ眠るように目を閉じる
重傷を負った彼女はもう息をしていない
冷たくなった彼女の手を握る
ねぇ…
細く息をする
僕らは…