可愛いかわいい子猫ちゃん
透き通った目で何を見る?
小さなちいさな子猫ちゃん
純粋な心で何を見る
親にピタッとくっついて
小さな体で何をする
愛しいいとしい子猫ちゃん
あなたは何を求めるの
小さな箱にぴったりとその目で私を見つめてる
首をかしげて顔をなめ、その目で私を求めてる
哀れな哀れな子猫ちゃん
もっと私を憎みなさい
その目で私を見つめては
愛しくその目で見つめてる
何も知らずに甘く鳴き
ただただ甘く泣き叫ぶ
さよならさよなら子猫ちゃん
あなたのお目めはどこにある
あなたのお口はどこにある
最後は覚えてないけれど
何かを求めてあがくでしょう
あの子は、あの子はどこいった
箱に捨てられた子猫ちゃん
何も知らずにいっちゃって
星となって亡くなった
あなたはあなたはどこでしょう
あなたはきっと幸せだ
あなたは今暖かい
私は私は遠い空
とっても暖かい天国へ
お星さまとなって亡くなった
一人気づかれずひっそりと
寒いなかあなたを思いひっそりと
星になるまで願ってた
何も知らずに消えちゃって
星となって戻れない
愛するあいする飼い主よ
あなたは私を殺したの
ずっとずっと願ってた
暖かい腕で包むこと
今もきっとあなたは知らない
私が亡くなったこの事実
「しっかり掴まってろよ」
「わかってる」
「跳ばすぞ」
その合図と共に私たちは走り出した
遠い向こうにある水平線が見えてくる
「ねぇ、飛ばしすぎ❗」
「しかたねぇだろ、向こうから来るんだから」
ロングヘアーが風でなびく
「良平のせいなんだから」
「校長先生のかつら、、、、いやヘアバンド取ったから」
「教師全員追っ掛けてくんじゃない」
「ったく、あんたのお陰であたし留年確定じゃないの」
「すんません」
彼は、金髪の頭をぐしゃっとかいた。
「ってか、センコーたちカツラに命懸けすぎじゃね?」
「あれどうしても必要なのか?」
彼は不思議そうにカツラを見つめる
「あんたも可愛いーよね、ヤンキーのくせしていじめは校長のカツラいじりって」
「おまけに趣味は校長のカツラ集め」
「十人十色とよく言ったもんだ」
「うるせーよ」
彼は顔を真っ赤に染める
「おっ、北川先生と平良先生が車で追っかけてくる!!」
「んじゃ、飛ばすぞ‼️」
「しっかり掴まってろよ」
水平線がもう見える、はっきりとそしてくっきりと
「気持ちーーーーぃ」
今このステージは2人っきり
私たちはヒロイン
たった今、ここで
「、、、青春や」
「えっ」
「だから俺らもセンコーも青春やな~って」
「そんな真面目な顔で言わんといてください、不良めが!!」
「おめえも仲間入りだろ」
そりゃそうだねと笑ったあと私はふと思った
「青春かぁー」
ほんの少しだけでいい、だからだから
もうしばらくヒロイン(青春)を
鏡の中の自分は案外汚い
いつも外では優雅に躍り回る自分が
いつも心に思い描いてた自分が
この一瞬でくだけ落ちた
シンデレラは鏡を見た瞬間どう思ったのだろう
か、
白雪姫の継母は現実を知って何を考えたのだのろうか
その事実を知った瞬間何もかもがいやになった
シンデレラは悲しくなった
継母は白雪姫を殺そうとした
自分中心の世界が叩き崩れた
優雅に躍り狂う蝶も
少女漫画に出てくる偽顔も
魔法が溶ければ全て消えた
「今日ね、合コン行かない?」
あぁ、だるいったらありゃしない
どうせ、引き立て役だ
「もーモテちゃって大変でさ」
何アピール?
「何でこんなことするの?」
、、、「あなたが嫌いで憎いから」
わかってる、じぶんがいけないって
ただの負け犬の遠吠えだって
ただ自分が憎くて
その環境が羨ましくて
整形しても
お化粧しても
その人のように振る舞ってみても
結局はあなたみたいになれないって
それは完全なる偽物だって
どんなにすごい魔法をかけても
鏡を見れば偽物だってばれてしまう
本物は本物だって
だから偽物は偽物だって
どうせ、心も壊れるなら、さらに見にくくなるなら
「鏡よ、鏡」
私は血まみれになった手でそっと触れた
「世界でいちばん美しいのはだぁれ?」
嘘をついてくれたっていいじゃない
「それは貴方ではありません」
「それは、、「もういいよ、、、、」
鏡はいつでも正直
例え立場が不利になっても
正々堂々胸を張って戦ってる
彼女はフッと微笑みを浮かべた
「私は、、、あなたみたいになりたかった」
「正々堂々胸を張って、、、戦いたかった」
「そしたらいつか私も、、、」
「受け入れられたかな、、、現実と、、、、私を」
彼女の手がバタンと落ちる
脈動がゆっくりと止まる
彼女の息が和らいでいく
でも、時は進み続ける
「いちばん美しいのは、、、、」
「泣き崩れても、がむしゃらに戦っているあなたの姿が綺麗で、、輝いていた」
「他の何よりも、、、」
鏡はそう呟いた瞬間
悲しそうに彼女を写した
この世でもっとも愛する彼女を
「ねぇ、行かないで」
私は眠い目を擦りながら女性の裾を掴んだ
「、、、すぐに帰って来るから」
しかしその声とは逆に彼女の口どりは重かった
「本当❗えっとね、帰ってきたらね遊園地に行きたいの」
「早く帰ってきてね、ママ❗」
「行ってらっしゃいー」
母の後ろ姿なんて覚えていない
もう既に思い出したくもない
「ママ、遅いなぁー」
あの頃の私がバカみたい
カレンダーいっぱいに描かれた赤い丸
床に散りばめられた七色のクレヨンと紙
ごみが溜まりにたまった部屋に
ポツンとアルバムが一つ
帰ってくると信じてた
いつか「ごめんね」ってギュット抱き締めてくれるって信じてた
そしていつか「大好き」ってずっと一緒にいてくれることを願ってた
いつかいつかぁ「愛してる」って「世界一大好きよ」って、もうどこにも行かないって誓ってくれると思ってた。
だから昔は思ってた
私が悪い子だから帰ってこないんだって
どうやったら帰ってきてくれる?お母さん
「ねぇ、愛香あんたってシングルマザー?」
「うん、そうだよ、昔色々あってさ」
「まぁ、今はまだお母さん帰って来ないけど」
私は、昔を思いながら苦笑いをした
「えっ、それってやばくない?男のところに逃げたとか、、、、」
「どうして?」
「えっ?」
「だって親は子を愛するのが普通でしょ?」
それが全力の嘘だったのかもしれない
彼女が笑ったその笑みにはどことなく悲しく、むなしく、残酷だった。
「大丈夫?」
そう答える彼の推理は果たして正解なのだろうか
目に見えるものが真実とは限らない
何が本当で 何が嘘か
この女は本当に悲し泣きをしていたのか
「大丈夫?」が最善の慰めなのか
男と女はいったいなんの関連性があったのか
そもそもこの女の性別は本当に女なのか
真実は本人だけが知っている
男「ごめん、当たるとは思わなかったんだ」
女「、、、」
男「まさか投げたバレーボールが君に2回も
当たるなんて、、、」
ピッピィー
先生「全員集合ー!!」
彼女はゆっくりと腰を上げ、みんなのところへと向かう
女「これで何回目?次こそは、絶対に気を付けてよね!」
男「仕方ないだろ,だって俺たちのすることなすことは全部似るんだから」
女「だからって、、、」
男「どうやっても絶対に被るよ」
「だって俺たち双子だもん」
彼は苦笑いしてそう言った。
「涙の理由」
タイトルからはずれてる気がします、、、
ふざけてすみません、
あるテレビドラマの名言を活用してみました
お分かりいただけたでしょうか?、、、(笑)