詠み人知らずさん

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9/27/2023, 5:06:43 PM

通り雨で、傘を持っておらず最悪と思っていた私の手を引いて「ほら、行こう山田、たまには雨ってのも悪くないだろう?」そう言って大雨の中一緒に飛び出した。
あーぁびしょ濡れになっちゃったじゃんと二人で大笑いをして意味のない雨宿りをした。
その時の彼の姿が何よりも輝いていた。

それから好きになった、彼と、雨が

9/26/2023, 4:28:37 PM

秋になると同時に彼が告げた
「俺と付き合って下さい」と
「どうして?」私はまだ時期的には早すぎるマフラーでそっと顔を覆った。
「いつも一生懸命に部活や勉強を取り組んでいる姿に惚れたんです。」彼は恥ずかしそうに顔を赤らめた。
私も彼を見つめ、ふと目を細める。
「男に騙されたら駄目だよ」
その瞬間母の声と共にあの光景がフラシュバックする。母の薄気味悪い真っ赤に染まった唇が映し出された
「あんた見たいな子が生まれたら大変でしょ?
「気づいてない?あんたみたいな子、誰も必要として無いってこと」
私はこわばる体を張って言った
「なんで私みたいな子と?
あぁそっかぁ、肌恋しくなる時期やからなぁー」
私は自虐的な笑みを浮かべた、
彼は言葉に詰まった様子だった、
「それでも、、、」
「えっ?」
「例え、僕が知らないあかりさんでも僕は、誰よりもあなたの事が好きです。」
「現実を知ったら絶句するかもよ?」
私は少し大袈裟に脅しをかけた
「いいんです、それでも、、、逆に本当のあかりさんを僕は知りたいんです。」
その時、心の中に張り詰めていた何かが切れた
秋なのにこんなに暖かく心苦しいのははじめてな気がする
「もう一度返事を受け取ってください」
「あかりさん、僕と付き合ってください」
彼女は、ゆっくりと顔を上げ満面な笑顔で返事をした
「はい、よろしくお願いします」
紅葉が彼女の後ろをゆっくりと舞っていった。

9/24/2023, 1:41:44 PM

形の無いもの、もしそれが実現するのであれば僕は真っ先にあの言葉を言うだろう。

「ねぇ健太郎さん、私の事好き?」彼女は上目使いをして僕に言った。
「あぁ、もちろん」

「世界で一番愛してる」

僕はそうやっていつものお決まりの言葉を発する。
そしていつも道理の嘘を吐く

彼女が帰ってくれば
「お帰り」と暖かいご飯を用意する。

彼女が寝る前には
「お休み」と甘い嘘のキスをする、

彼女が疲れたとでも言えば、どこからでもすっ飛んで会いに来たことだろう

かれこれうまくやっていたはずなのに、2週間前彼女に告げられた。
「もう、あなたとはやっていけない」って
「あなたに愛想をつかした」と僕はその言葉に酷く絶句した。
「あなたって冷たい人だったのね」

そう彼女は、別れに添えて去っていった。

無に言ったこっちゃない,
だって僕は愛された記憶も証拠も無いのだから

僕の親は里親だったし、友だちは少ししかいなかった。
だからといってメロスの友セリヌンティウスのような固い友情で結ばれた友は1人もいなかった。
悲劇のヒロインごっこをするなら「偽りの関係」と表してもいいくらいだった。

本当の愛なんてわからない、「愛してる」この言葉だけが本当の真実と言えるのか、
夜に遊び回る、若い女性と年の離れた男性
「愛してる」といいつつも、スマホばっかり眺めているあの人
薬指に永遠の愛の魔法を誓い、馴れ馴れしく女性の体を触る男。
愛何てどこにあるのだろうか?
その愛と言う基準はどうやって決めるのだろうか?

僕は路上にたたずむ黒猫のそばに駆け寄った。
「お前は、いつも1人なのか?」そう問うと
黒猫は不機嫌そうに喉をならした。
そしてニャーと甘える声で返事をした。

愛は計り知れない、それと同時に嘘かどうかがわからない。
僕は、雲一つもなければ星一つもないただ真っ黒な夜空を眺めながらため息を着いた
「愛を求めすぎていたのかもしれない」

そうやって今日もまた一人愛に餓えている人が増えていく、

形がないもの、それは1人1人が自由に形を変えられる。美しさが生まれると共に残酷さも生まれるのかもしれない。

9/20/2023, 5:07:09 PM

大事にしたいものは自分自身

じゃあどうやって自分を好きになるのか?
手の伸ばし用の無い私をどう愛するのか?

それは自分の可能性を秘めること

「認めてもらいたい」そう思い込み、ファッション発達障害になっちゃったあの子

「愛してもらいたい」そうやってミュンヒハウゼン症候群になっちゃったあの人

辛くて辛くて生きずらい、そして逃げ道がそこにしかなかったのかもしれない

確かに自分を愛するって嫌な気分、
客観的に考えて、人を妬んじゃったりいじめちゃったりするのに愛するっておかしくない?

だけど妬む人は頑張った人なんだなーって思うし、いじめちゃう人は心が傷ついてるんだなーと思う。

だからこそ、こんな繊細で弱い立場の自分を守りたくなる、いや守らなければならないと思ってしまう。

でも、自分を信じてみたらどうなるのだろうか?
「私は出来るんだ‼️、あの人よりもっと練習して上手くなるんだ、追いつくんだ❗」 って

もし、くじけたら
「自分のバーカ」って叫んでみて
もし、泣きそうになったら大声で泣いたっていい。
がむしゃらに頑張って出来なかったら諦めたっていい。

苦しい日々の中から成長と楽しさを見いだして自分を誉めてあげることが一番大切なことよ、、、

って考えるとナルシストって悪いことだらけじゃないでしょ?(笑)

自分を信じて諦めないで頑張って


そしていつか気づくことでしょう

頑張ってる私が一番輝いているって、




自分を愛する=自分をみつめる
みんな無理しない程度に頑張ってね
ファイト✊

9/19/2023, 4:47:52 PM

「ねぇ、もし少しだけの間、時が止まるとしたら何をしたい?」私は友人に訪ねた
「そうね、、少しだけの間止まるなら彼の頬にキスをしたいわ」
彼女は頬を赤らめて言った
「ふーん、ロマンチストね」
「そういうあなたはどうなの?」
彼女は、はぐらかすようにして質問を投げ掛けた。
「私?そうね、、、私は,彼の顔をずっと眺めていたいわ」
「彼はいつも煌めいていて、いつも見ることができなかったの」
「彼は、どういう人なの?」
私は高ぶる感情を押し殺して言った
「透き通るような肌に、真っ黒なメガネだった気がする、あっ!.あと彼は真面目で優しくて、お茶目で、少し子供っぽかった気がするわ」
「ふーん、そうなの」
友人は詰まらなそうに相づちを打った。
「彼はいつも眩しくて見えなかった,だから私さ、時が止まってくれるなら彼の顔を見つめ続けたい」
「彼は私にどんな顔で話していたのか,彼の唇はどんな色なのか,、今まで見渡せなかった分全部見たいわ」
私はうっとりとした目で語り始めた。

もし願いが叶うなら、どうか神様、彼の顔をしっかりと見れるチャンスを下さい

「なっ、、、あんた大丈夫?!」
「えっ、、、?」
私は、とっさの事に戸惑ったがすぐに気付く
「顔中鼻血で埋もれてるよぉ!!」
その合図と共に私は激しく床に叩きつけられた。
「ええっ!!、また倒れるのぉー、今回で何回めよ!!」
彼女は口をへにしてそう発した。
「今年で13回目、、、」
彼女はおぼつかない手付きで13と指でさした。
「おめでとう、あなたの出席番号と一緒よ、これ以上増やさないで」彼女は深いため息をつく
彼女は私の体を背中に移動させる。
「お願いだから、、、そんなに、興奮しないで下さい」
私は、頭が朦朧とする中テレビで聞いたことのある有名な台詞が聞こえた。

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