SHADOW (めちゃくちゃ不定期)

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5/18/2024, 11:30:56 AM

恋物語

 「ねぇ、お母さん?お母さんは、どうやってお父さんと出会ったの?」と娘が言う。
少し驚いたけれど、私は話してあげることにした。

 貴方のお父さんは、ヒーローだったの。
誰からも愛される人だった。私はそんなあの人が好きだった。だけどね…私とお父さんは、“普通”はしてはいけない事をしたの。

それは…“恋”

理由は後で分かるわよ。
それでね、ヒーローの反対?は何だと思う?
そう…“ヴィラン”
私はヴィラン側の人だった。
だから“普通”ではなかったの。
何回か争っていた。だんだんと争いが激しくなっていった。
でね、勝ったのはヒーロー側だった。
ん?ヴィラン側?…負けたから、解散していったわ。
やっと“普通”の恋が出来るって思ったでしょ?
でもね…まだダメだったの。
あの人はヴィランに勝ったでしょ?
だからだよ。ヴィランを倒したから、ヒーローは色々な人に好かれる。
より近づけなくなったのよ。
でもね。あの人は数ある人から、私を選んでくれた。

『はい。おしまい。こっから先はお父さんに聞いてね?』と言うと娘は拗ねた。
私はそんな娘が愛おしかった。
『ただいま〜ケーキ買ってきたぞ〜!』
そう玄関から聞こえてくる、最愛の人の声。
「お父さん!おかえり!ケーキ食べたい!」

今日は貴方と出会って5年。結婚して7年。
これからも愛してる。

5/17/2024, 11:05:24 AM

真夜中

真夜中に出かけ

写真を撮る

外は肌寒いけど

それがとても心地良いと感じる

たまに…

寂しさを感じるけれど

私は…

夜空を見上げ

涙を堪える

今日もまた

出かける

寂しさを背負いながら

5/16/2024, 11:40:47 AM

愛があれば何でもできる?

 目が覚めれば、放課後になっていた。
嗚呼…僕はまた寝てしまっていたのか。
また怒られてしまう。
そう思いながら、鞄に教科書やノートを入れる。
鞄に詰めていると、誰かに背中を押された。
誰かと思い振り返ると、“終焉”と呼ばれている子がいた。終焉は僕の反応に満足すると、また寝ようとしていた。僕は慌てて止める。
「寝ないで⁉︎もう下校時刻だよ⁉︎帰らないの⁉︎」
そう言うと終焉は顔を上げて言う。
『もう下校時刻?じゃぁ帰らないと…』そう言いうと終焉は、鞄を掴み出ていった。
僕は暫く呆気に取られていたが、自身も帰宅の準備をして帰路についた。

 僕は今日も寝ていた。
いつものように、鞄に教科書やノートを詰めていた。
だが、いつも終焉は僕の背中を押すのに、今日は静かだった。どうしたのかと思い、振り返ったが誰もいなかった。
(終焉は先に帰ったのか。)
そう思い、僕はいつもように帰路についた。

ーGAME OVERー
画面にはそう映し出されていた。
僕はコンテニューを押そうとした。
だが、《コンテニュー》の文字はなかった。
『いつまで、やるんですか?もういい加減諦めたらどうですか?僕だって暇じゃ無いんですよ。
…何ですか?“最後の一回”?分かりましたよ。
これが“本当に最後”です。次上手くいかなかったら、終わりですからね。』
画面に《コンテニュー》が映っていた。
僕は迷いなく始めた。

 暗い画面から、
小さい声で何か言ってるのが聞こえた。

“もうやめてよ…”

 目が覚めれば、放課後になっていた。

5/15/2024, 11:31:27 AM

後悔

 『なぁ。傑、過去一後悔した出来事ってある?』
とクラスメイトが聞いてきた。
何となく、聞いてくる理由は分かる。
先ほどの作文のお題が、【後悔】だからだ。
俺は其奴の質問に無関心だったが、其奴は何回も聞いてくる為、俺は諦めて話をしてやる事にした。

 俺は前世の記憶がある。
『はぁ?』って思うだろ?俺も最初は信じなかった。
だけどさ、本当にあったんだよ。
俺はとある国の総統だった。負け知らずの知らずの国だったな。ある日の事だった。A国から挑戦状?みたいな物が届いて、戦争する事になったんだよ。
戦争していたが、A国には“最終兵器”って言う“人”がいたんだよ。

その最終兵器は俺の“婚約者”だったんだよ。

まぁ…長くなるから端折るぞ。
戦争には勝った。『婚約者はどうした?』って?
まぁ待て。順番に話すから。
婚約者は自国で保護したよ。
しかし、目を話した時にはいなくなっていたよ…。
探した。やっと見つけた時には、もう…。
婚約者の傍には、手紙が落ちていた。
ん?内容?教えないぞ?思い出すと、辛いからな。
簡単に言うと、俺に宛てた手紙だ。

「そこからは、もう記憶が曖昧だから適当なことは言えない。だからもう聞くな。」
俺がそう言うと、クラスメイトは『えぇ〜』なんて言うけれど、俺が睨むと黙った。
「ほら、早く書かないとお前はやらないだろ?」
クラスメイトは渋々書き始めた。

俺の前世は本当に、《後悔先に立たず》だったな。
そう思いながら、窓の外を見た。
丁度、銀色の髪を靡かせた女子が通った。
目元が見えたが、目のところに縦に傷が入っていた。
そういえば、“銀歌”にもあったような。
俺は慌てて教室を飛び出した。
確かめたかった。“銀歌”かどうか。
別人や覚えてなくてもいいから…。


今度は後悔なんてしたく無いから。

5/14/2024, 10:56:14 AM

風に身をまかせ

 風に身をまかせて、自由気ままに歩く。

どこまで行くかは、分からない。

だけど、風が止むまで歩き続ける。

なんとなく、歩くと出会いも別れも巡り会う。

風に乗って優しい香りも運んでくる。

今日はどこまで歩こうかな。

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