愛があれば何でもできる?
目が覚めれば、放課後になっていた。
嗚呼…僕はまた寝てしまっていたのか。
また怒られてしまう。
そう思いながら、鞄に教科書やノートを入れる。
鞄に詰めていると、誰かに背中を押された。
誰かと思い振り返ると、“終焉”と呼ばれている子がいた。終焉は僕の反応に満足すると、また寝ようとしていた。僕は慌てて止める。
「寝ないで⁉︎もう下校時刻だよ⁉︎帰らないの⁉︎」
そう言うと終焉は顔を上げて言う。
『もう下校時刻?じゃぁ帰らないと…』そう言いうと終焉は、鞄を掴み出ていった。
僕は暫く呆気に取られていたが、自身も帰宅の準備をして帰路についた。
僕は今日も寝ていた。
いつものように、鞄に教科書やノートを詰めていた。
だが、いつも終焉は僕の背中を押すのに、今日は静かだった。どうしたのかと思い、振り返ったが誰もいなかった。
(終焉は先に帰ったのか。)
そう思い、僕はいつもように帰路についた。
ーGAME OVERー
画面にはそう映し出されていた。
僕はコンテニューを押そうとした。
だが、《コンテニュー》の文字はなかった。
『いつまで、やるんですか?もういい加減諦めたらどうですか?僕だって暇じゃ無いんですよ。
…何ですか?“最後の一回”?分かりましたよ。
これが“本当に最後”です。次上手くいかなかったら、終わりですからね。』
画面に《コンテニュー》が映っていた。
僕は迷いなく始めた。
暗い画面から、
小さい声で何か言ってるのが聞こえた。
“もうやめてよ…”
目が覚めれば、放課後になっていた。
5/16/2024, 11:40:47 AM