SHADOW (めちゃくちゃ不定期)

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10/17/2023, 11:15:54 AM

忘れたくても忘れられない

僕には好きな人がいる。
相手は叶うわけが無い。
だって男同士なんて、「気持ち悪い」って思う人が大半だと思う。
僕だって思う。こんな自分が惨めだって。
だけど、そんな僕でも彼は優しく接してくるから、僕はその彼の優しさに溺れてしまう。
僕は彼に気持ちを打ち明けることは無いだろう。
この気持ちは僕の中で押さえ込んで、《普通》に、過ごしていけたらなって。
けど、そんな押さえ込んでいた気持ちにヒビが入るなんて僕は思いもしなかった。

-彼に恋人ができた―

噂で聞いてしまった。僕はその場に崩れそうになる足に鞭を打ち、友達にどんな恋人がいるの?って茶化す感じに聞いた。
友達は「そんなに気になるのかよォwww」
彼の恋人はやっぱり、可愛らしい女の子で彼に釣り合う子だった。
僕は家に帰り自室で涙を零した。
こんな事になるんだったら、振られる覚悟で告白すればよかったと...。
今更後悔しても無駄だって事は分かってる。
彼の事を忘れようと思っても、"忘れたくても忘れられない"というもどかしさが、消えない。
《最初から恋なんてしなければ...。》
そんな事を考える自分が今すぐに、消してしまいたい。
僕はお気に入りの街が一望出来る丘に行き、彼のために書いた手紙や絵をちぎった。
僕にちぎられたそれらは、夜風に乗り高く遠くに行ってしまった。
「これでいいんだ...。」
僕は涙を吹き、独り言を呟いた。





誤字脱字があったらすみません。
※フィクションです。

10/16/2023, 11:05:30 AM

やわらかな光

私は今片想いをしている。
相手は、同じクラスの男の子だ。
高校入学した時に一目惚れをしてしまった。
クラスの中で、目立つような人ではないけれど、私の中では1番いいと思える人だ。
私の席は扉側の1番後ろの席で、あの人の席は窓際の前から2番目の席だ。
毎朝私が登校して来ると、色々な友達に囲まれている。あの人は楽しそうだ。
朝の時間の"やわらかな光"に照らされている、あの人を見るとこちらも元気を貰えそうな気がする。
告白してみたいけど、あの人は私の気持ちなんて分かっていないから、告白しても振られるだけ。
振られるのが怖くて告白できないけど、普通に接してくれる貴方が好き。
なんて言葉に出せないけど、もうしばらく貴方の笑顔を遠くから見守らせて...

今回短めです。
物足りなかったらごめんなさい。
この物語はフィクションです。

10/15/2023, 11:16:16 AM

鋭い眼差し

ーRたちの番外編ー
俺に大切な人が出来た。
とても大切な人彼女だ。
可愛らしくて、優しくて、俺より才能に溢れてる。
その彼女...Rは俺に釣り合わないぐらい、いい人だ。今日も今日で俺はRと散歩をしている。
Rは俺といる事が楽しいのか、ずっと笑っている。
俺は、その笑顔を守りたいとずっと思っている。
俺は公園に着くとRにトイレに行きたいと伝え、トイレに行っていた。Rは「ゆっくりでいいからね。」と言ってくれた。その間Rは、公園のベンチに座り本を読んでいた。
俺がトイレから出てくるとRは見知らぬ男と喋っていた。その時のRは困っていたように見えた。
俺はその男に、殺意が漏れるぐらい"鋭い眼差し"を送ってやった。男は俺の殺意に気づいたのか、少し怯えていた。Rは俺に気づき、急いで俺の元に来た。Rは少し困っていいのか、笑っていいのかよく分からない表情をしていた。「俺の大切な人になんか用?」俺はドスの効いた声で男に問いかけた。
男はRに助けを求めるかのような表情をしていた。
Rは慌てて俺に言った。
「ごめん!この人僕のお兄ちゃんなんです!」
Rの言葉に俺はポカンとした。
「え...?お兄ちゃん...?」俺の問いに男は答えた。
「ごめんごめん。覚えてないかな?Rの兄だよ。」
男の声で我に返った俺は、今すぐ穴があったら入りたいぐらい恥ずかしくなった。
すっかり忘れてた...。Rにお兄ちゃんがいた事に。
「ごめんね。あの時以来だもんね。笑髪染めたし、ピアスも開けたから分からなくても当然だね。笑」
俺はすかさずフォローした。「いやいや!お兄さんの事忘れていて、ガン飛ばした俺が行けないんで!」Rとお兄さんは、笑っていた。
「でも良かったじゃんR。こんなにR想いの彼氏が出来て、俺ふわんだったんだよ?笑。ずっと好きって言ってたのに告白しなかったんだから笑」
Rは顔を真っ赤に染めていた。
俺はそれが可愛くてつい頭を撫でてしまった。
Rのお兄さんはそんな俺らを見て言った。
「こんな素直じゃない妹を、これからも愛してあげて?」俺は「はい!」と答えた。
お兄さんは、何が面白いのか分からないが笑っていた。俺が「??」となっていたら、お兄さんはこう言った。「Rは独占欲が強くてね。まぁ簡単に言うと、かまってちゃんだから笑」
俺はまだまだRの知らない一面があるんだなと、思っている横でRはお兄さんを見てムスッとしていた。



ここまで読んでくださり
ありがとうございます。
今回でRと俺の物語は終了(?)となります。
これからもRは何回か出てくるかもしれません。
ですが、それは違うRだと思ってください。
俺くんも出てくるかもしれません。
俺くんもRと同じです。
※この物語はフィクションです。

10/14/2023, 11:52:35 AM

高く高く

前回の続き

Rはベットから降り、俺の傍にフラッグ足取りで来た。
「どうして泣いてるの...?」Rは昔のように、俺に優しく話しかけた。
「Rに合わせる顔がなくて...。昔の事まだ怒ってるだろ...?」俺は消え入るような声で呟いた。
Rは俺の言った事が分からないのか、キョトンとしていた。「?なんの事?」Rは少し考えて「あぁ...あれの事か。もう怒ってないよ?」そう答えた。
「え...?だって俺がちゃんと言わなかったから、怒ったんだろ?」そうRに問いかけたら、Rは「僕も言い過ぎたと思うよ?だけど、貴方の人生なんだから僕が邪魔しちゃいけないなって、思い改めたんだよね。」Rは少し恥ずかしそうに言った。
俺は顔から火が出そうな感じがした。
そんな事を考えていた自分に嫌気がさした。
「まぁ、そんな事は良いから僕と少しお話しよ?」
俺はRの誘いに乗ってしばらく話していた。
久しぶりにRと会話したなと、俺は心の中で思った。
「そうそう!貴方が来てくれたから明日でも手術しようかなって思います。」突然Rがそんな事を言い出した。「え?」俺は驚いた。「あれ?僕描きませんでしたっけ?"貴方が来てくだされば、僕も手術受けようって。忘れちゃいました?笑」
Rはころころとした笑いを零した。
「俺はちゃんとRに手術受けてもらいたい!Rともっと話したいし、Rは自分の人生を大切にした方が良い!」俺は早口でRに言った。
Rはしばらく考えていたが、ふと俺にこんなことを言った。
「じゃぁさ...。手術が成功したら僕ともっともっと...いや、手術が無事終わってから言うね笑」
俺は「?」と思ったがRが手術を受けてくれる事で頭がいっぱいだった。
ー手術当時ー
Rは手術室に行く前に俺に話しかけた。
「ちゃんと成功するように、祈ってて?笑」
「ちゃんと祈ってるから、安心して行っておいで」
俺はRが怖がらないように、優しい口調で言った。
だが、手術は思ったより長く感じた。難しい手術だって聞いたけど、こんなに時間は長く感じるものなのかと思っていた。
何時間たったのだろう、手術中のランプが消え先生が出てきた。俺はすかさず「先生!Rは...。」最後の言葉が、自信を無くすかのように小さくなってしまった。先生は「大丈夫です。手術は成功しましたよ。」その言葉を聞いて俺は安心して近くの椅子に座った。
そのあと俺はRの病室に行き、Rが起きるまでそばにいた。
Rが起きたような気がして、Rの方を見た。Rはうっすら目を開けて僕を見ていた。「R。手術は成功したって...」俺は興奮する自分を、抑えながらRに言った。Rは安心したように俺に微笑みかけた。
Rは俺にこう問いかけた。
「あのさ...。僕は君が好きなんだよね...。だからこんな僕でいいなら付き合って欲しい...。」
Rはかすれて消え入りそうな声で俺に言った。
俺の答えは決まっている。
「勿論!俺もRの事前から好きだったんだ。俺はRの気持ちに、上手く答えられないかもしれない。Rの思っているより屑かもしれないけど、これからよろしくお願いします。」
2人は恥ずかしさを紛らわすために笑った。

しばらくして、Rは起き上がれるようになったので、俺はRの好きな折り紙や本を沢山持っていくようになった。勿論俺が暇な時は大抵Rといるようになった。Rはそんな俺が面白いのか、俺を見る度に笑っている。そんなRを見て俺もつられて笑ってしまう。
Rは「一緒に高く長く飛ぶ、紙飛行機折ろ?」
俺とRは一緒に、どうしたら高く長く飛ぶか考え、折っていった。
やっと出来上がったどこにでもなりそうな、白い紙飛行機は机の上に乗っていた。
俺はRを車椅子に乗せ、病院の中庭に出た。
俺はRの横にしゃがみ、Rと一緒に紙飛行機に手を添えて、あの広い青い大空に紙飛行機を飛ばした。
その紙飛行機は"高く高く"長くあの大空に飛んで行った。
ーENDー




ここまでお読みくださり、有難うございます。
誤字脱字があるかもしれませんが、見なかったことにしようしてください笑
また明日(?)の作品を楽しみにしてください。
このお二人の番外編を書くかもしれません。
(書かないかもしれない💦)
※この物語はフィクションです

10/13/2023, 12:06:33 PM

子供のように

ある日の朝の事である。
毎日のように外に置いてあるポストの中を確認するのが日課になっている。
「今日は何が届いてるかな?」
と呟きながらポストを開けたら、見た事のない便箋が入っていた。「なんだろう...。ぅぅさむ。早く中入ろ。」最近秋に入ったからか寒くなった。(俺が寒がりなだけか?)など思考を巡らせ寒さを紛らわせながら家に入った。
家に入ると、俺はホットミルクを淹れ、椅子に座り先程の便箋を見た。
何処と無く古い感じが出ているグレーの便箋。シーリングスタンプで封をされている。便箋の裏を見たら【R】と書いてあった。
「R...?俺の知り合いでRなんていたか?」
何となく便箋を開けて中を確認する事にした。
綺麗にシーリングスタンプを外し、中の手紙を読んでみた。「え〜っと?なになに?」

ーこれを読んでいる貴方へー
お元気ですか。
僕は相変わらずです。笑
貴方は僕に会いたいと思っていますか。
僕はあなたに会いたいです。
ですが、僕は会いに行くことができません。
貴方なら言わずとも分かるでしょう。
何故こう手紙を綴っていると思いますか。
理由は簡単です。なんとなくです。笑
ただ何となく貴方に会いたいし、久しぶりに声を聞きたいなと思いまして。
あっ...そもそも僕の事を覚えていませんよね。
すみません。
僕に会うまでは、頑張って思い出して欲しいものですがね。笑
まぁ、ここまでおちゃらけた話は置いといて、ちゃんとした理由を綴りたいと思います。
僕の病気が悪化した事を、お伝えしようと思いました。
何故悪化したのかは不明です。
気付いたら悪化していました。
だから、この病気が治るか治らないかではなく、ただ本当に貴方に会いに来て欲しいだけです。
貴方が会いに来てくだされば、僕も手術を受けようと思います。
僕は"子供のように"笑う貴方が見たいのです。

ーRー

俺は弓矢に弾かれたように、寝室まで走りました。
寝室のドアを開け、部屋の至る所までRに関する写真を探し始めました。
何時間経ったのだろうか。俺はもう諦めようと思いその場の座り込んだ時に、ひらりと1枚の写真が俺に捕まえろと言わんばかりに舞っていました。
俺はその写真を掴んで見てみた。
「あっ!此奴だったか!Rの正体は!」
そうRの正体は、俺の幼馴染でした。
「そういえば、最後に会ったのって高校生の卒業以来か...。卒業式当時に俺が引っ越すなんて言ったから、喧嘩別れしたんだった...。」
俺は猛烈に後悔した。
「今すぐ会いに行かんと...!」
俺は急いで電話をかけた。Rの親に電話をしたらRの親は驚いていたが、Rの居場所を教えて貰えた。
「...やっと、会いに行ってくれるんだね...。」
っとRの親が電話越しでそんな事を言っていた気がした。

ー××病気ー
俺はRの病室を受付に聞き、いざ扉の前に立った。
(やっぱ、緊張すんなぁ。
まぁ、あれから会ってないんだし...。)
俺は勇気をだして扉をノックした。
中から「...はーい...。」とか細い声が聞こえた。
俺は扉を開けRを見た。
Rも俺の姿を見て驚いていたが、1番驚いたのは俺だった。
俺が最後に会ったRは全体的に細身だったが、今はもう少しでも触ったら折れてしまいそうな体だった。
「あっ...。お久しぶりです。もしかして、あの手紙を見ましたか?」Rはそう言った気がしたが、俺は後悔が押し寄せて来て、その場に泣き崩れてしまった。
Rが心配そうにこっちを見ていたが、俺はRに合わせる顔がなかった。



ー続く?ー



すみません。今回はここで切らせて貰います。
また次回書く?書かない?分かりませんが、よろしくお願いします。
※書いていたら重くなってしまいました。

この物語はフィクション

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