鋭い眼差し
ーRたちの番外編ー
俺に大切な人が出来た。
とても大切な人彼女だ。
可愛らしくて、優しくて、俺より才能に溢れてる。
その彼女...Rは俺に釣り合わないぐらい、いい人だ。今日も今日で俺はRと散歩をしている。
Rは俺といる事が楽しいのか、ずっと笑っている。
俺は、その笑顔を守りたいとずっと思っている。
俺は公園に着くとRにトイレに行きたいと伝え、トイレに行っていた。Rは「ゆっくりでいいからね。」と言ってくれた。その間Rは、公園のベンチに座り本を読んでいた。
俺がトイレから出てくるとRは見知らぬ男と喋っていた。その時のRは困っていたように見えた。
俺はその男に、殺意が漏れるぐらい"鋭い眼差し"を送ってやった。男は俺の殺意に気づいたのか、少し怯えていた。Rは俺に気づき、急いで俺の元に来た。Rは少し困っていいのか、笑っていいのかよく分からない表情をしていた。「俺の大切な人になんか用?」俺はドスの効いた声で男に問いかけた。
男はRに助けを求めるかのような表情をしていた。
Rは慌てて俺に言った。
「ごめん!この人僕のお兄ちゃんなんです!」
Rの言葉に俺はポカンとした。
「え...?お兄ちゃん...?」俺の問いに男は答えた。
「ごめんごめん。覚えてないかな?Rの兄だよ。」
男の声で我に返った俺は、今すぐ穴があったら入りたいぐらい恥ずかしくなった。
すっかり忘れてた...。Rにお兄ちゃんがいた事に。
「ごめんね。あの時以来だもんね。笑髪染めたし、ピアスも開けたから分からなくても当然だね。笑」
俺はすかさずフォローした。「いやいや!お兄さんの事忘れていて、ガン飛ばした俺が行けないんで!」Rとお兄さんは、笑っていた。
「でも良かったじゃんR。こんなにR想いの彼氏が出来て、俺ふわんだったんだよ?笑。ずっと好きって言ってたのに告白しなかったんだから笑」
Rは顔を真っ赤に染めていた。
俺はそれが可愛くてつい頭を撫でてしまった。
Rのお兄さんはそんな俺らを見て言った。
「こんな素直じゃない妹を、これからも愛してあげて?」俺は「はい!」と答えた。
お兄さんは、何が面白いのか分からないが笑っていた。俺が「??」となっていたら、お兄さんはこう言った。「Rは独占欲が強くてね。まぁ簡単に言うと、かまってちゃんだから笑」
俺はまだまだRの知らない一面があるんだなと、思っている横でRはお兄さんを見てムスッとしていた。
ここまで読んでくださり
ありがとうございます。
今回でRと俺の物語は終了(?)となります。
これからもRは何回か出てくるかもしれません。
ですが、それは違うRだと思ってください。
俺くんも出てくるかもしれません。
俺くんもRと同じです。
※この物語はフィクションです。
10/15/2023, 11:16:16 AM