ミキミヤ

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3/9/2025, 7:58:04 AM

秘密の場所 後日書きます

3/8/2025, 7:04:47 AM

ララーラーラララララーララー♪


リズムに合わせて、ゆっくりと手拍子を打つ。
緩やかなメロディーを大きく声に出して歌う。
ステージ上の彼女を見つめながら、他の観客もみな同じように歌っている。
歌声は1つのかたまりになり、空間に響き渡る。
誰も彼もが笑顔だった。

この時間がずっと続けばいいのに。
そう願いながらも、そうはならないことを、私は痛いほど知っていた。
だから私は、より一層大きく声を出して、周囲と重なり合うメロディーを、手拍子の一体感を、全身で感じた。

3/7/2025, 8:57:57 AM

風が運ぶもの 後日書きます

3/6/2025, 7:37:05 AM

3歳年下の妹は、好奇心旺盛な子どもだった。母はよく、なぜ?なに?どうして?の質問攻めされていた。

「おねえちゃん、あのおはな、なんていうの?」
そんな妹が一番最初に私に向かって発した質問はそれだった。私が6歳の頃、2人で公園で遊んでいたときのことだったと思う。妹が、公園の花壇の一角を指差して言ったのだ。
当時、花が好きで両親に図鑑を買ってもらってよく読んでいた私は、その質問に「パンジーだよ」と即答した。妹は私の返答に目を輝かせて、花壇に咲いた別の種類の花や、木に咲いていた花を次々に指差して質問してきた。私はそれらすべてに答えてやった。そうしたら、妹はさらに目をキラッキラさせて、私に言った。
「おねえちゃん、おはなハカセみたいだね!」
『博士』と言われて良い気になった私は鼻高々に、
「お姉ちゃんは物知りなの。何でもききたまえ」
なんて言って、調子に乗った。

そこからが、大変だった。

妹は、物知りな姉に何でも訊いてくるようになったのだ。母が受けていた質問攻めのターゲットは、その日からすっかり私に移ってしまった。
花の名前なら問題なく答えられる。お父さんやお母さん、周りの大人たちが話していたことなら、何とか答えられる。でも、やっぱり、分からないことも多く……。
ただ、『物知り』になってしまった以上、「わからない」「知らない」は言いたくなかった。
苦手だった虫の名前も、図鑑を買ってもらって覚えた。難しいことを訊かれたときは、一度大人に意味を訊いて、それを妹でもわかるように私が説明した。わからないことがあるのが嫌だから、ニュース番組や新聞、図鑑、教科書、参考書、大人の会話等、あらゆるところにアンテナをはって、いろいろなことを覚えた。そうして努力して私は、妹のなぜ?なに?どうして?に完璧に答えた。

私にとって幸運だったのは、最初『物知り』を名乗る者としての義務感でやっていた調べ物も勉強も、やっていくうちにどんどん楽しくなっていったことだ。
『知ること』も『知っていることを教えること』もどんどん好きになっていって、妹の質問攻めもだんだんと苦じゃなくなっていった。


今では妹も中2になって、妹が家でわからないことがあった時に質問する相手は主にスマホになった。だけど、未だにたまに私に質問をしてくる時がある。私はその時間が好きだ。
私は私の知識を総動員して妹の質問に答える。すると、あの頃と変わらず、妹の目はキラキラと輝くのだ。

私は生涯『物知りな姉』でいたいと思う。
そのための努力も、楽しんで続けていくつもりだ。

3/5/2025, 4:31:11 AM

過去を振り返ると、いつもがむしゃらに頑張ってきたな、と思う。他人よりできないことが多い私は、いつも周りに置いていかれないようにがむしゃらに走って、でも追いつけることはなくて。それでも、走ることはやめたくなくて、ここまで来た。気づけばずいぶん長い間走ってきた。時にはスピードを緩めたり、立ち止まって俯いたりすることもあったけれど、結局はまた顔を上げて走り出すのが私というやつだった。

今の私は、がむしゃらに走ってきた日々の積み重ねで出来てる。過去の私の頑張りが、今の私を作ってる。
そう思うと少しだけ、自分の人生が尊いもののように思えてきて、自分を大切に労ってあげたくなる。
他人よりどんなにできなくても、私は私で頑張ってきた。それを素直に素晴らしいことのように思える。


私は、これまでの私と約束したい。
何回立ち止まっても俯いても、必ずまた顔を上げて、何回でも走り出すこと。これからもずっと、がむしゃらな日々を積み重ねていくこと。
そうしたら、私は私を大切にして生きていけると思うから。

この約束は私の誇り。今日もまた、抱えてひとり、走っていくよ。

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