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11/8/2025, 4:09:07 AM

ぱちぱちと、雑踏に紛れて。

暖かいね、

そう言いながら微笑む君を見ると
心がすーっと、浄化されたきもちになる。


白い息に、赤い炎。
なんだか落ち着く色。
ずーっと、見ていられる。

ねえ、聞いてる?
私の心臓、炎よりも揺れてるんだから。
君のせいだよ。
と、いいながら袖を掴む君。

もしもここから炎が消えたとしても
きもちは暖かいまま、

ぼくは君の灯になる。

11/8「灯火を囲んで」 8

11/6/2025, 3:01:57 PM

まだ、憶えてる。


自販機の灯が、
寒々とした青色から赤色になる季節。


これ、好きだったよな。
そんなことを考えながら、迷わずボタンを押す。

片手に缶コーヒー、
もう片手にココア。

いつも、苦手なコーヒーを冗談でわたしてくる人。

どんな味だったっけ


それでもわたしは、
あのときの温もり、しあわせを
いつまでも、憶えてる。

11/6「冬支度」 8

11/5/2025, 1:57:50 PM

目にかかる前髪、
長い睫毛、
すこし尖った唇。

ああ、このまま時が止まればいいのに。


休む間もなく、
只管、ながれ続ける時間に逆うように。

剥がれ落ちた記憶の破片をひとつ、またひとつ
組み合わせた。

甦る、夏のおもいで。
あの日、きみと話したこと、
嬉しそうな笑顔、
真剣な表情。


ああ、やっぱり覚えている。

時を止められなくても。

11/5「時を止めて」 8








11/4/2025, 11:53:55 AM

謙虚で、素直な君が好き。


そう言って、彼がくれた金木犀の花。
なんでもない日でも花束をくれる。
たいせつに、たいせつに。

彼はとても、魅力的なひと。
金木犀の香りのように、一度見たら忘れられない。
それだけ、美しいひと。

鼻歌をうたいながら、花瓶の水を取り替える彼。
嬉しそうに、私に笑顔を向ける彼。
上手に写真を撮れて、こどものように無邪気に喜ぶ彼。


そんな姿を見ながら、
中途半端に読まれた本を、ひらいた。

この金木犀、しおりにしたいなあ。
忘れないように、日付も書かなくちゃね。

忘れたくても、忘れられない秋のひととき。

11/4「キンモクセイ」 8

11/3/2025, 11:11:13 AM

あとすこしだけ、
ほんの少しだけでいいから。

触れ合っていたかった、
目を合わせていたかった。

笑っていたかった、
君に微笑んでほしかった。

「おはよう」と「おやすみ」を伝えたかった。
「ただいま」と「おかえり」を伝えたかった。

ただそれだけなのに。

そう呟きながら、
脈を感じ、仄かに感じるバニラの匂いを辿る。

まだ、殘っているその匂いに包まれて、眼を閉じた。


11/3「行かないでと、願ったのに」 8

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