あとすこしだけ、ほんの少しだけでいいから。触れ合っていたかった、目を合わせていたかった。笑っていたかった、君に微笑んでほしかった。「おはよう」と「おやすみ」を伝えたかった。「ただいま」と「おかえり」を伝えたかった。ただそれだけなのに。そう呟きながら、脈を感じ、仄かに感じるバニラの匂いを辿る。まだ、殘っているその匂いに包まれて、眼を閉じた。11/3「行かないでと、願ったのに」 8
11/3/2025, 11:11:13 AM