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2/8/2025, 11:09:12 AM


わたしには、忘れられない人がいる

小学校のころ好きだった男の子

笑顔が素敵で…、
太陽のような、花が咲くような
そんな笑顔が大好きだった

いつも明るくて、友達には優しくて

でも、怒ったときはちゃんと怒って、
自分の意思も強く持ってる人だった


本当に大好きだった
だからね、中学校が離れてしまう、卒業式の
次の日にわたしは告白した

振られちゃったけどね…、、、

よし、これでわたしは振られたから前に進める…!
そう思った

けど、友達が爆弾を落としたんだ

『夏ごろは、あなたのこと好きって言ったんだけどな』

この言葉を聞いて、わたしは振られたことに加えて
もっと悲しくなってしまった

この言葉が嘘だったとしても…、
もしも本当なら、半年前は、わたしたち両思い
だったってこと…、?

未練がましく、そんなことを思ってしまった

その友達は、顔が広く、新しくて正しい情報をいつも教えてくれる友達だったから多分、正しいんだろうな…、



それから約1年…

わたしはまだ、新しい恋をしていない…、できない…、

あなたのことが忘れられないから、

まだ大好きだから、

あの頃は、同じクラスだったから、まだわたしのことを見てもらう機会はたくさんあった

でも、学校が違うから、もうわたしのことなんて
ほとんど覚えていないだろうな

もしかしたら、もう彼女がいるかもしれないし
好きな人がいるかもしれない、

もう、ほんとうに叶わない恋なんだ

もともと遠かった存在が、この1年間で
地上と宇宙くらい…、果てしなく遠くなってしまった

いや、もしかしたら繋がってすらいないかもしれない

わたしは、どれだけ遠くても、
ずっとあなたのことが忘れられない

遠く…、遠く…、
多分もう、交わることのない道

それでも、想うことくらいは許してくれますか…?



2/6/2025, 10:21:49 PM

静かな夜明け


ベッドに横たわる君とその横に座ってる僕


"もう目を覚ます可能性はほとんどありません"

さっきお医者さんから聞いた言葉が頭から離れない


ねえ、こんなことってある?
まだ十数年しか生きてない命が奪われるなんて

ねえ、君はなにをやり残した? 
まだ、未練があるでしょ?

僕が君の足になって、君を支えるから
目を覚ましてよ…、


急に鳴り響いた電子音
すぐに看護師と医者が到着した


でも、君はその数時間後に息を引き取った

その事実が未だに信じられず、
ずっと君に話しかけていた

ふと、眩しさを感じて顔をあげると、ちょうど朝日が
昇っているところだった

その朝日を見ていると、君のいない世界が
もう始まってしまうということがなぜか現実として
僕の胸に刻み込まれた

途端に涙が溢れて止まらない



静かな病室には、僕の泣き声だけが響き渡っていた

ああ、なんて静かなんだろう

2/5/2025, 7:17:23 AM





永遠の花束


鐘が鳴り響く教会で、永遠の愛を誓った

手に持っているブーケは、
この場にふさわしく言うならば、永遠の花束だろう

あなたと、永遠の愛を誓った証



そして、その花束をなげる

次の花嫁に向けて


どうか、この花束を手にした人が
幸せな家庭をもてますように

2/3/2025, 10:20:33 PM



やさしくしないで


お願い、勘違いしちゃうから

あなたにやさしくされると、わたしは特別なのかもって
勘違いしちゃうの

そんなんじゃないってわかってても、
まだチャンスはあるんじゃって


勘違い女になってしまうから、お願いだから
なにも思ってないなら、やさしくしないで

 「僕がこんなにやさしくするのは君だけだよ」

ほら、また勘違いしちゃうじゃん


でも、もう少しだけ、勘違いしたままでもいい…?

勘違いでも、今が幸せだから

2/3/2025, 8:07:56 AM

隠された手紙…

古い家
その家はかつて、
母親と父親、そして3人兄妹が住んでいたらしい


そして、わたしは見つけた
末っ子の部屋であろうところにあった
机の中に寂しく置いてあった一つの手紙を、、

『どうして、、どうしてこんな思いをしなきゃいけないんだろう。もともと3人なんて、難しいとお姉ちゃんからも言われてきたことだった。
それでも、良好な関係を保てるように、頑張ってきた、つもりだった。どんなに嫌な思いをしても、
ほとんど笑ってきた。
相手のわがままにも最大限応じてきた。文化祭のときとか。わがままに応えたのに、結局、わたしが損してきたこともたくさんあった。
自分の体調が悪い時も、自分の機嫌が少し悪くても、笑って接してきたつもりだった。たくさん、話して、仲がいいと思い込んだだけだったのかな。
いや、違うかな。自分のしたことが返ってきたのかな。
ある日、わたしたちは話したんだ。
来年、一緒のクラスだったらいいね。
来年の修学旅行、一緒の班になりたいね。
ホテルも一緒がいいな。
◯◯ちゃんと一緒だったら絶対楽しいよね。
これからもよろしくね。
これも、全部、全部、嘘だったってことかな。

少しずつ、あれ?と思うことが多くなってきた
それでも、最初はなんでもなりふりをして接してた

どんどん溝が深くなってきて
今では唯一、
わたしたちが一緒にいた空間、喋るチャンス、
それさえ、切られそうになっている

それを気にしてくれる友達もいる
こっちにおいでって言ってくれる友達もいる

けれど、わたしはそう言ってくれる友達だからこそ
ほんとうに失いたくない

だから、わたしのせいでその友達関係に
ヒビが入るのが怖い

結局、わたしはどうすればいいんだろう』


この手紙を書いている時、少女はきっと泣いていた
紙に、濡れたあとがあったから

この手紙を書いてる時、
少女はどんな気持ちだったんだろう

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