"バイバイ"
ほおを伝う生暖かいもの
その正体にわたしは気づかないふりをした
ほおがどんどん濡れていく…、、、
視界が滲む
それでも
"バイバイ"
最期くらい、笑顔をいたい
わたしはまだ、旅の途中…
これまでの十数年間、わたしは必死に生きてきたと思う
悲しくて泣いた日も、
苦しくて死を選ぼうとしたことさえあった
成長すればするほど、楽しいことだけではなくなる
苦しいこと、つらいことで溢れかえっていた
それでも、歩みを止めることを社会は許してくれない
まだこの旅の道は続くのかな、?
早くこの命が尽きればいいのに…、、、
人生という旅は、
1回きりで、
最も過酷で、
人として生まれたからには、
与えられたことをしなければならない
そして、何十年にも続く
それを終えたら、天国に連れて行ってもらえるのかな…
まだ知らない君を知りたい…
普段はすごく大人しいのに、誰かがいじめられていると勇敢に立ち向かうところ
だれでも分け隔てなく接するところ
すごく甘党で、機嫌が悪い時に甘いものをあげると
けろっと、表情を変えて元気になるところ
笑顔でいても、たまに心では笑ってない時があるところ
君を知れば、知るほど
君のことが好きになっていく
ねえ、まだ僕が知らない君がいる?
なら…、すべて教えてくれる、?
きっとすべてが愛おしいから
わたしは、自分が日陰者だと心から思う
発言もしないし、友達もいない
だから、初めて君に笑顔を向けられた時
すごく温かく感じてしまった
遠くから見てると、思わず嫉妬してしまうほの
笑顔だったのに…、
いざ自分に向けられると、すごく幸せな気持ちになる
温かくて、優しい光…
それは、日陰者だったわたしにとって
"希望"そのものだった
あなたの服をにぎって、あなたを引き寄せて
そっと、あなたにキスをした
頬なのに、あなたは顔を真っ赤にさせたんだ
でもそれを隠すように、
そっぽ向いて、かぶっていた帽子を
深くにかぶり直した
耳まで真っ赤だから、全然隠せてないよ