落ちていく
視界いっぱいに広がる
青い空
なにも感じない
今、わたしはなにを思っている?
親への怒り?世界への絶望?友達への嫌悪?
どれも違うような気がする
これらは
ほんの1秒もないぐらい前の私の気持ち
今は、ただ
この世界から解放される、自由になれる
とても楽な気分…、
最後に
この青い空を見れてよかったかも
落ちていく選択を後悔しそうなほど
綺麗だなぁ
ああ…
自分の体がどんどん落ちていく
美しい空から徐々に離れていく…、、、
夫婦…
私とは無縁の言葉だと思っていた
学生の頃から
本当に、人に
愛し、愛される日はくるのか疑問だった
だって、愛のない親を見てきたから
自分は生涯孤独に生きていくのかもしれない
そう思って過ごしてきた
だけど、今
私の隣にあなたがいる
今日は私たちが"夫婦"になる日
指輪交換の時に向かい合って
彼が私を見て、微笑んでくれる
幸せな気持ちでいっぱいだっだ
愛のない親を見てきたから、プロポーズされたと時も
少しは不安だった
でも、この人となら幸せになれるような気がした
これからも…、ううん
これからは"夫婦"として
共に支え合っていけたら、いいな…、
どうすればいいの?
この真っ暗な世界から
抜け出すためにはどうしたらいい、?
毎日、毎日
辛いことばっかりで
特になにかがあったわけでもないのに
涙が出てくる
自分は誰からも必要とされてないと
実感する日々
どうしようもない
悲しみ
こんな毎日の中から
抜け出せる日はくるの…、?
どうしたら楽になれる?
どうすればいいのっ…、?
宝物
私にとっての宝物は
あなたとの思い出
あなたとの思い出は
増えることはあっても
減ることはない
そう思ってた…、
でも、もう
増えることも、減ることもない
私の宝物…、
僕の目の前に
全身が濡れていて…、まるで、
水に浸ったかのように横たわっている彼女がいた
周りにいる人はその様子をどうすればよいのかという
ざわざわでいっぱいだった
僕が彼女を引き上げるまでに
恐らく連絡すべきところにはしたのだろう
引き上げてからの彼女はなにも動かなかった
僕の中に『死』という言葉が浮かんだ
その瞬間、僕は彼女の手を強く握りしめた
「お願い…!目を覚まして、!まだ、いかないで…」
すると彼女の目がすっすらと少しだけ開いた
「もっと、たくさんの思い出…、作りたかったねぇ…。ごめんね…、、、ありがと…、大好きだよぉ…」
それから彼女は1ミリも動くことはなく、
これと同時に救急車が到着し、彼女は死んだ
周りの目を気にせず、僕は泣き続けた