夜空を駆ける…、
逃げるように
学校から
勉強から
友達から
家族から
…わたしを縛り付けるものから…、
夜空いっぱいに散らばる星
だんだんと綺麗な夜空が滲んで見えてきた
「ふっ…」
泣いているのに、少し笑う
夜に、泣きながら、笑いながら、走っている少女
なんて滑稽なんだろう
でも、どうしてだろう…、
もう涙は枯れたと思ったのに
最初のころは楽しくて楽しくて、しかたがなかった
でもね、
徐々に疲れていく笑顔
すり減っていく心
止まらない涙
この世界がいやで、大嫌い
だから、わたしは駆けるんだ
この大嫌いな世界を輝かしている星とともに
果てしなく広い夜空を…
ひそかな想い
"あなたが好き"
きっとあなたは気づいていない
ずっと隠し続けてきた、このひそかな想い
今日だけは、
この想いを伝えることを許してくれますか、?
ねぇ、あなたは誰なの…?
初めて会ったはずなのに…、
今、初めて言葉を交わしただけなのに…、
あなたの声を聞くと、不思議と涙がでてくる
無性に抱きしめてほしくなる
わたしは、あなたを知ってるの…?
わたしは、あなたを忘れてしまったの…?
"嫌だ…、"
なんでこんなことを思うんだろう…、
"あなたを知りたい"
今、心にあるのはそれだけ
でも、これはわたしの感情ではない気がする
わたしではない誰かのもの…、
それでも、わたしの中にあるもの…、
ねえ、あなたは誰ですか…、?
修学旅行の夜
同室の女の子とベッドの中で恋バナに花を咲かせていた
わたしは好きな人もいなければ、
付き合ったこともないので、ほとんど聞く側だ
けれど、その女の子は
「ねぇねぇ、なんかないのー?」
と、無邪気に聞いてきた
なにかあるかな…、、、
あ、そういえば
小学生1年生のころ、隣の席の男の子にラブレターを
書いたことがあった
あの手紙ってどうなったんだろう…?
今はどこにあるかな、
いや、もう燃やさせてるかもな…
そんなことを思いながら、わたしはその女の子に
話し始めた
修学旅行の夜、わたしは久しぶりにその手紙のことを
思い出した
時間よ止まれ
これまで、ずっと時間が早く進んでほしいと思っていた
早く一日が終わってしまえ
早く1週間が終わってしまえ
早く1年が終わってしまえ
早く、人生なんて終わってしまえ
そうやって、いつも時間を急かしていた
けれど、今日が君といられる最期の日ならば
この時間が永遠に続けばいいのに…
お願い…、時間よ止まって…、、、