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隠された手紙…

古い家
その家はかつて、
母親と父親、そして3人兄妹が住んでいたらしい


そして、わたしは見つけた
末っ子の部屋であろうところにあった
机の中に寂しく置いてあった一つの手紙を、、

『どうして、、どうしてこんな思いをしなきゃいけないんだろう。もともと3人なんて、難しいとお姉ちゃんからも言われてきたことだった。
それでも、良好な関係を保てるように、頑張ってきた、つもりだった。どんなに嫌な思いをしても、
ほとんど笑ってきた。
相手のわがままにも最大限応じてきた。文化祭のときとか。わがままに応えたのに、結局、わたしが損してきたこともたくさんあった。
自分の体調が悪い時も、自分の機嫌が少し悪くても、笑って接してきたつもりだった。たくさん、話して、仲がいいと思い込んだだけだったのかな。
いや、違うかな。自分のしたことが返ってきたのかな。
ある日、わたしたちは話したんだ。
来年、一緒のクラスだったらいいね。
来年の修学旅行、一緒の班になりたいね。
ホテルも一緒がいいな。
◯◯ちゃんと一緒だったら絶対楽しいよね。
これからもよろしくね。
これも、全部、全部、嘘だったってことかな。

少しずつ、あれ?と思うことが多くなってきた
それでも、最初はなんでもなりふりをして接してた

どんどん溝が深くなってきて
今では唯一、
わたしたちが一緒にいた空間、喋るチャンス、
それさえ、切られそうになっている

それを気にしてくれる友達もいる
こっちにおいでって言ってくれる友達もいる

けれど、わたしはそう言ってくれる友達だからこそ
ほんとうに失いたくない

だから、わたしのせいでその友達関係に
ヒビが入るのが怖い

結局、わたしはどうすればいいんだろう』


この手紙を書いている時、少女はきっと泣いていた
紙に、濡れたあとがあったから

この手紙を書いてる時、
少女はどんな気持ちだったんだろう

2/3/2025, 8:07:56 AM