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4/23/2024, 3:10:13 PM

今日の心模様。

この世で模様と数えられるのは、どのくらい完成したものなのだろう。飛び抜けて綺麗ではないが、特徴的で美しい。残酷的な程、魅力的な物。
僕の思いの中には、いつも一つ変わらずに居るモノがある。それは、空虚だったり、空っぽだったり、閑古鳥だったり。ある様でない様な感情。
君にはいつも明るさを感じる。その雰囲気と話し方、聴き方に、頷く仕草。周りに集まる僕たちが、どこか羽虫の様に集りたくなる蜜を撒く。
でもそんな、こんな、あんな人間でも、くるくる目まぐるしく、髪を引き急き立てられる様な、うごめき立つ心を持っている。不思議な感情。変わり行き、過ぎ去り、押し寄せては、畳み込む。
ひとつ一つ、半目ずつでも、型取られたその感情が、一筆書きの様な模様となる。
今日紡ぐのはどんなカタチなんだろうか。模様に足る傑作なのだろうか。
言葉ほどの規則性で、請い、並ぶことの出来ないこの感情を、どうか許してやって欲しい。

4/22/2024, 3:16:17 PM

たとえ間違いだったとしても。

間違いだと、初めに気づいた瞬間、初めて間違いになる。それからが過ちなんだと思う。
人間、鈍感だったり、無頓着だったり、案外なんにも見えていないモノだから、途中で気づく事って意外と多い。だけど、その、やっと気がついた瞬間から取る行動が、その人の人間的な根幹なんだと思う。
僕はいつも一歩遅い。あっ、と気がついた時にはその顔が歪んで、悶えて、怒って、そして無になる。君は優しいから。そんな僕に何も言わない。けど、その瞬間に僕の過ちがまた増える。
私は空を向く度に涙が滲む。あぁ、今日も一日が過ぎてしまった。何も成さず、何も学ばず、何も進まなかった事へ打ちひしがれる。自分とあなたの大きさを比べては狼狽し、またひとつ虚勢と嘘が背に増える。
いつかは必ず気づいてしまう。それは自分が聡いからでも、醜いからでもなく、道徳心とやらに溢れている訳でもない。
自分の中の楽園の、谷の奥に住む己が、気が付いているから。たとえば、間違いだったとしたら、と。問う度に増える過ちに、どう向き合えば良いんだ。

4/21/2024, 2:56:37 PM

雫。

零れて、落ちて、滴った。その雫が綺麗だった。
よく、辛い日の事を、雨の日も雪の日もって表す。雨の日も、雪の日も、挫けず前を向いて進んだ。そんな風に表現し、例えて、称える。
私は辛い時涙を流す。苦しくて、辛くて、上手くいかないけど、言葉には出来なくて、したくなくて、吐き出す為に涙に置き換える。それは弱いからじゃなくて、強いから。何かを傷つける選択より、自分を傷つける手段を取るから。大粒の雫が目から溢れて、音にもならない嗚咽を、ただ一人の時に吐き出す。
僕は辛い時、とにかく動く。頭を空っぽにして、忘れたくて、筋肉をしならせては鍛えて、汗が尽きるまで続ける。もう無理だと悲鳴をあげているのは、心ではなく身体だと錯覚させる。口から出せない言葉を、飲み込むために、ただ執拗に続ける。
逆境を乗り越えるなんて、大層な言葉では表せきれない。なんとか耐えて、構えて、避けて、背けて、やっとの事で歩いている。
その芯から漏れ出る雫を、とても美しいと誇ろう。

4/3/2024, 3:09:32 PM

一つだけ。

一つってのは難しい。どうしても膨らんで、頭の中を這っている後悔を挙げるなら、納まりようのない数値だと思うから。
僕は後悔している。あの時、あの時分に、あんな事を考えて、流されて、心に置いて、声を上げてしまった自分に、今も後悔と猛省と失笑が止まない。
私は船の底をコレと言わんばかりに這いずって、海面へ逃げたい思いを許さない自分と、ただただ恥ずかしさと怒りを寄せる頭の中で、白旗を押し付けあっている。
ああ、あんな事を言わなければ、声に出していれば、考えなければ、考えていれば、感情を持たなければ、感情を読み取っていれば、表裏の全てを後悔として持ち続ける現在に巡ってはいなかったかもしれない。
口は災いの元、ひねくれるな、教訓を持て、人には優しくしろ、謝れる人になれ、これは誰かを慮った教えでは無いんだと思う。
これは自分を守る為の合言葉と、ただ一つ誓う。

謝りたい。

3/7/2024, 2:44:57 PM

月夜。
この寒い時期に訪れるふとした温かさ。その一瞬から叩き出された瞬間の満月は、刺すように輝いていた。
毎日続く仕事に、学校に、休日に、現実。あと少しの辛抱さえ難しいと思えるほど、切羽詰まっている今日は、後どのくらいで終わるだろう。早く家に帰って、布団をかぶり、一人だけの世界で自分を隠したいと、本当に毎日考えている。
分かっている。明日は、久しぶりに会う友達とのデートだし、前から興味のあった小旅行、普段行かない図書館に行ったり、気持ちよく晴れた空とのピクニックが待っている。そんな明るく楽しげで満ち足りるような明日に、なんの感情も揺さぶられなくなったのは、いつからだろうか。
僕の壁掛けカレンダーは空っぽだ。誰かとの予定なんて、向こうから自ずとやって来る事は、まず無い。それでも良いはずなのだ。
寒々とした思考を巡らせては打ち消して、打ち消しきれずに打ち砕かれる。このふとした時間につい、寒さを求めて窓を開けてしまう。
月は綺麗だ。雲などない、カンペキな満月。
ただ、今はただ、そこにいる事に嫉妬する。

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