一つだけ。
一つってのは難しい。どうしても膨らんで、頭の中を這っている後悔を挙げるなら、納まりようのない数値だと思うから。
僕は後悔している。あの時、あの時分に、あんな事を考えて、流されて、心に置いて、声を上げてしまった自分に、今も後悔と猛省と失笑が止まない。
私は船の底をコレと言わんばかりに這いずって、海面へ逃げたい思いを許さない自分と、ただただ恥ずかしさと怒りを寄せる頭の中で、白旗を押し付けあっている。
ああ、あんな事を言わなければ、声に出していれば、考えなければ、考えていれば、感情を持たなければ、感情を読み取っていれば、表裏の全てを後悔として持ち続ける現在に巡ってはいなかったかもしれない。
口は災いの元、ひねくれるな、教訓を持て、人には優しくしろ、謝れる人になれ、これは誰かを慮った教えでは無いんだと思う。
これは自分を守る為の合言葉と、ただ一つ誓う。
謝りたい。
4/3/2024, 3:09:32 PM