月が凪ぐ夜

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4/10/2024, 5:37:33 AM

あなたに幸せになってほしい。
なによりも…誰よりも、ずっと。

あなたが誰もが羨む幸せを手に入れたのなら、
あなたを愛した私は、私を誇らしく思うだろう。

【誰よりも、ずっと】

4/8/2024, 11:39:44 AM

気が向いたら連絡して、電話をして声を聞く。
都合がついたらどこででも会いましょう。
話したいことなどいくらでもあるから。

本当はもっともっと近くにいて、
昔のようにいつでも、毎日でも会いたい。
けれどお互い仕事という壁が邪魔をする。

それでも君に会える瞬間が私の時に色をつける。

いつでも、ずっと。これからも、ずっと。
傍にいて、話をして、笑いあえたなら…。

ねえ、大好きな親友。
君にこの言葉は届くのかな?

【これからも、ずっと】

4/7/2024, 3:56:38 PM

沈む夕日と赤く染まる空、浜辺を歩くあなたと私。
あれは遠い南の島で、ほんのひとときの恋だった。

思い出すには拙くて、振り返るには青かった。
それでもそのほんのわずかなひとときが、
今でも私の胸を締め付ける。

今はもう互いに違う人を選び、
交わらない道を歩んでいるけれど、
ふとした瞬間に見たこの景色が、
いつでもその記憶を呼び起こす。

真闇な夜に浮かぶ白い月、波と足音だけが響いてる。
浜辺を歩くあなたと私、過去の記憶の影法師。

思い出すのはあなたの声、振り返ればあなたが笑う。
それでも記憶の中のあなたの顔が、
今ではもう黒い帳に遮られる。

これが過去になることだというのなら、
この想いさえも消してくれればいいのに…。

【沈む夕日】

4/6/2024, 3:27:15 PM

君の目は深い深い、うみの色。
うつろい、揺らぎ、光を反射する。
君の目を見つめると、暗い深淵の底に
誘われるように吸い込まれていってしまう。

もがけばもがくほど絡め取られて、
君の目から視線を離せなくなって、
―――そして、手遅れになってから気付く。

君のその目が何も映していないことを…。

君は何も見ていない。君は誰も見ていない。
目の前に立っている僕の姿すら一分も留めず、
ただ、そこにありて――あるのみ。

けれど君のその目はあまりにも美しく純粋で、
だからこそ僕は君を愛してしまったのだろう。

【君の目を見つめると】

4/5/2024, 2:46:52 PM

108の星が集う星空の下で、僕と君は出会った。
優しく吹き抜ける風は髪を撫で、頬を撫で、全身を柔らかな薄膜で包み込み、穏やかな時間を与えた。
あのときの風《きみ》が僕にとってどれほどの救いだったのか、おそらく知るものは少ないだろう。

風は何処にいても吹いていた。
それは同時に、何処にいても君を感じられた。
言葉なくとも、触れることがなくとも、互いに異国の地を踏み、相見えることがなくとも、その風が吹けば君は常に僕の傍らでぶっきらぼうに立っていた。

けれど、その風が止むということは――…すなわち。

さあ、風が止まった彼の地に行こう。
もはや風が抱いていた星はなく、赤い凶星は堕ちた。
108の願いを束ねた星は砕け散り、鋭利な欠片となって降り注ぐ。…あの日の星空は、ここにはもうない。


教えてください。運命とは―――。

【星空の下で/幻想水滸伝】

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