「ん…」
なんとなく息苦しくて目が覚める
スマホを見ると表示された光の文字は「23:59」
もう真夜中だ
どうやら息苦しさの正体は体に乗ってきた飼い猫だったようで、ベットの下にある猫用ベッドに移動させる
そんなこんなでもう一度スマホを見ると「0:00」
日を跨いでしまった
高校生である私にとって、こんなに遅く起きていることは大晦日以外には滅多にない
私は徹夜しないタイプなのである
ふと窓の外を見る
そこには星…ではなく曇った夜空があった
愛猫が眠ったことを確認して再びベットに潜る
たまにはこんな日もいいかなぁなんて思った
『ミッドナイト』
「あつい、」
そう言って私は空を見上げた
忌々しいほど眩しい青空
入道雲が存在感を増していく
そして太陽
気持ちの問題か、とてつもなく大きく見える
太陽光で私の網膜を傷つける
実際に傷ついているのかは知らないが
「おーい!」
目の前に人影が現れる
突如として光が塞がれる
逆光のせいで何も見えない
「こんなとこにいたのかー!」
「一緒に帰ろー!」
逆光のせいで顔は見えないが、心なしか笑っている気がした
『逆光』
「はぁー」
外が寒かったので、なんとなく息を吐く
息が白い
いよいよ冬だなぁなんてくだらないことを考える
雪でも降れば楽しいのにこの地域は雪があまり降らない
一昨年くらいにちょっと降ったけな
とす、とす、と歩き出す
周りには誰もいなくて、私の足音だけが響く
冬は寒いし、雪も降らないし、少し不安にはなるけれど
私はこの、冬の静けさが好きだ
『冬の静寂』
夢を見た
君が寝ている夢
夢の中で夢を見ている君を見るなんて、なんだかおかしくて笑ってしまう
君は綺麗な姿勢でベットで寝ていて、すうすうと寝息を立てて寝ていた
私は君の前に立って、ただひたすらに君を見つめているんだ
そうしていたらだんだんと、私も眠くなって来て…
夢の中で眠った途端に起きたんだ
もしかしたらこれも、私の夢の中なのかもね
『君が見た夢』
「明日への光」
「まぶし、」
校舎から出た途端に目の前に広がる白。
目がチカチカする
うぅ、目になんか残る…
不意打ちすぎるでしょ、勘弁してくれ…
まだ目は変だけど…
つべこべ行ってても仕方ない、歩こう
明日は何をするっけな
えっと宿題は…
そんなことを考えていると、ふと思いついた
ここで立ち止まれば、明日なんて来ないんじゃないかと
足を止める
進みたくないなぁ
時間が止まればいいのに
そんなことを思って座り込んでみると。
「眩しい!!!」
めっちゃ眩しい
死ぬほど眩しい
「はぁ…」
こんなくだらないことしてないで帰ろう
そう思ってもう一度光の方を見る
ただの光だけど、私を明日へ導いてくれる
明日への光に見えた