なぁ、俺じゃダメかな?
最近の俺、変じゃないか?
てか、いい加減、気づいてくれよな。
俺とお前は、小さい時から一緒だから
平気でベタベタして恋の話なんかも
してくるけど、もう限界なんだ
いつからか、妙に意識するようになって
いつからか、お前のことで頭が真っ白で
一緒にいると腹も立つことあるけど
凄く楽しくて嬉しいんだよ
でもさ、こんなことを伝えると
今までの俺たちが壊れてしまう気がして
こわくてこわくてとても伝えることが
できないでいるけど、もう苦しいよ
頼むから、好きな男の話はしないでくれ
これからも、ずっと側にいたいんだ
だから、本当の気持ちは伝えれないけど
これからも、ずっと側で演じるから
いつかきっと、俺の気持ちに気づいてほしい
情けなくて、ズルいけど気づいてほしい
あなたを愛しています
これからも、ずっと
変わることなく愛しています
それは誓ったことで揺るぐことなく
それは悟ったことで疑う余地もなく
あなたを愛しています
これからも、ずっと
わたしの命がつづくかぎり
あなたの命が尽きたとしても
わたしは愛を紡ぎ続けるでしょう
二人で築いてきたこの幸せは
二人だからこそ互いに支え合える絆
これからも、ずっと
あなたを愛しています
建ち並ぶコンクリートの壁と
油まみれの機械の音
いつも渋滞する交差点を
足早に行き交う雑踏の中
小さな隙間から茜色の空が見える
今すぐにでもあの小さな丘へ
駆け上がって、夕日をみたい
そんな衝動を誰もが感じるだろうか
そうであって欲しいと願いながら
誰もがやり残した仕事を片付ける
やがて夜が降り注ぎ暗くなったことすら
気付かないほど明るい街では
眠ることを忘れた雑踏と灯りが
朝の訪れを恐れながら待っている
いつもとは違う車内のふたり
打ちつける雨とワイパーの音だけが
響いている駅の駐車場
行くなと引きとめたくて
君の目をみつめるけれど
目の奥に佇む決意がそれを言わせない
君が小さな声を震わせながら
もう、この街では生きてゆけないよ
あなたは本気で愛することを恐れてる
かたちのない愛に疲れたの
しばらく故郷で暮らすと
行くなと引きとめたくて
君の目をみつめるけれど
目の奥に佇む悲しさや不安が
僕に何も言わせてくれないまま
君の背中が駅のホームへ消えてゆく
失ったものが大きくて泣くことも
できないまま、君の背中が消えてゆく
追いかける事もしないまま
雨が打ちつける車内でひとり
君の目の奥に佇む欠片を探してる
幼い頃からそうだった気がする
誰かとわいわいはしゃぐよりも
独りで居る方が好きだった
自ら誘う事はなく、いつも誰かが僕を
誘って、つるんでいることが多かった
幼い頃からそうだった気がする
僕だけが知っている秘密の場所に
いつも独り座って、ボーっとするのが
好きで、自分でも変わってると思ってた
大人になったいま、その癖は抜けなくて
時間があると、独り、土手の階段に座って
ボーっと空を見上げるのが好きなんだ
砂ぼこりと雑踏の慌しい街の片隅の
ほんと小さな秘密基地で息抜きをしてると
茜色だった空が、ゆっくり沈んでいって
やがて空に音もなく咲き乱れはじめる
星空の下で、これまでも、これからも
このガシャガシャした世界の片隅で
何とか生き延びてゆくのだろうと
ため息を一つ二つはいてみる。