幼い頃からそうだった気がする
誰かとわいわいはしゃぐよりも
独りで居る方が好きだった
自ら誘う事はなく、いつも誰かが僕を
誘って、つるんでいることが多かった
幼い頃からそうだった気がする
僕だけが知っている秘密の場所に
いつも独り座って、ボーっとするのが
好きで、自分でも変わってると思ってた
大人になったいま、その癖は抜けなくて
時間があると、独り、土手の階段に座って
ボーっと空を見上げるのが好きなんだ
砂ぼこりと雑踏の慌しい街の片隅の
ほんと小さな秘密基地で息抜きをしてると
茜色だった空が、ゆっくり沈んでいって
やがて空に音もなく咲き乱れはじめる
星空の下で、これまでも、これからも
このガシャガシャした世界の片隅で
何とか生き延びてゆくのだろうと
ため息を一つ二つはいてみる。
4/5/2023, 9:29:37 PM