いつもとは違う車内のふたり
打ちつける雨とワイパーの音だけが
響いている駅の駐車場
行くなと引きとめたくて
君の目をみつめるけれど
目の奥に佇む決意がそれを言わせない
君が小さな声を震わせながら
もう、この街では生きてゆけないよ
あなたは本気で愛することを恐れてる
かたちのない愛に疲れたの
しばらく故郷で暮らすと
行くなと引きとめたくて
君の目をみつめるけれど
目の奥に佇む悲しさや不安が
僕に何も言わせてくれないまま
君の背中が駅のホームへ消えてゆく
失ったものが大きくて泣くことも
できないまま、君の背中が消えてゆく
追いかける事もしないまま
雨が打ちつける車内でひとり
君の目の奥に佇む欠片を探してる
4/7/2023, 1:22:09 AM