雛朶

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9/4/2025, 7:03:43 PM

言い出せなかった「」

言い出せなかったんだ。
虐められてるって言っても
「いじめられてる方も悪い」って言われた。
そんな事言われたら
自分も悪かったかもとか思っちゃうじゃん、
だから言い出せなかった、自分も悪かったかもって
思ってしまったから。
いじめられてる方も悪い世界。
私はこの世界に何を求めているのだろう。
こんな世界なくなってしまえ。
おかしいよ。
なんで虐めた側はのうのうと生きてんだよ。
なんでいじめられた側は肩身狭く生きてんだよ。
こんなんおかしいだろ、
誰かこの世界壊しちゃえよ

9/2/2025, 3:57:59 PM

ページをめくる
芸能人が一般女性と浮気!?
ニュースが流れてくる。そんな中私は病院のベットで横になって寝ている。平凡な毎日だったよ。鼻には酸素を送るチューブが刺されて、腕にはこれまでに打ってきた点滴の跡と今も刺さってる点滴。
でもこれでいい。徐々に回復すればいい。
本のページをめくる時も徐々に物語を理解してめくるのだから、私も徐々に回復して、自分のページをめくればいいのだ。

8/23/2025, 4:13:20 PM

遠雷

あの日は天気が悪い日でした。
雨はザァーと降り、遠くの方で雷が
鳴り響いていたのを覚えております。
頭に響く呼吸音 汗で濡れた顔。
「はぁ、はぁ、ひゅ かひゅ」呼吸が短くなったり
長くなり、過呼吸の様な感じでした。

頭の中が真っ黒になって、周りがシーンと静まり返っていました。微かに聞こえてくる足音。
コツコツと段々音が大きくなるにつれては足音も早くなり、ついに私の真後ろまで来ました。
ですが私の真後ろで止まっては、2、3分程度でしたが動きが止まりました。
何かが濡れている音が聞こえた瞬間、
私は腹を刺され、その後に肝臓、胃、腸と次々に臓器を滅多刺しにしていきます。
その後私は振り返り刺した人物を確認しようとしますが必ず誰だか分かりません。
そこで夢が冷めてしまうのです。
それが1週間ずっと続きました。
段々寝るのが怖くなり、寝ない日もありました。

そしてある日私は本当に後ろから刃物で滅多刺しにされ、亡くなりました。
その日も天気が悪く雨と雷が鳴り響いていました。

8/16/2025, 5:02:38 PM

遠くの空へ

「元気にお過ごしでしょうか 私は今から旅立ちます。私はお国のために戦えて誇りに思います。どうか私を見守っていて下さい。」

空を高く舞う大きな大きな飛行物体から光を放つものが投下された。投下された後、その光が街全体に広がり街は原型を留めなかった。

井戸から水をくんで、残り少ない野菜とお米で皆が食べるご飯を作る。少ない少ない、ご飯でももうすぐ飛び立って行く人達はみな、美味しい、美味しい と言って満足そうに食べる。私はそれが不満で仕方がない。
これからこの人達は私たちの為に飛び立つ。でも命を削ってまで戦いに行く方々に少ない食料しか出せないのが私の人生で一番の後悔です。
彼らが飛び立つ少し前、飛行物体から大量の光が空から落ちてきた。あたりは光で大きく燃え、数少ない食料も全て燃え尽きてしまった。あたり数カ所が原型を留めていなく、草も焼けてなくなっていた。
その数日後彼は飛び立って行った。
飛び立つ兵士の家族の元にはもう戻って来ない彼からの手紙が届けられていた。まだ幼い彼が一所懸命書いた字は彼の成長が見られた。
よく考えればわかる事だ。大きな魚に小さな魚が近ずいて食われてしまうようなもんだ。勝てるわけがない。
でも彼らは′′お国のために′′命をかけて飛び立つ

戦争はあってはならない。家族、友人、恋人の為にも戦争は起こってはならないのだ。戦争があったことを、大勢の人が亡くなったことがあったことを語り継がなければならない。絶対に戦争を起こさない為に。

8/11/2025, 3:56:04 PM

こぼれたアイスクリーム

いつも通り朝起きて、リビングに向かおうとすると何時もならすぐ立って歩けるのに足に力がないように歩けなくて、動けなかった。
そこからお母さん、お父さん、お姉ちゃんの柚ちゃんが来て、立てない私をお父さんがおんぶをしてくれてそのまま大きい総合病院に連れていかれた。
病院で検査を受けたところ 脳血管障害 と診断された。

脳血管障害(脳卒中) とは

脳梗塞や脳出血などにより、急に手足が動かなくなることがあります。呂律が回らない、意識障害などの症状を伴うこともある病気

脳血管障害になり、私は2年間入院生活となった。
2年の間で私は全て失った気がした。
まず脳血管障害で急死する恐れがある事。
そして2年間で記憶が曖昧だったり、意識が朦朧として、まともし話せることができなくなったこと。
まともに話せないことがすごく大きかった。
高校2年生だったこともありまだ遊び盛り。
その遊び盛りの時期を入院生活で終わってしまった。

2年間の入院生活が終わりを迎え、私は家に帰ってきた。
「おぉ久しぶりの我が家」ふふっと嬉しさのあまり笑うと柚ちゃんが「笑ってないで早く入りな」と私を急かしてくる。まぁそんな所も柚ちゃんらしい笑
「ユズリハ」と書かれた部屋に入ると入院前よりは部屋がスッキリしていた。「おぉ片ずいてる。」感動して部屋を漁っていると私の入院中のノートが出てきた。
ノートには脳血管障害のことがびっしり書かれていた。
急に手足が動かなくなること。 急死する可能性がある事。そんなことがびっしり書かれていた。懐かしいなぁなんて思いながら、部屋を漁っていると友達との写真が出てきた。海に行ったり、遊園地行ったり、水族館でアイスクリーム食べたら私が落として食べられなかったなぁとか思い出を遡ると写真の上に雨がポツポツ私の目から降っていた。もっと青春したかったなぁとか色々考えて、私が病気じゃなかったらとか考えたり、沢山悩んだのを覚えてる。その日はお母さんの豪華なご飯を食べて久しぶりの部屋でぐっすり寝た。

友達が私が退院したことを知って、水族館に誘ってくれた。私を入れて3人。2年ぶりの水族館で私はテンションMAX 友達もテンションMAXでみんなでウキウキしながら魚達を見ている。イルカショーも見たし、くらげも、大きなタコだってみた。みんな最後はアイスクリーム食べようよなんて行って食べ物コーナーへ歩いていく。
うずまき型のアイスクリームを買って食べる時、私の手からアイスクリームが落ちた。友達は「えっ大丈夫!?」とか「どうしたの」とかすっごい驚いてた。
手がしびれてまともにアイスクリームなんて持てなくて、痺れが収まって来ると同時に、意識が遠のいて、倒れて行くのがわかった。周りの人が何か話しているが聞こえない。声を出したくても出せない。
「あぁこのまま死ぬのかな」って覚悟して、でも覚悟しきれなくて、そのまま意識を手放した。
次起きたのは病院のベットで友達2人ともお母さん達に囲まれて、お母さん達悲しそうな顔してて「そんな悲しい顔しないで」って言いたいけど声が出なくて、体も起こせない。あぁアイスクリーム食べたかったなぁ、前も落としちゃったから食べたかったんだけど無理だったなぁ、悔しい。お母さんに水族館の話したかったなぁみんなでイルカショー見たんだよとか言いたい。もっとみんなの隣にいたい。死にたくない。
そのまま意識がなくなって、同時に機会の音が聞こえた。あぁ死ぬんだなって思って怖さと悲しさが込み上げてきて、最後にお母さん達が手を握ってくれて温かさが感じられてもう悔いはアイスクリームぐらいかななんて思いながら私は長い眠りについた。

𝐹𝑖𝑛.


長い作品でしたが最後まで読んでいただきありがとうございます。このお話はフィクションです。実際脳血管障害で亡くなられている方がいらっしゃるかも知れませんがこのお話はフィクションであります。
この作品は私の一番感情を出して作った作品なので最後まで読んでいただけると幸いです。





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