雛朶

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凍てつく星空

ヒラリ、ヒラリと舞い遊ぶように飛んでいるアゲハ蝶。
そして大きな月の下で冷たくなっている君。

「行ってらっしゃい。気おつけてね。」
そう言って彼を送り出した。
友人の元へ行くのだと楽しそうに話していたのを20年経った今でも覚えている。
その2時間後に彼は冷たくなって帰ってきた。

飲酒運転をしていた車に跳ねられたそう。
なんて酷い話なのだろう。
この日から私の世界が表情を変えた。
笑顔を悲しみも喜びも無くなってしまったんだ。

20年経った今、彼に夢で逢った。
それだけで良かったんだ。心が満たされて、
私の世界に少し表情が戻ってきた気がするから。

私はわがままだ。
''また彼に愛されたいと思ってしまったよ''

𝐹𝑖𝑛.

ポルノグラフィティ アゲハ蝶

12/1/2025, 2:41:55 PM