灰田

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8/16/2024, 10:38:19 AM

「誇らしさ」

あまり、考えたり思いついたりしたことがない。

誇らしさってなんだろう?

私が私の立ち位置に生まれ、流れ、傷つき傷つけ、うんざりしながらも………そのあった出来事から良い事だけを切り離すのも出来ないでいて、でも、

大切な人たちに出逢えた事を何かに感謝は確実にしているから、もう、

めんどくさいから全部OK!ってしている訳だけれど…誇らしさかぁ…

やっぱり、会えて嬉しい人がいて、良かった。
読めて嬉しい本を読めて、良かった。
聴けて嬉しい音楽があって、良かった。


それを自分の表現や在り方にダイレクトに繋げられて、良かった。って事かなぁ…

表現・在り方と言ったって、ちょっとクスッと笑ったり1行だけ何か書いて忘れちゃったり、そんな小さな事がたくさんあって、それも嬉しいんだと思う。

日常にふっと、楽しくなる瞬間は自分だけの瞬間だから、それかなぁ…😺。

8/15/2024, 10:41:14 AM

「夜の海」

夜の海の、まっくら。
夜の海の、底の底の、もっとまっくら。

そのまっくらな海の底で、私はバスに乗っている。
たったひとりで膝をかかえて、壊れたバスに乗っている。

だあれもいないまっくらな、ほんとうは、よるかどうかも、わからない海の底で、

たったひとりでバスに乗ってる…

バスのライトは生きている。
なぜだか灯台の灯りのようにぐるぐる、ぐるぐる回りながら、

古代の魚の大きな骨の連なりが、
ぎゅるぎゅる、ぎゅるぎゅる回っているのを灯りの中に捕まえる。

私は怯えて肩を抱き顔を膝にもっと埋める。

これをごらん?と言って来るような灯りの中から目を反らして、ぎゅうっと目を瞑ったら…

…目が覚めた。


全身から力が抜けた。ホッと息をついた。

8/14/2024, 10:53:28 AM

「自転車に乗って」

母がどこからか貰ってきた自転車。
その名も「青龍号」。(私が名付けた)
母はそれに乗って、ビューンと商店街まで飛んでって、ビューンと帰って来る。
…思えば、可愛いヤツだった。
乗ってる人間も、何か次第に可愛く思えてきていた。
乗り物にはそういうところがある。…え?順番が逆?

昔のドラマかドキュメンタリーに出て来た田舎の
お医者さんが、これもまた自転車に乗って、ビューンと患者さんのもとへ飛んで行く。
すれちがう子ども達が目を丸くする。「すげーはええー!!( ゚д゚)」…「もぉ、あんなところに!!」
診察カバンを前カゴに乗せ、先生が飛んで行く。
切実な場面の相棒としての自転車は、感動的ですらある。

だけど私は、自転車に乗れない。
欲しいとも思わなかった。
幼い頃の私にとって自転車は、小さい恐竜のようなものだった。
「あんなん、言うこと聞くわけないじゃん🙀」
って感じだった。
だから自転車に乗ってちょっとそこまでお買い物に行く人は、今もって憧れなんである。
幼児がバスや電車の運転手さんに憧れる気持ちは、私にはよくわかる(ような氣がする)のである。

「いいなーあれ。かっけえ。」と
今も、けっこうたびたび思っている。

8/13/2024, 10:32:09 AM

「心の健康」

誰かが言ってたなぁ…疲れは後から来る。
ああ~そうかぁ~と思った。
だからこう、こまめにぐったりしてしまうわけね…。夏バテもあるよね……。

しかたない…休息しよう。出来たら頭空っぽにして。(出来たことはない😹)
好きなことする元氣もない時は、3ページだけ本読んだりする。

ぼーっとしている時間が、息を吹き返させる。

すべての人々がゆっくり、ゆったり休めたらいい。

とりあえず最初のひとり(私)を休ませてあげよう。

ありがとうね、いろいろ。って言いながら…
ゴミ捨て、ちょっとお片付け、いろいろちょこちょこ、ありがとう。



夕方、ちょっと涼しくなって、灯りもつけずにゴロンと横になって、遠くを行くバスや飛行機の音を聞いている。

静かな休息時間です。

そろそろ起き上がって、冷たくしたわらび餅でも食べようかな。
あぁ、アイスがもうない…。…😺。

8/12/2024, 10:30:32 AM

「君の奏でる音楽」

窓の外に佇んで聴いてる、ピアノの音。
水の流れを思わせる…雨の響きを思わせるそれを、
恩寵のように大切に聴いている。

君の奏でる音楽は、私には痛くて…ひとりの時じゃないと聴けない。……泣いてしまうから。
こんなに心の奥深くに切り込んでくる音を、私も出せたらいいのに…。
悲しいし悔しいけれど、君の音楽を知らないで生きるよりはいい。

こんなに痛い幸せをもたらしてくれる神さまに、苦し紛れに感謝している。今日も密かに。

君の音楽を聴いてから私は、苦しみと優しさと、よろこびと悲しみを、ふたつに切り離せなくなった。

幸せに宿る悲しみ、悲しみに宿る幸せ。

複雑でシンプルな(だってふたつがひとつになるんなら、その分シンプルじゃない?そして混ざってしまうなら、やはり複雑。)悲しみに満ちて、まるきり恋をするように君の音を聴く。

窓の外、たったひとり、世界中の誰にも氣づかれない、日だまりの死角に……今日の日も私は、君の音楽を聴く。

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