「友だちの思い出」
「友だち」って決まってるわけじゃない、ただの知ってる人。
「友だち」って言葉に当てはめるのが、あまり好きじゃない。
「友だち」、なんて思う前に好きだなって思ってるのに、どうして二段階認証みたいに「友だち」って確認しなきゃいけないのかな?
そんな手続きが必要なら、友だちなんて面倒なだけ。
要は…気付いたらもう友だちだった、ってのがいいのかな…ってことだけど………
そんな、忍び入る忍者みたいなことばかり期待するのもね…?
夏の光の中で一緒に遊んで、楽しかったのを覚えている。
でも、あの子が友だちだったかなんて、考えるのは嫌だ。
本当に心が触れた友だちはもしかしたら、
あの子じゃなくて、たった1日だけ、
手を取り合った、あの子だけだったのかな。
とか考え出しもするし。…よけいなことだよね。
私はただ、
夏の光の中のあの子と、
たった1日だけのあの子のことを、
出来るだけダイレクトに感じたいだけ。
「友だち」という言葉は邪魔だ。
それが親愛ではなく、「領域」を現すものならば。
一瞬間目の前にいる人を、私の「領域」や「友だち」という認識以前に感じとりたい。
対したい。
星空を見上げて、遠い昨日を思えば、
銀河の渦巻きの中にぜんぶの時間が保管されてて、
何ひとつ失われてなんかいなかった、って氣付く。
時は一直線に流れず、螺旋状に満ち足りる。
私は、銀河の渦巻きを小さくして手のひらに包みこんで、
カバンに入れて持ち歩く。
何ひとつこぼさない油滴天目の器に、
私の時も思いも満たして、カバンに隠して、
旅を続ける。
………どこまでも。
神様だけが知っている
私たちがどこからやって来たのか
そんな歌詞の歌があって、私のお風呂掃除ソングになっている。
黙々とお掃除しながら、
けっこう派手目なアクションを必須とするような、
アニソンとかミュージカルの歌とかを(脳内で)歌っていたりする。
……歌い上げている。熱唱。
特撮の主題歌の時もあるな。
なんか涙ぐんでしまうこともある。嗚呼、なんていい歌なんだ!!しあわせな風呂掃除。
神様だけが知っている〜♪って歌は英語の歌詞なんだけど英語苦手なんだけどそれをものともせず、
私の愛と信頼を獲得している。
信頼ってなんだよ…でもいい歌なんだ。
好きな歌や言葉や、好きな花、コーヒーカップ、
好きな響きに囲まれて居る事が出来る。
嫌なことがあってもそっと、私の後ろで待っててくれるすべての歌。
それが信頼でなくて何であろうか!!
神様だけが知っている、事でもさ、
いつかはわかるから、その言葉があると思うんだよね。
(最後、唐突にテーマに沿う。)
この道の先にはきっと…
なんて、何かしら明日への願い事を思い描くよね。
でも、願うと叶わないって聞いたことがある。…本当にそうだとしたらずいぶん意地悪だ。
願いをそもそも最初の設定から突き崩して来るんなら、こっちにも考えがあるんだからな…。
そして私は願いを捨てた。
誰が願い事なんかするもんか。
この道の先なんて…………先なんて先なんて!
超ハッピーラッキークレイジーに決まってるじゃん!!
笑って笑って365日、どうしたってぜんぶ○、何があろうとぜんぶお花。フラワーレイン降りまくりだよ!
私は一切願わなくなった。
誰に願うんだ決めてもらうんだおかしいだろ。
というわけで、勝手にラッキーガールになった。
強引でしょ?そこがいいのよ。(万事これw)
「日差し」
日傘の外の日差しが、直射日光でヤバくて笑える。
最近は日傘さしたおじさんを立て続けに見かけ、
昔の日本に戻ってきたのかな~と思ったりする。
もしかして65年前に生き別れた父ではないかとチラ見したが、近所の人であった。
そう。吸血鬼はこんな日差しの下に、ほんとは歩いてちゃいけない。
御年365歳の柔肌が焦げるわ⤵
でも、こんな日差しの中でも行かなきゃいけない場所はあるのだ…あゝ辛い。
今年、正真正銘、単なる3歳!の私のひ孫のひ孫のえ~と…とにかく可愛い子のお迎えに、保育園まで行かなくちゃ。
人使いの荒い我が子の孫の子の孫の…えい!何でもいいや。
あの子のために、おおおおおお…おばあちゃんが行きますよ〜
はーどっこらしょっと。
でも、私、吸血鬼なので見た目はけっこう若いので。
今だってセーラー服なんか着て、子どもたちに白い目で見られているの。いいじゃない。可愛いんだもの。水色なのよ。
あゝ日差しがあっつい…。誰かの血を吸う元氣もないわ………。
あ。我が孫(いろいろ略)が手を振ってるわ。
元氣で可愛くて小さな吸血鬼ね。
私達の未来は、適当に明るいわ。
あらやだ。明るくっちゃ駄目じゃない。
干からびちゃうわよ…
「おおおおおおおおおおばあば!アイスクリーム食べたい!!」
「おおおおおおおおおおばあばは止めなさい!もちろんよ!日陰の喫茶店に避難して、クリームソーダよ!」
そんな夏の日です🍨