灰田

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「日差し」
日傘の外の日差しが、直射日光でヤバくて笑える。
最近は日傘さしたおじさんを立て続けに見かけ、
昔の日本に戻ってきたのかな~と思ったりする。
もしかして65年前に生き別れた父ではないかとチラ見したが、近所の人であった。

そう。吸血鬼はこんな日差しの下に、ほんとは歩いてちゃいけない。
御年365歳の柔肌が焦げるわ⤵
でも、こんな日差しの中でも行かなきゃいけない場所はあるのだ…あゝ辛い。

今年、正真正銘、単なる3歳!の私のひ孫のひ孫のえ~と…とにかく可愛い子のお迎えに、保育園まで行かなくちゃ。
人使いの荒い我が子の孫の子の孫の…えい!何でもいいや。
あの子のために、おおおおおお…おばあちゃんが行きますよ〜
はーどっこらしょっと。

でも、私、吸血鬼なので見た目はけっこう若いので。
今だってセーラー服なんか着て、子どもたちに白い目で見られているの。いいじゃない。可愛いんだもの。水色なのよ。

あゝ日差しがあっつい…。誰かの血を吸う元氣もないわ………。

あ。我が孫(いろいろ略)が手を振ってるわ。
元氣で可愛くて小さな吸血鬼ね。
私達の未来は、適当に明るいわ。

あらやだ。明るくっちゃ駄目じゃない。
干からびちゃうわよ…

「おおおおおおおおおおばあば!アイスクリーム食べたい!!」
「おおおおおおおおおおばあばは止めなさい!もちろんよ!日陰の喫茶店に避難して、クリームソーダよ!」

そんな夏の日です🍨

7/2/2024, 11:08:31 AM