「日差し」
日傘の外の日差しが、直射日光でヤバくて笑える。
最近は日傘さしたおじさんを立て続けに見かけ、
昔の日本に戻ってきたのかな~と思ったりする。
もしかして65年前に生き別れた父ではないかとチラ見したが、近所の人であった。
そう。吸血鬼はこんな日差しの下に、ほんとは歩いてちゃいけない。
御年365歳の柔肌が焦げるわ⤵
でも、こんな日差しの中でも行かなきゃいけない場所はあるのだ…あゝ辛い。
今年、正真正銘、単なる3歳!の私のひ孫のひ孫のえ~と…とにかく可愛い子のお迎えに、保育園まで行かなくちゃ。
人使いの荒い我が子の孫の子の孫の…えい!何でもいいや。
あの子のために、おおおおおお…おばあちゃんが行きますよ〜
はーどっこらしょっと。
でも、私、吸血鬼なので見た目はけっこう若いので。
今だってセーラー服なんか着て、子どもたちに白い目で見られているの。いいじゃない。可愛いんだもの。水色なのよ。
あゝ日差しがあっつい…。誰かの血を吸う元氣もないわ………。
あ。我が孫(いろいろ略)が手を振ってるわ。
元氣で可愛くて小さな吸血鬼ね。
私達の未来は、適当に明るいわ。
あらやだ。明るくっちゃ駄目じゃない。
干からびちゃうわよ…
「おおおおおおおおおおばあば!アイスクリーム食べたい!!」
「おおおおおおおおおおばあばは止めなさい!もちろんよ!日陰の喫茶店に避難して、クリームソーダよ!」
そんな夏の日です🍨
窓越しに見えるのは、雨上がりの夜空。
点々と散らばる星。
遠い街の灯り。
手を伸ばせば届くような青い空氣の塊に、触れようとして触れられなくて、悲しく笑う。
見えるものの中に、見えないものの居場所が
時にはあるのかもしれないな…って思う。
庇うように隠して……? それが、
夜空の息吹。
星の棲み家。
街灯りの遠い彼方。
そして空氣に潜む、大空の鼓動。
それは、私の胸の鼓動と響き合う、
姿なき美しい子鬼の群れ。
あるいはたったひとつの大きな影。
中也が歌った大きな影が、私の窓の外にも佇む。
捕まえようとして、
捕まえられないけれど、
捕まえなくてもいいよね、と思いながら眠る…
❁詩〜🤫
…こんな夢を見たゼ。
赤い糸がガチャでシークレットが出るんだけど、赤は赤でも凄いディープレッドでもうほとんど黒で、シークレットっていうよりほとんどハズレって感じ…
そんな「赤い糸」で繋がるんでも、いいですか?
あなたはそれでも私でいいんですか?
試すように恐る恐る、聞いてみるんだけど。
あなたは、化けの皮をはがして妖しく微笑むのか、それともわかりやすく誠実に笑ってくれるのか、
それとも………それともそれとも…ってもう千変万化にいろんな顔する。ホラーか。
キリが無いので私は再びガチャにたくす。
天の神さまの言う通り…ああ、やっぱりわからない。何なのこれって感じのが出る…赤黒混ぜこぜ。
それなら私が私のしたい通りに、あなたを見つめようと思います。
私の神さまはガチャ(赤い糸)でもあなたでもなく、私みたいです。
しょうがないなぁ、心に従いますか……。
はいはい、そっちじゃなくてこっちね。(軌道修正)
入道雲を見ていると「夏」は、
幼い頃、図書館で読んだジュブナイルに描かれていた、王国のように思われる。
もう、本の題名も忘れてしまったけれど、
夏の「王国」は毎年律儀に巡って来て、心をワクワクさせた後、やがて別れの日には、切なく締めつけてくる。
夏の「王国」の入道雲は大いなる永久機関を隠した、不思議な機械の大船で、
あれに乗って夏の王女がスカートひるがえし駆けてきて、そして駆け去ってゆく。
悠長に見えて忙しない夏休みを、一緒に過ごそうとやって来る「王国」は、
油断してるとすぐ消え去ってしまう「夏休み」にも似ているかもしれない。
夏が来れば来たで暑がりな私も、青空と入道雲
直射日光と、それに比例して濃い陰
木陰の思いがけない涼風
喫茶店の町中の木陰のような、ホッと息つく小空間
アイスコーヒーの小さな結露
町中で青空見上げて青い海思い
夕立ちにびっくりして、笑いながら駆け出し…
どぷんと水着の胸もとに打ち寄せる、力ある海の息吹も。
夏の独特な幸福はコントラストにあふれ……
暑いのは苦手だけれど
その割には悪くないって、思うのだ。