灰田

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窓越しに見えるのは、雨上がりの夜空。
点々と散らばる星。
遠い街の灯り。

手を伸ばせば届くような青い空氣の塊に、触れようとして触れられなくて、悲しく笑う。

見えるものの中に、見えないものの居場所が
時にはあるのかもしれないな…って思う。

庇うように隠して……?   それが、

夜空の息吹。
星の棲み家。
街灯りの遠い彼方。
そして空氣に潜む、大空の鼓動。
それは、私の胸の鼓動と響き合う、

姿なき美しい子鬼の群れ。

あるいはたったひとつの大きな影。

中也が歌った大きな影が、私の窓の外にも佇む。

捕まえようとして、
捕まえられないけれど、
捕まえなくてもいいよね、と思いながら眠る…

❁詩〜🤫

7/1/2024, 10:44:12 AM