灰田

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6/27/2024, 10:27:13 AM

ここではないどこかの夢を散々に、見続けて今「…飽きた」と呟く。
❁短歌

6/26/2024, 11:49:15 AM

君と最後にあった日は、ぼくが君を捨て去った日。
もう二度と会わないと誓った日。
だってもう、どうしようもない。

あの人に最後にあった日は、寒い寒い真冬。
手袋の手の握手を、生涯忘れない。

母と最後にあった日は、秋の最中の暗い朝だ。
もう届かないと知っていても語りかけ続けている。
もう届かない?…誰が決めたんだよ。届いているさ。
だって、もう届かないなんて、かえってありえなさ過ぎる。

最後を積み重ねて手を伸ばしぼくは、それぞれの愛おしさをぎゅっと抱きしめる。

あなたを無駄になんかしない。
ぜんぶ受け入れて、変わり続けるから。

6/25/2024, 1:51:55 PM

「繊細な花」の氷の花びらに透きとおる闇、掴み潰して、
❁短歌

6/24/2024, 10:51:21 AM

では1年後、また会いましょう。
そう言ってふたりは、あちらとこちらに分かれて歩き出す。
天の川の星々はまたふたりを隔て、シャラシャラと音たてて冷たくきれいに流れてゆく。
そんなことを言っても、雨が降ったらおあずけでしょう。
1年後だってちゃんと会えるかどうかわからない。
晴れてくれるかわからない。

織姫と彦星は心の中でお互いに手を伸ばし、涙で霞む恋人の顔を今を限りと見つめる。
悲しみは誰にも見せない。昂然と頭を上げて。
いつか自由に会える日が必ず来る。
罪という罪が許される日が来る。
だから………

轟々と音たてて流れる天の川を振り返る。
ああ、もうあのひとが見えなくなってしまった。
あの声も姿も温もりも、胸に焼き付いている。
ほんの少し前まで目の前にいたのに………
…こんなにもずっと引き裂かれていなければならないなんて。
ふたりは天の川のあちらとこちらで、双子のようにそっくりな表情でくちびるを噛む。
らんらんと星のように輝く怒りをたたえた目が、
涙でキラキラ光る。

次に会う日までそのきれいな怒りが、
星々の水の隅々にまで、またキラキラと行き渡って行き…

その怒りに隔てられてふたりは立ち尽くす。
…ふたりは知らない。その搾取された怒りの心が利用されていることを。
隔てるものに力を与えお互いを見えなくさせていることを。

ただそれに気付きさえすればもう二度と離れない。


6/23/2024, 10:40:26 AM

子供の頃は

学校から帰ったらカップ焼きそば食べて、
ゴロンと横になってマンガ読んで、
遊園地には連れて行ってもらえなかったけど、
いつも家族一緒で、今思うと天国だった。

友だちと写ってる写真なんて、あぁ…なんて楽しそうなんだ…って思わずニコッとしてしまう。

…でも、覚えてるんですけどね~?

子供の頃の私の心の中は、嵐!

いろんないろんな小さな事に疑問を持ってでも答えは無くて、誰もまったく説明してくれなくて、それ以前に問いの立て方も知らなくて、

嵐の中の小舟…

楽しそうに写真に写ってる小さい私を見ると「よくぞ、まぁ…」って思う。

よくぞ、何も知らぬその頭と心だけ持ってふらふら泣き泣き、笑いながら生きてたね。

君の格闘が、今の私に続いていると思うと不思議になる。

「たまには遊びにおいで」ってなんか言いたくなったりして…





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