灰田

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4/7/2024, 10:19:41 AM

今日もさよなら、太陽。
夕日になって、ぼくの前から(とりあえず)消えてゆく太陽。

冬は一挙に寒くなって、(本当に寒い日はたいして変わらなかったけど)
夏は一挙に涼しくなる。(まあ、熱帯夜はあるけどね)

蛍の光でも歌おうか?
感傷的に、ちょっと冷笑的に、
そしてわずかに、世界への悪意を込めて、夜が来るのを見ている…太陽のいないあいだに…

そう、太陽のいないあいだに…
ぼくはぼくの、燃える、陰火の醜い暗い………
毀れた夢を、叶えてしまおうと思うのだ。

ぼくを綺麗に「整え」て一輪の花に変えてしまおうとする魔法使いを、
ぼくのほうが、冷たい美しい標本に変えてしまって、生き延びる。

昼の教室は君の時間。
けれど夜がやって来れば………
この夜の全部がぼくの空間だ。

ぼくの魔法使い、太陽の無い世界の無力な君なら、ぼくは好きだよ。

君の目をどうやって塞ごうか………?

※はからずも昨日の続き。

4/6/2024, 10:50:34 AM

君の目を見つめると、操られてしまう(かもしれない)ので、
そっと目をそらす。
誰も気づいていないけれど(ぼくの氣のせいかもしれないけど)、君が微笑みかけた人はみんな君の思うままに動くみたいだ。

君が、誰もが憧れてしまうくらい綺麗なひとだから…?
最初はそう思っていたけれど……
みんな君のために、生きている…みたいなことになっていく………?

いまいち確信は持てない。
ささやかなことなんだ。

暗い影を引きずっていたはずのひとが、君がいちばん好きな花を教室に飾る…
よけいなひとことで孤立していたひとが、君のたしなめる微笑みに恥ずかしそうに微笑み返す…

蛇蝎の如く嫌われてた先生が、いつのまにか君が見つめると自分にちょっとストップかけて、言葉を選ぶみたいに口籠る…

良いことだよね。そう思うよ。
でもぼくは、ぼくが操られるのは嫌なんだ。
自由でいたいからとか、君が氣にくわないとか、あるいは君が好きだから…なんてことじゃない。
全然、ない。…もっとずっと切実な、命にかかわる感じだ。

もう、ただ、嫌だ。
理由もなく嫌だ。
どうしてもだ。何でかわからないけど嫌なんだ。

そして、(多分)そう思われてるのを君は気づいている。
どうしようかな?放っといてもいいんだけど…って思ってる。

もしかしたら君は本当にいい人で、ただ、自分が生きやすいように教室を「整えて」いるだけなのかもしれない。

でもさ…ぼくは「整え」られたくないんだ。
ああそうか…。ぼくは「整え」られたくないんだ。

花を剪定するひとと、自然に繁茂する植物みたいなものかな…?

ぼくの勘違いかもしれないレーダーが今日の気づきを経て、新たに囁きかけて来る。

目をあわせたら、剪定される。綺麗にされる。

だってこの教室でぼくがいちばん、本当は、はみ出した、暗闇みたいな陰火みたいな、心を持ってるんだから………

まだ君には気づかれていない(と思う)けれど…。

4/5/2024, 10:17:08 AM

張りつめた心が、破けてしまいそう。
この星空の下で悲しみを吐露して、
ずっと引きずっていた自分の物語を、瓦解させて閉じてしまおうと思う。

あるいは綴じてしまおうと。

ふたりでいれば何もいらないなんて、思ったことはなかった。
ふたりでいさえすれば、幸せだなんて思ったことも、なかった。
でも、ふたりでいることが大前提だった。
それは今も…

でも思う。
ふたりって、なんだろう?
ひとりってなんだろう?
私が私の中の鏡に君を写しているだけなら、何の意味もない。

この星空を鏡に写してもうひとつ持っていても、何にもならないように。

こんなにきれいな実物。
こんなにきれいな実物の君。

私が私のために利用出来ない本当の、本当の君だけが欲しい。

だから…

本当に君を観るために、私は私の物語を閉じる。
それもきれいだったけれど

この星空の下の、君にはとてもかなわないから。




4/4/2024, 12:58:46 PM

どうしてこんなに、仲が悪いのかな。
いつも、いつも、ケンカしてる…
おばあちゃんの子どもたちは、みんなで嬉々として
ケンカしてる。
でも、みんな、本当に怒ってるんだ。
自分がいちばんに愛されたかったのに…って。

その人に愛を求めても無駄なのに。
おばあちゃんもお母さんたちと同じ立場だったんだから…
おばあちゃんだって、ひとりぼっちだった。
子どもたちを振り返る余裕なんてないくらい、真っ暗に、ひとりぼっちだった。

みんなそんなこと、わかっていたくせに。




………違う。
みんな、本当にわかっていなかったんだ。

だってそんなような孤独は、自分ひとりを屹立させてしまう。
誰も見えなくさせてしまう。
私も、見えなかったじゃない…
私もどれだけ、お母さんとケンカしたか。

そして、おばあちゃんの子どもたちは、自分の子どもたちを曲がりくねった形で愛した。
どんなことになるかを、少しも考えないで。




でも、それでもいい。

続いて来た、「悪い孤独」は、ここで断ち切られて終わるから。
有無を言わさずスッパリと、私の分だけは私が終わらせるから。

私もまた、人の愛し方がわからない。
けれど、それでいい。

わからなくても、終わらせることができるから。
一瞬一瞬を、自分の苦痛ではなく、
流れてゆく時間だけに同調させて、
今だけを生きる。

そうすれば、この世の理由(わけ)のわからないものは終わらせることができる。

愛に似て愛じゃない理由(わけ)のわからないものはすべて、終わる。

そうしたら、まだ誰も知らないところへ行けると思う。
誰も知らないからまだ何もない、空っぽの希望の場所ヘ。

だからそれでもいい。

…それは、振り切るためにあったことだ。
私が生きるためあったことだと、私が意味を与えたのだから。




4/3/2024, 2:55:36 PM

言いたいことはひとつだけ?
ひとつもないわ。

会いたい人は何処にいる?
…いない。

ここから何処へ行きたいの?
何処にも行きたくない、行かない!!

言いたいことはひとつだけ?
ひとつもないって言ってるでしょう!

ないないない…とひとつだけ。
君はずーっと、繰り返す。

…そんなふうに言わ・ない・で。

…結局ここにも、ない、がある…

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