君の目を見つめると
君の目はとても黒く光っていた。
覗き込むと黒く染まった私が瞳にに写り込む。
君の瞳に移った私は陰を抱いているようだった。
あなたのしんとした瞳で何を見つめているのか私には到底わかり得なかった。
世の中をつまらなそうに眺め吐息を漏らすあなたに私は恋していた。
少し厚めの化粧で本当の自分を隠したあなた。
いまだにあなたを知ることは尽きない。
あなたに会うこともままならない。
私の思いが伝わることはこの先無いとわかっている。
だからせめて、私だけは忘れないように。
星空の下で
今君が見つめている星はずっと昔に爆ぜた星かもしれない。
でも、僕たちの目には見えている。
それなのに愛は違う。
今もしっかりと存在しているのに君へは届かない。
無邪気に笑う君の隣で僕は欲している。
孤独を癒す術を、君を手に入れることを。
君は星が綺麗だねと呟いた。
憎い。
穢れを知らない君の瞳が羨ましい。
暗闇でしか輝けない星の方が君を惹きつけられる。
黄金色に輝く価値観も永久を生きる夢も今だけは必要ない。
腐りゆく僕の心と明日を信じる君の違いは明らかだった。
手を伸ばせば君に届くのに。
僕の想いは星の光のようには届かなかった。
それでいい
二人の間を冷たい風が通り抜けた。
君は僕を見て涙を流していた。
僕は君を泣き止ませる方法を知らなかった。
もしも、僕が魔法を使えたなら、君が二度と悲しまない魔法をかけるはずさ。
君は僕と会えなくていい。
きっとまた悲しくなってしまうから。
君の涙はもう見たくはない。
僕に背中を向けて駅へ歩き出してくれればいい。
僕が死ぬまで独りで悲しくても大丈夫だから心配しないで。
僕は次に君を見かけたときに君が笑っていればそれでいい。
1つだけ
君へ伝えたいことは山ほどあるのに、全て完璧に伝えられる程の言葉が思い浮かばない。浮かんでは消えてゆく思いたちをその都度あなたへ伝えていけたらきっと最高なんだろうな。
これからの私を形作っていく貴方との思い出はいつまでもきらきらと私の胸の内で光り続けるの。
たとえ貴方が去った後でも。
火傷の痕のように消えない傷を残しているの。
だって貴方しか見えないのだから。
希望が無くても、永遠を生きられなくてもいい。
明日世界が潰えても、私が死んでもあなたと居られればそれでいい。何を捧げてもあなたといたい。
だから、最後に1つだけ。
「私から離れて行かないで」
大切なもの
金、愛、命、あなた、親、友達、時間。
みんなは大切なものがあると言うけどいつかそれらはすべて失ってしまう。
それでも、全てを手の中に入れたまま生きていけたらどれほど後悔せずにいられるのかな。