過眠症の中で生きる

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10/30/2023, 10:07:35 AM

懐かしく思うこと

お金が無かった大学生時代、ひとりでスーパーに行って、安い美味しくも不味くもない150円の大きな平たいカツを買って、何とか過ごしていた。
久しぶりにそのスーパーに行って、買ってみるとやっぱり美味しくも不味くも無かった。
ただ1つ変わっていた事は、200円へ値上げされていた事だ。
色々な物が値上げされていく中で、自分の青春とも言える様な思い出が少し変わってしまった様な気がして、少し切ない様な気持ちになった

だが久しぶりに食べると美味しく感じる様な気もする。

10/29/2023, 2:50:12 PM

もう1つの物語

ゲームには、セーブとやらの機能が付いている事が大半だ
プレイヤーが死んだらセーブデータを辿ってやり直す事が出来るようになっている
ゲームの中では、記憶が消える
勿論キャラクターからも。
だけどどう思うのだろうか
いつの間にか自分の記憶が消されてるのだ
それに気付けない内はまだいい

もし自分がゲームの中のキャラクターだと気付いてしまったら?
それはそれは計り知れないほどの絶望感が待っているかもしれない。
だが気づいた所で自分は所詮ゲームのキャラクター
いわばプログラムだ

プレイヤーが死ねば自分もリセットされ、無かったことにされ、それを何度も繰り返す

何度も何度も何度も何度も。
1つの物語がキャラクターから出来上がる
まるで1人の人みたいに

彼または彼女が、ゲームの中で生きている
いつかセーブデータをも超えて、こちらに干渉してくるかも知れない。
その時を私は......



もしかしたら貴方もゲームのプログラムに過ぎないのかも、しれませんね。
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ゲームをプレイする中で、ふと思った事でした。
どうせゲームだから、殺してしまっても良いよね。
なんてくれぐれも考えない様に。

あ言い忘れていましたが、、、
いえ。どうせ忘れてしまうでしょうから。


もう1つの物語

10/28/2023, 12:35:33 PM

暗がりの中で
外が暗くなるにつれ、子供の声が聞こえなくなってゆく。
近くのコンビニに行こうと外に出ると、昼は明るかったただの道が、月が隠れて街灯のみの暗い夜道に変わっている。
冬が近いからなのか、風がとても冷たい。
何か羽織ってないと凍えてしまうくらいだ。
夜道を楽しもうと自転車には乗らず歩いてコンビニへ向かう。
靴と小石が擦れあってジャリっと音を出す。

コンビニに近付いていくと、いきなり明るい道へ出る。
中に入って、エナジードリンクとタバコを買う。
『ありがとうございあしたぁー』
と面倒くさそうな店員の声が聞こえる。

歩きながらタバコに火をつける
はぁ〜っと息をはくと、真っ暗な夜道に煙が馴染んでいく。
この時間がお気に入りでもある。
女子高生から見ると、これはエモいとやらに入るらしい。
ただのヤニカスがタバコを吸っているだけなのにさ。
明日は休みだ。何をしようか。
そんな事を考える
どうせ何もしないのに
だけどそれが一番良いのかも知れない。
変わらない日常を感じる夜道でした。

―暗がりの中で―

10/25/2023, 8:52:17 AM

行かないで

夢を見た。
そこは暖かな日差しが入ってくる、小さな部屋
端には本棚があって、沢山の漫画が並べられている
部屋を見渡すと、少しだけ長い黒髪の少年が寝ている。
どうやら部屋の主はこの男の子みたいだ
白いTシャツに黒のズボン
長いまつ毛に泣きぼくろ
よく見るととても綺麗な顔立ちをしている
いわゆる美少年ってやつだ。

とても落ち着く部屋だ
何回も何回も来ているような安心感がある
本棚に並べられた漫画を手に取る
パラパラとめくってみる。
どうやらバトル物のようだ
少年が起きるまで見る事にしよう。

部屋には、2段ベッドがある。
だが1人用だ。
なんと言うか、上に寝る所があって、下は勉強机がしまえる。みたいな
4月になると良くニ〇リのCMでやっているような気がする。

少し経つと、少年が起きた。
『久しぶり。』
あ、久しぶり
咄嗟に返す。
とても落ち着いている声だった。
だけど思い出せない、何故だろう他の事は思い出せるのに。
少年の髪の毛が、光に当てられてキラキラと光る
その後は、確か他愛のない話をした。
まるで毎日話している友達みたいだった。
とても優しい少年。
だけど少し不気味なんだ。
どこか、生きてないみたいな感じがある。
少しだけの違和感は、その時には微塵も気にはならなかった。

アラームがどこか遠くから聞こえてくる
まだ話していたいのに
『行かないで』
そこで夢は終わった
夢が覚めるとそこは私の部屋
時計に目をやると、もう昼だ。
それから8ヶ月。
夢を見る事はない

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ちなみにこれは私の実話です。
まじで美少年でした。
思うと、小さい頃にも同じ夢を何度か見ています。
夢が覚めた後に全て思い出すので、見ている途中には気づけません。
いつも不安な時や、凄く嫌な事があったら出てきてくれるので良い奴だなと思っています。
個人的にはまた見たいです。

10/17/2023, 1:18:21 PM

忘れたくても忘れられない
10月6日の投稿を読んだ方が理解出来ます◎


あの日、真っ白な雪の上に赤黒い血が落ちる瞬間



ハッとして夢が覚める。
冷や汗が出て、息が荒くなっていく
心拍数が上がって、しばらくしたら下がる。
数分の出来事なのに1、2時間の出来事に思えてくる
少ししたらアラームが鳴る
スマホを手に持ってアラームを止める

....顔を洗わなきゃ
思考が遅くなる中、1つずつやらないといけない事を頭の中で整理する。
ベットから降りて、スリッパを履く
寒い。
ストーブとエアコンを付け、洗面所に向かう
酷いクマだ、見ていたくは無い
咄嗟に鏡から目を逸らす。
温かいお湯にするのが面倒で、冷たい水のまま顔を洗う。
目が覚める
リビングに行って、薬の入ったケースを開ける
違う種類の薬を2錠手に取る。
水をコップに入れ、薬を飲み込む
何の味もしない。
クローゼットに身体を向け、何の服が良いか少し考え、いつも通りの黒いスウェットに2本の白いラインの入っている黒のズボンを履く。
少し毛玉がある

仕事には行かない。働いてないし
ダウンジャケットを着て、外に出て、ゴミ捨て場に向かう


ゴミ捨て場にゴミを捨て、少し留まる。
........思い出が少し蘇る

考えるのを辞め、小走りで部屋に戻る。
化粧を少しして車に乗る

コンビニに寄ってあの人が好きなお菓子と、梅の入ったおにぎりを1つ買って、病院に向かう。
どうせ食べられないのにね、


101号室と書かれたプレート。
隔離されている個室に入る
他の部屋とは少し違う広い個室
お願いをして、変えてもらったのだ。
日焼けのしていない真っ白な肌が目に映る
今日も息をしている事にホッとする。
今ではチューブや管が外され、酸素マスクのみになっている
ピッピッピッピッと言う安定したリズムが静かな病室に響く。

買ってきた物を机に置いて、あの人に話しかける
おはようございます。
もう冬が来ましたよ、貴方が話さなくなって、これで何回目でしょうね。
と少し皮肉の様な言葉を吐いた

あの日、事故にあってからこの人は目を覚まさない
血が飛び散る中、クラクションが鳴る。
プーーーーーーー
大きな音
骨が折れたような、砕けたような音
ぶつかって鈍い音が重なる

私は何も出来なかった。
だからこうして償いをしている。
これは、永遠に続くのだろうか。
考えて、忘れて、考えて、また忘れてを繰り返す。


本当は忘れてなんか居ないけど

病室で目を覚ます。
寝てしまっていた様だ。
またあの夢を見た。

忘れたくても忘れられない

永遠に続くのかな

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