暗がりの中で
外が暗くなるにつれ、子供の声が聞こえなくなってゆく。
近くのコンビニに行こうと外に出ると、昼は明るかったただの道が、月が隠れて街灯のみの暗い夜道に変わっている。
冬が近いからなのか、風がとても冷たい。
何か羽織ってないと凍えてしまうくらいだ。
夜道を楽しもうと自転車には乗らず歩いてコンビニへ向かう。
靴と小石が擦れあってジャリっと音を出す。
コンビニに近付いていくと、いきなり明るい道へ出る。
中に入って、エナジードリンクとタバコを買う。
『ありがとうございあしたぁー』
と面倒くさそうな店員の声が聞こえる。
歩きながらタバコに火をつける
はぁ〜っと息をはくと、真っ暗な夜道に煙が馴染んでいく。
この時間がお気に入りでもある。
女子高生から見ると、これはエモいとやらに入るらしい。
ただのヤニカスがタバコを吸っているだけなのにさ。
明日は休みだ。何をしようか。
そんな事を考える
どうせ何もしないのに
だけどそれが一番良いのかも知れない。
変わらない日常を感じる夜道でした。
―暗がりの中で―
10/28/2023, 12:35:33 PM