瞳を閉じると思い浮かぶよね、数々の黒歴史。
特に小学生は酷かったものだ。今すぐ泡になって消えたい一心だよ。
だけど、私はどこまでも人の目を気にする臆病者。日々の行動を繰り返しては他人がどう思ってるか怯えている。
今更思い返してみればとんだ自己中だよ。私の近くにも自己中はいるが、私はそれと同じくらい自己中だ。仲の良い友達だからといい、イジりを言い訳にし無意識に傷つけた。
それに、どこまでいっても上から目線。自分はできないことを棚に上げ俯瞰した目で物事を見ることしか出来ないただの愚者。
努力もしてないのに、結果も残せてないのに、頭の良い人と張り合ってる愚かな人間。
嗤ってもいいんだよ?寧ろ、嗤ってくれ。…でも、優しい君は私を嗤わないのだろう、なら独りで嗤っているよ。
私は、笑いたいだけなんだけどな。
迷惑ばかりかけ、それに気づかず更に愚行を重ねる。他人を嫌うくせに他人から嫌われると涙する。とんだ自己中だ。自己中にも程がある。貶されて当然の人間だ。
私のただの懺悔。許して欲しいだなんて願わない。ただ、消えたい。嫌われたくないんだ、嫌われたくない。
孤独を脅えてる。私は独りになりたくない。ひとりぼっちはいやだ。
例え自分に非があったとてそれを他人のせいにし、無意識に傷から目を遠ざけている。
嫌われないだろうか、傷つけてないだろうか、他人からの目を気にしてビクビク怯えている。臆病者で小心者の私。
だけど、気づかれないように必死に、必死に、笑う。微笑う。嘲笑う。
だから今日も、弱い自分を消す一心で目を閉じる。
でも、目を閉じたとて過去は脳裏にちらつき離れない。
慰めて欲しい、大丈夫だよと言って欲しい、好意を伝えて欲しい、あの子の1番になりたい。
目、開けていいかな。もう、いいかな?
もういいよ、なんて、言って欲しかったな…。
※コの作品ハノンフぃくしょンでス
かの悪役、マレフィセントは云った。
「みな、よく聞け。
姫は確かに優雅に美しく成長し誰からも愛される。だが、16歳の誕生日の日没までに、姫は糸車の針で指を刺し、そして死ぬだろう!」
祝福と呪いは表裏一体。彼女の贈り物は祝福でもあり、呪いでもあった。結果、姫は運命の人と結婚し幸せに暮らしたとかどうとか。…くだらぬ。
皆言うだろう、己が招待されなかっただけでなんて酷いことを…!と。だが、考えてみてほしい。マレフィセントは確かに彼女に贈り物を授けたのだ。
彼女は、なにか間違ったことをしただろうか。
呪いは、ただの試練だ。
それを乗り越えた先に、幸福があるのだろう。
呪いではなく、ただのお呪い。彼女は、とても優しく、美しい悪の女王だったのだろう。
ただ、周りに咲く美しき薔薇に棘が多すぎただけのこと。茨と薔薇は一緒にしてはならぬものだな。
羅針盤、なにそれ。わかんない。あっ、そういや夏目漱石もそんな小説書いたよね?あ、それ羅生門やんけー。……てか夏目漱石じゃなくて芥川龍之介じゃん。うへぇ全滅。これだから文豪は……某アニメがあるけれど私には遠い話だよ。昔のことは理解し難い。
閑話休題。まあSafari様様で羅針盤がなにかわかった。え?アニメやゲームのグッズを中古で売ってるところ?それちがうらしんばん。いやあってるけど。
羅針盤ってのは方位磁針とかだってね。方位を示す道具……コンパス、みたいな。これまた方位を示すというのはありがたくて意地悪だ。
方位を示してくれるからといって、自分の進む道は示してくれない。あくまでそれは自分で考えろということ。
この先が北だとわかったとしても、北に進むべきか……はたまた引き返すように南に行くか……そもそもその方向に道はあるのか。わからない。羅針盤というのはなんとも無責任だ。ここがどの方位かは教えてやるがその先のことは知らないと……熟意地が悪い。
そういえば“羅針盤のような人”という表現があると聞く。先程述べた通りだと羅針盤のような人とは意地の悪い人間だということになるが違うらしい。
羅針盤の針は如何なる時も南北を示す、つまり“羅針盤のような人”とは律儀で自分の信念が通っているというなんとも素敵な褒め言葉だったのだ。
ああ、羅針盤羅針盤言いすぎて軽くゲシュタルト崩壊だよ。私が思ったのは一つだけ。
地学の点数クソワロタンバリンシャンシャンwww
……やはり私は昔のことについて語るのは難しいようだ。私は過去でも未来でもなく現在を見つめたい。
…え?クソワロタンバリンシャンシャンwwwって死語?…ははっ、そんなわけ……ないよね?え?
ねえ、知ってる?根拠なんてないけども、手が冷たい人って心が温かい人なんだよ。
それは逆もまた然り。手が温かい人って心が冷たいんだって。
あはぁ、私はそれ信じてるよ。だって、私の手冷たいから。こんなに心広い私の手が温かいわけないじゃん。
ところで……
キミの手、あたたかいね。
DECO*27さん『二息歩行』オマージュ
元々ちっぽけな生命の塊。そこから自我を持ち、手足が生えていく。
もし、この手足に意味を持たせるならば、君を抱きしめるため…だろうか。
独りじゃ寂しい。そんな愚かな孤独さえも覚えてしまった僕は君と息をするよ。
吸って吐く、だけの簡単な作業。単純明快、簡明で率直。だけどふと意識をすると全てを感じる。呼吸と同時に聞こえる鼓動。酸素を求める肺。それらを感じると同時に、
息をするのがとても怖くなる。
人間は一生涯の鼓動の数が決まっているだとかそんなこと言われた手前、皮肉なことに、息をすることが生きるためではなく着々と死へ近づく自傷行為に感じてしまう。
「ねえ、ママ、僕…好きな人ができたんだ。」
息を吸って吐いて散っていく人生に例外なんて要らなかった。ましてや、好きな人だなんて。恋愛感情なんて抱かないはずだったのに…。
母は笑うんだ。微笑んで頭を撫でてくる。
「“おめでとう”」
ねえ、君は今誰の乳を吸って生きているのかな。言葉はもう覚えたのかな。自立、出来たのかな。
知りたい。知りたい。君と生を共有したい。
君を抱きしめたい。そうやって、抱きしめるために浮かせた前足。
…おかしいな。
何故かその前足が、君を傷つけようとしてる。
覚えたての言葉で、君を傷つけようとしてる。
言葉は時に凶器になる。わけもわからずに言の葉を操ることで、僕の言葉はナイフになる。
僕は、君に愛を伝えるために言葉を覚えたのに、何故か君にナイフを突き立ててる。
「じゃあアタシがナイフ放つ前のその口を、この口で塞いであげましょう。」
相対のチュー。
「キミは、今からアタシの息を吸って生きていくの。」
言葉のナイフはもう、唾液で錆び付いた。
ねえ、君は今更僕の息を吸って「大好き」だなんて言ってみせるけど。
それならもういっそ、ボンベのように一生
僕が吐く言葉吸って、息絶えて、
君と一緒に生きて、逝きて、息たい。