「約束だよ」
なんて、ふざけるなよ。
DECO*27さん、毒占欲オマージュ
殺意と同時に湧く愛情。
これってほんとにおかしいこと?
身体を蝕むほどの憎悪が、毒のように回る。
くるしい、くるしい、くるしいぃぃ…
けど、それが心底心地よい。
君が欲しい、君が欲しい、けど、君はいらない。
君が大好き、君が大好き、けど、君は大っ嫌い。
あいしてる、あいしてる、けど、死んで欲しい。
矛盾がぐるぐる目まぐるしく回って息が詰まりそうだ。
そんなとき1人の商人が現れる。
「お金を払えば貴方の夢が叶います」
くだらないって思った。けど、藁にもすがる思いだった。
心のどこかでは感じていたのだろう。
君は僕のものにならないって。
気分がひどく高揚した。
君は僕のものになった。
ああ、そうだった。
払わなきゃいけないんだっけ?妄想税ってやつ
「そんな理想ばかり押し付けて、ばかみたい。」
なにかが切れる音がした。
「あの子のことすきなの?」
「うん。あの子は僕のいうこときいてくれるから。」
「あの子のことは嫌いなの?」
「うん。だって僕の言うこときいてくんない」
いつだって、理想ばかり押し付けて生きてきた。
君との幸せな夢なんてどこにも無くて
ただあることは、軽蔑してる君の顔だけで
僕はそんな君の顔が嫌いで
僕のこと嫌いな君は嫌いで
全部、全部、夢だったようで。
ただ、払った妄想税とやらはきちんとした紙幣のようで。
ざっと300万、僕の手から消えただけ。
ただ、それだけだったみたい。
汚い妄想を汚いお金で解決させた結果だった。
「約束は、契約書を介さないとな」
そう、思った瞬間だった。
テストで悪い点をとったから?
友達とうまくいってないから?
一緒に帰る友達がいないから?
理由はわかってないけれど
傘をさしているのに何故頬に雫が垂れるのか
秘密を知ってるのは私だけでいいの
いつもいがみあって
些細なことで競い合って
勝ち負け考えて
戦いあってきた僕らだけど
「今は勝ち負けなんて関係ねぇ…!!」
「うん、今は…」
「「あのブラックダイヤモンドを殺すのみ…!」」
ギリィとはをくいしばってる2人に、通りすがりの友人が声をかける。
「いや普通にゴキブリって言えよ」
「「その名を口にするな!!!!!!」」
見事なハモリに友人はたじろぐ。
「いや仲良しかよ」
虫如きで結託する精神に本当尊敬だ
恐らく典型的な、喧嘩するほど仲がいいタイプだろう
雨は好き。
やさしい雨音に包まれて、いつか消えてなくなれそうで。
ぴとん、ぴとんってリズム刻んで
私も同化していく。
どうかしてるよね?
でも、そんな雨の中
誰も気づかない世界の端っこにいる私を見つけて
傘を差し出す貴方は
私の好きな雨を邪魔する
大嫌いな人。
「風邪ひくよ?」
そう笑って
私をこの世に繋ぎ止める貴方が憎くて仕方がない。
それなのに
「…ありがとう」
貴方の優しさが嬉しかったんだ!!
ほんと、どうかしてる
雨は好きなのに
貴方の太陽のような笑顔は嫌いじゃないの。
人魚の歌、それは美しく耽美である。
妖精の歌、それは酔いしれるような闇である。
人間の歌、それは全てを兼ね備えた人工的でかつ、自然的な爆発が積み重なった人類の奇跡である。