友愛と恋情を勘違いするな
父の言葉でした。
あなたの隣、心がとても安らぐの。
あなたの手、握ると握り返してくれるの。
まるであなたはオアシス。
ごめんね、わたしはちょっと情緒が不安定だからさ。
みんなの前では笑わなきゃって、いっぱいいっぱいになって…
でも、あなたはその溢れた涙を何も言わずに拭ってくれる存在なの。
心にぽっかり空いた穴を、あなたはいとも容易く埋めてくれた。
どれだけ暑い砂漠の中でも、あなたというオアシスにたどり着くためなら、なんだってする。
そう、なんだって…
わたしもう、あなたなしじゃ生きられない!
これって恋だよね?父さん…!
「ううん、違うよ。」
そう否定したのは
父でもなく
あなたでもなく
誰でもない
わたしでした。
7/27/2025, 2:36:08 PM