透久野影朗

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11/12/2024, 5:08:49 AM

〖飛べない翼〗

色のない折り紙を
何度も折り直していた
同じ道を歩いたら
同じように落ちていく
ヒューワー ヒューワー
飛べない紙ヒコーキ

色のない折り紙を
誰かが拾って
違う折り方をしたが
同じように落ちていく
ヒューヒューヒューヒュー
また誰かが拾う

しわくちゃになった折り紙
何度も折り直してた
形を持たなくなったが
今はただ飛んでいる
雨に晒されながら飛んでいる
ちぎれながら飛んでいる
くちばしに貫かれながら飛んでいる
気にぶつかって
また一巡

9/21/2024, 2:08:13 PM

パッション恋と笑っていた夏
気温と体温、はたまた心音
バクバクバクバク止まらず暴走
はっちゃけ溺れれた恋

なんて

騒いでた日々が過ぎた。コオロギが子守唄歌う。
夏が過ぎた。熱が冷めた。
楽しい日々が、いつの間にか
冷静な空、飛んで行った

どうしようもないくらい、時差ボケのような、
君への気持ちに違和感があった

ほら今手を、繋ぎたいような、繋がなくていいか

また、明日があるか。

ほら、もういいか、このままでいいか、
また、明日があるか。

冷たい空が僕の頬をつねる。
いつもそこに君が、いた
道端に落ちた金木犀が僕の鼻をつまむ。
いつもそこに君が、いた

秋の恋は、夏のパッションよりも
ほのかな香りと温かみがあった。
そこにあった。

9/20/2024, 4:59:54 AM

時間よ止まれ

ないものねだりはいつだって
望まぬ時こそ強く生きる在るもので
何かあって時が止まって欲しいと感じた時
より早く時は進む

溢れる血を抑える手を見つめるかの如く
止まらぬ時を苦に締められたように見つめる
回り続ける針が悪意ない顔でチクチク鳴らさば
その度に、たらればな機会を振り返らされる
悪意を感じる無駄な時間に浸らされる
それが裁きのように

そうやってもがき苦しんだ末

我々が得たもの

止まらぬ時間の尊さ

9/16/2024, 9:21:18 AM

いつからだろうか
僕が開かなくなったチャット

更新がないまま半年は経ったかな
季節が僕らを残酷なまでに置き去ろうとする

君と話してたあの頃を思い出す重みに耐えかねて
逸れる指、閉じるLINE
僕はなんて臆病なんだ

思い切って電話しようとか頭の中で語ってみるけど
映る君のアイコンは
僕の知ってるものじゃなかった

なんでだろうなんでだろう
僕はなんでだってなんて言って
また同じように、また思うように
いかないフリック閉じるLINE

誰だろう誰だろう
僕はなんでだってこの知らない人の顔
思い切って、聞いてみよって
開く半年ぶりに君のLINE


ついにわかったあのアイコン、
知ってしまったその事実

僕は知らない見たことないアーティストの写真

君のLINE
半年ぶり
なんとなく仲直り

9/15/2024, 8:58:12 AM

白紙の魂に、たくさんの文字を描く、
徐々に徐々に汚れていく。

我々は常に、激動の炎の中にいる。
じわりじわりと散り際が迫る。

何枚も何枚も積み重ねられた魂の書物

最後は、革に閉じられる

邪悪に縮められる。

いたずらに縮められる。

無謀に縮める。

その中で、火消しに勤める人も

でも、火消しは、尚早まる

余程の無謀者

だとしても、僕は火消しに勤める

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