透久野影朗

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時間よ止まれ

ないものねだりはいつだって
望まぬ時こそ強く生きる在るもので
何かあって時が止まって欲しいと感じた時
より早く時は進む

溢れる血を抑える手を見つめるかの如く
止まらぬ時を苦に締められたように見つめる
回り続ける針が悪意ない顔でチクチク鳴らさば
その度に、たらればな機会を振り返らされる
悪意を感じる無駄な時間に浸らされる
それが裁きのように

そうやってもがき苦しんだ末

我々が得たもの

止まらぬ時間の尊さ

9/20/2024, 4:59:54 AM