気分屋の鮭

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12/30/2023, 11:32:45 AM

キーンコーンカーンコーン
10分休みが終わり、遠い席の友人とワヤワヤと、
話して人たちが焦った顔で自分の席へと向かう。
私は、さっきの数学から来ていた睡魔に勝てず、
机に突っぷしていた。
今日は、学活か、寝れる。ラッキーだ。
先生がちょっと遅れてやってきた。
遅れてきたくせにヘラヘラしている。
バイトだったら怒られてるよあの人。

「えー、今日は2学期の振り返りと、
3学期の目標を書いてもらいます。では、紙を配ります。
できたら私に見せにきてください。」
前の人からプリントがやってくる。


ファイル、ファイル、あった!
二学期の目標プリントを取り出す。
さてさて、まず二学期の目標からやろう
学習面と生活面の二つだ。
学習面は…『5分だけでも毎日勉強する』
やってない!やってない!
えっと、『意識したが少ししかできなかった、
次回は意識したいです。』
これでっか、
生活面は…『早寝早起きを意識する。』
小学生だな〜。目標が。
よし、『早起きはできたが、早寝はできなかった。
次回は速く寝る。』
このまとめも、簡単すぎる気がするがまあいいや。


3学期の目標を書かないとな。
学習面と、生活面前回と一緒でいいか、
『5分だけでも毎日勉強する』
『早寝早起きを意識する』
これでよし。


先生のところに持っていこう、
「先生〜できました。」
「はっ、できたのかどれどれ」
この人本読んでると思ったら寝てたのか。
「うんうん、いいんじゃない?
あ、でもここの漢字ちがうね。
はやく寝るのところ
こっちの『速』じゃなくて『早』これだよ」
えっ、はず初歩的なミスをした。
「これを直すのと、あとこれ 
一年を振り返って一言を書きてきて。」
いや、裏にあったんかい。
私は「はーい」と適当な返事をして席に帰った。



まず、速から早に直してから
一年を振り返ってか、
振り返ってみるか、

高校1年生になって
知らない人と同じクラスになって…
ふと、周りを見渡す。
クラスメイトは、寝ていたり、
前後で話し合っていたり
一生懸命書いている人がいて、
友達と呼べる人が数人いて、
嫌いな人が1人いて、
きっと簡単に楽しかったと書けばいいのだろう、
だけどなんか違う。
あれか、あれにしよう。
私がよく人にかける言葉あれがきっといいだろう。



『お疲れ様でした。』

12/30/2023, 9:02:07 AM

「づめだいッ」
隣席の男子が冷凍みかんを一気に口に放り込んだ。
冷たいなんて当たり前なのに馬鹿らしい。
また、反対隣の女子は一生懸命みかんの白い部分
を取っている。
「ここ美味しくない。」とか言っていたな
そこまで味が変わらないのに。
私は、冷たいのが嫌だから
最初から皮を剥いて置いておいた。
給食を食べ終わる頃には、
食べごろだ。
みかんを最初に手に取った時、
「みかんは最後だろ?」とか言ってくる子がいたが、
この方法を話したら納得していた。
何だったら真似していた。
自分から段々を広まっていくのは何だろう
なんかクラスの社長にでもなったようだった。



「ちょ、これ見て冷凍みかんサワーだって」
「それがどした?」
同窓会中、幼馴染のゆいが話しかけてきた。
「冷凍みかん、冷凍みかんだよ!小学生ぶりじゃん」
「そだね。頼んでみようかな」
「お、いいね!」
タッチパネルから2つ注文する。
数分後、定員さんがサワーを2つ持ってきてくれた。
何とみかんが丸々入っている。
それもキンキンだ。
ゆいがみかんを一気に口に放り込んだ。
「づめだッ」
小学生の時も同じ光景を見た。
「ちょ、急ぎすぎだってw」
「だって楽しいんだもん」
私も、みかんを食べる。冷たい。
そして、美味しい。
昔は、大人ぶっていた私が、
今は子供に戻っているようだ。あったかい。
又こうやって小学生以来の友人たちと会えたのだ。
きっと、みかんが食べどきになる頃には、
大人に戻っているのだろう。
今は、この冷たさにはしゃぎたい。


12/29/2023, 6:52:40 AM

「あと、終了式まで1、2、3…あと3日後だ!」
友人の白いシュシュがよく似合うまりなが、
教室のカレンダーを指しながら言ってきた。
「あと3日で、冬休み!まず、クリスマスでしょ、
で年越し、お正月ってやば行事いっぱい!」
「こらこら、はしゃぎすぎ廊下の人こっち見てるよ」
「やば、失敬失敬。」
まりなは、すごく楽しそうだ。
冬休み、家族や恋人ましてや友人とかと
楽しむ行事が沢山だ。


私の実家はここから何キロも離れた町にある。
冬休み寮は閉まるので里帰りしないといけない。
家に帰っても友人は何人かいたが、
高校に入ってから音信不通だ。
クリスマスぐらいは友人と遊びたかったな。
私は、会えなくなるから冬休み嫌だな…。
そうだ、お揃いの白いシュシュを持っていこう。
これを見ればきっと白い雪を見ても、
寂しいとは思わない。
友情の証のようなものだから。

12/28/2023, 7:26:07 AM

ぐつぐつぐつ
母が鍋を持ってくる
あの大きな手袋子供の頃の私は憧れてた
あんなにおっきいのが羨ましかった。
きっとキラキラとお目目を輝かしていたのだろう。
履いてみたい!と母に言って
小さなサラダを運ぶときにもはかしてもらったものだ。
滑るからグッと力を入れて、
あの時は母に顔にも力が入ってると笑われた。


ぐつぐつぐつ
「よし、できた。今そっちに持っていくね〜!」
「はーい!」
元気な男の子の声がする。
私は、ミトンを履いて鍋を持っていく。
目をキラキラとさせた、男の子
今年で6歳になった私の息子がリズムを刻んで
楽しそうにまっている。
隣にはゆっくりとまっているシワが増えた母がいる。
きっとこの景色は母が見ていた景色なのだろう。


すると息子が、「早く〜」と、言ってきた。
食に興味があるのは旦那にそっくりだな。
そろそろ帰ってくるはずだ。
母は、「あら、あら」と、相変わらず優しいんだから。
そんなところも大好きだ。
母が見ていた景色は、こんなにも温かったんだな〜

12/27/2023, 8:24:38 AM

「ほら〜早くしなさい。」
母さんが言っていくる。
「又、ブロッコリー残して、
いい加減チャレンジしてみたら?」
この言葉を何度聞いてきたことか、
ブロッコリー、私は大っ嫌いだ。
小さい頃に虫がついていてそれ以来
見た目も味もダメだ。
「絶対に嫌だ変わることはないよ」と、
いつもより強めに文句を言って
そさくさと学校に行く準備を進めた。


明日、友人のまきの家に行く
まきが昼ごはんを振る舞ってくれるそうだ。
あんなにかわいいお弁当を毎日手作りしている
まきのことだお昼ご飯はすっごく美味しいのだろう。
想像を膨らませワクワクしながら今日が、終わった。


次の日
「ほら〜早くしなさい。あら、又ブロッコリー残して…
母さんが又同じことを言っている。
この人は機械なのだろうか。
私は、二つ返事をして準備に取り掛かる。
今日はまきの家に遊びに行くのだ。
何よりお昼ご飯が楽しみだ。
自転車に乗り私はまきの家を目指してこぎ始めた。


ピンポーン
「はーい」
「菊池です。まきちゃんいますか?」
「ふうかちゃん!今行くね!」
ガチャ
まるメガネのハムスターのような
可愛すぎる少女が出てきた。まきだ。
「ふうかちゃん。ささ、どうぞ上がって」
「お邪魔します」
中は白を基調としたような感じの部屋だった。
まきの黄色いワンピースがよく目立つ。


ここに座ってとテーブルまで連れて行ってもらい。
まきが、キッチンに行った。
すると、まきはオムライスを2人分
持ってこっちにやってきた。
さっきできたばっかりなのと言って
私の前に置いてくれた。
綺麗な黄色だと思ったら
右上に何か見覚えのある緑色がある。
ブロッコリーだ、えぇどうしよう。
母さんの前だったら残しても大丈夫だが、
まきが作ってくれたものだ我慢するしかない。


覚悟を決めて、、、虫はいないな、、、
あむっ
もさ、もさ、
まずい?いやなんか美味しいかも
このほんのりの塩加減もまたいい。
意外といけるな。
変わらないと思ったのに
大人に近づいてる証拠なのか。
母さんの前で食べたら驚くだろうか、

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