たーくん。

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1/20/2026, 11:24:42 PM

目の前に広がる青い海。
遠い昔、俺のご先祖様である浦島太郎は大亀に誘われて、海の底にある竜宮城へ連れていかれ、乙姫に出会ったという。
"あんな場所に人間がいるなんておかしい。乙姫は海底人に違いない。海の底には海底人がいると地上の皆に伝えたかったが、乙姫がなかなか地上へ帰してくれなかった。ようやく帰ることが出来たが、地上は数百年過ぎていた。どうやら海底人は時間を操ることが出来るらしい。海底人のことを地上の皆に言ったが誰も信じてくれなかった。あれは夢ではない、本物だ。僕はこの事を日記に記し、乙姫から貰った玉手箱に仕舞うことにする。子孫の誰かが読んでくれることと、信じてくれることを祈ろう"
ボロボロの玉手箱に入っていた浦島太郎の日記に、そう書いていた。
子孫である俺は、ご先祖様の無念を晴らすため、こうして海の前で大亀が現れるのを待っているのだ。
竜宮城へ行くために。
「……あなた、浦島太郎の子孫?」
「えっ……」
後ろを振り向くと、ピンクの衣を着た美しい女性が立っていた。

1/19/2026, 10:02:55 PM

嗚咽だけがする悲しみに包まれた葬儀。
棺桶には、愛しい彼女が眠っている。
どうしてこんなことになってしまったんだ?
「あんたがストーカーして追い詰めたからよ!」
彼女の知り合いらしき女性が、俺に言い寄ってきた。
俺が彼女を追い詰めた?
俺はただ、好きだから追いかけていただけであって……。
「責任とりなさいよ!」
女性に胸ぐらを掴まれる。
外から、パトカーのサイレンが近づいてくる。
そうか、彼女は天国へ行ってしまったのか。
なら、この世界にいる理由はない。
彼女に会いに行こう。
警官から奪った拳銃を頭に当て、引き金を引いた。

1/18/2026, 10:12:03 PM

机の上に置かれた一冊の日記。
ページを開こうとしても、血で固まっていて開かない。
娘が自ら命を絶つ前に書いていた日記。
なぜ命を絶ったのか、この日記を見れば分かるはずなのだが……。
少しずつ、血で固まった部分を剥がしていく。
そしてようやく、ページを開くことが出来た。
そのページには……。
クラスメイトと思われる女子の名前を、カッターで何度も切った跡と、周りには赤ペンで書かれた複数の"死"の文字。
……なるほど、こいつが娘を追い詰めたのか。
お前の無念を、父さんが晴らしてやるからな。
娘が命を絶つ時に使った血塗れのナイフを持つ。
娘とツーショットの写真をポケットに入れ、娘と共に復讐へ向かった。

1/17/2026, 10:48:08 PM

青空を覆い尽くしている灰色の雲。
木の葉が飛んでいきそうなくらい、強い風が吹いている。
すごく……寒い。
じっとしていると、身体が冷えていく。
でも、これくらいどうってことはない。
だって今日は……。
「ごめーん!待った?」
長い髪を揺らしながら、彼女が小走りでやってきた。
「全然!さっき来たところだから」
彼女の顔を見ただけで、身体の冷えは風と共に飛んでいった。
手を繋ぐと、彼女の手の温もりを感じて、思わずギュッと握ってしまう。
彼女もお返しをするかのように、ギュッと握り返してくる。
俺達はお互いの温もりを感じながら、久しぶりのデートを満喫した。

1/16/2026, 11:01:17 PM

雲が嫉妬して逃げてしまうほどの綺麗な青空。
その下で、太陽の光を浴びている彼女。
これの光景を、美しいというべきだろう。
芸術作品にするべく、カメラを取り出し、彼女にレンズを向ける。
「あの……勝手に撮らないでくれる?」
「す、すいません。美しいものを見たらつい撮りたくなって……」
「次撮ろうとしたら警察呼ぶわよ!それから、もうついてこないで!」
彼女はそう言い捨て、去っていった。
……そう簡単に獲物を逃がしてたまるかよ。
彼女にバレぬよう、気配を消しながら跡をつけた。

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